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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2018-2019トラックW杯第5戦ケンブリッジ大会初日の日本勢は男子チームスプリント6位、男子団体追抜7位、女子団体追抜6位


男子団体追抜は3分59秒073で7位 Photo:Takenori WAKO


2018-2019トラックW杯第5戦ケンブリッジ大会初日が終わっています。
この日は男・女チームスプリント、男・女団体追抜の4種目が行われ、日本からは女子チームスプリントを除く3種目に出場しました。


まずは男子チームスプリント。第3戦ベルリン大会以来の出場となりましたが、今回は予選を6位でクリア。1回戦は1走の雨谷選手が17秒630で1走全体の3番目のタイムで好スタート、2走の新田選手が離れてしまいタイムを落としますが、3走の深谷選手が全体の3番目のタイムを出して再び盛り返し、43秒9をマーク。まさにチームの力!
メダル決定戦進出はなりませんでしたが、最終的に6位という結果を残しています。


そして男子団体追抜と女子団体追抜。男子は第2戦ミルトン大会、女子は第3戦以来の出場です。
今季は不安定な部分が多く、先日のアジア選手権の決勝でも男女ともに隊列が崩壊して敗れるなど、現状最も気掛かりな種目ですが、今回は男女とも予選をクリア(女子は8チームのみの参加なので全チームが1回戦に進みます)。続く1回戦では男女ともいい走りを見せてくれました! 女子は4分26秒台、男子は3分59秒台をマーク。
これを弾みに次の第6戦香港大会でも頑張ってほしいと思います!


では、現地から届いた写真とともに大会初日の結果を振り返ります。


★男子チームスプリント(予選・1回戦・決勝)
13チームが出走。日本からは雨谷一樹選手、新田祐大選手、深谷知広選手が出場。
上位8チームが通過となる予選、日本は44秒274で6位となり、1回戦進出を決めます。
1回戦は予選3位のオーストラリアとの対戦になった日本は43秒975で敗れ、メダル決定戦進出はならず。最終結果は6位。
優勝は地元のニュージーランド。3-4位決定戦はフランスが中国に勝利。




1回戦。1走の雨谷のダッシュに後ろが離れるも、最終的に43秒台に乗せ、6位となった日本 Photo:Takenori WAKO



3位フランス Photo:Takenori WAKO



2位オーストラリア Photo:Takenori WAKO



優勝のニュージーランド Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ニュージーランド 43.121
2位 オーストラリア 43.734
3位 フランス 43.328
6位 日本(雨谷・新田・深谷) 43.975


★女子チームスプリント(予選・1回戦・決勝)
16チームが出走。日本からの出場はありません。
優勝は予選1位の中国のトレードチームHoly Brother Cycling Team。3-4位決定戦はポーランドニュージーランドのトレードチームSubway New Zealand Track Trade Team に勝利。



3位ポーランド Photo:Takenori WAKO



2位フランス Photo:Takenori WAKO



優勝のHoly Brother Cycling Team Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Holy Brother Cycling Team 33.460
2位 フランス 33.624
3位 ポーランド 33.710


★男子団体追抜(予選・1回戦・決勝)
11チーム出走。日本からは一丸尚伍選手、近谷涼選手、窪木一茂選手、沢田桂太郎選手が出場。
上位8チームが通過となる予選、日本は4分03秒064 で8位となり、1回戦へ進出。
1回戦は予選4位のイタリアとの対戦となった日本は3分59秒073でメダル決定戦には進めず。最終結果は7位。
優勝は世界記録に迫るタイムをマークしたニュージーランド。3-4位決定戦はスイスがアメリカを下しています。



久しぶりに4分を切るタイムをマークし、7位となった日本 Photo:Takenori WAKO



3位スイス Photo:Takenori WAKO



2位カナダ Photo:Takenori WAKO



優勝のニュージーランド Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ニュージーランド 3:50.159
2位 カナダ 3:53.156
3位 スイス 3:55.204
7位 日本(一丸・近谷・窪木・沢田) 3:59.073


★女子団体追抜(予選・1回戦・決勝)
8チームが出走。日本からは中村妃智選手、古山稀絵選手、橋本優弥選手、鈴木奈央選手、梶原悠未選手が出場。
日本は予選で4分35秒636 の7位となり、1回戦へ進みます。
鈴木選手から梶原選手にメンバーを代えて臨んだ1回戦、日本は予選6位のウクライナと対戦し、4分26秒779で勝利しますが、メダル決定戦には進出できず、最終結果は6位。
優勝はニュージーランド。 3-4位決定戦はイタリアがSubway New Zealand Track Trade Teamに勝利。



4分26秒779で6位の日本。4分30秒を切るタイムは第2戦ミルトン大会以来 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ニュージーランド 4:16.028
2位 カナダ 4:17.270
3位 イタリア 4:18.069
6位 日本(中村・古山・橋本・梶原) 4:26.779

 2018-2019トラックW杯第5戦ケンブリッジ大会は1月18日(金)〜20日(日)開催!

アジア選手権が終わってまだ1週間も経っていませんが、トラックW杯第5戦が始まります。


今大会のエントリーリストはすでにUCIのホームページ上に出ていますが、これまでの大会に比べると参加チーム数が少なく、例えば女子団体追抜は8チームのみのエントリーなど、日本としてもかなり狙いどころの大会となりそうです。
日本チームはアジア選手権からの転戦組がほとんどなので、コンディションなど気掛かりな部分もありますが、最大限チャンスをものにして、頑張ってほしいと思います!


日本からの出場選手は以下の通り発表されています。


2018-2019 UCIトラックワールドカップ第5戦ケンブリッジ大会
開催場所:ニュージーランドケンブリッジ
開催日程:2019年1月18日(金)〜20日(日)
◎スタッフ
監督    イアン・メルビン(中距離ヘッドコーチ)
カニック 森昭雄(強化支援スタッフ)
      斉藤健吾(強化支援スタッフ)
ドクター  大林治(医師)
マッサー  中山真臣(強化支援スタッフ)
      木下遥(情報科学スタッフ)
スタッフ  ジェイソン・ニブレット(強化支援スタッフ)
      田畑昭秀(情報科学スタッフ)
      ロバート・スタンレー(強化支援スタッフ)
      井上純爾(強化支援スタッフ)
      アリス・ボナミ(通訳)
総務    黒江祐平(JCFスタッフ)
      齊藤真未(JCFスタッフ)
◎出場選手
★短距離ナショナルチーム
新田祐大(JPCA・JPCU福島)
深谷知広(JPCA・JPCU愛知)
雨谷一樹(JPCA・JPCU栃木)
★ジャパン・プロフェッショナル・サイクリスト・アソシエーションチーム(JPC)
渡邉一成(JPCA・JPCU福島)
★中距離ナショナルチーム
近谷涼(富山・チームブリヂストンサイクリング)
一丸尚伍(大分・シマノレーシング
橋本英也(岐阜・JPCU岐阜/チームブリヂストンサイクリング)
今村駿介(福岡・中央大学/チームブリヂストンサイクリング)
沢田桂太郎(宮城・日本大学/チームブリヂストンサイクリング)
窪木一茂(福島・チームブリヂストンサイクリング) ※追加派遣
中村妃智(千葉・日本写真判定
鈴木奈央(静岡・JPCU静岡)
古山稀絵(東京・日本体育大学
橋本優弥(岐阜・鹿屋体育大学
梶原悠未(埼玉・筑波大学
吉川美穂(和歌山・Live GARDEN Bici Stelle)


♦大会公式サイト
https://uci-track-world-cup.cyclingnewzealand.nz/


♦大会プログラム(タイムスケジュールについては直前で変わる可能性がありますのでご注意を。表記の時間は現地時間で、日本より4時間進んでいます)。
https://www.uci.org/docs/default-source/2018-2019-tissot-uci-track-cycling-world-cup/tissot-uci-track-cycling-world-cup---cambridge---competition-schedule.pdf?sfvrsn=3e8a18c5_6


♦スタートリストやリザルトは随時こちらにアップされます。
http://www.tissottiming.com/2019/ctrwcV/ja-jp/Default/


♦エントリーリストはこちら。(1月11時点)
◎男子
https://www.uci.org/docs/default-source/2018-2019-tissot-uci-track-cycling-world-cup/tissot-uci-track-cycling-world-cup---cambridge---entry-list---men.pdf?sfvrsn=9d7b09a5_6

◎女子
https://www.uci.org/docs/default-source/2018-2019-tissot-uci-track-cycling-world-cup/tissot-uci-track-cycling-world-cup---cambridge---entry-list---women.pdf?sfvrsn=2fdd2116_6


♦インターネットでのライブ配信情報はUCIのホームページか、YouTubeの「uciチャンネル」でチェックを。1月17日現在でまだ詳細な告知は出ていませんが、これまで通りなら大会最終日のイブニングセッションが配信されると思われます。

UCIのトラックW杯サイト https://www.uci.org/track/events/tissot-uci-track-world-cup
YouTubeの「uciチャンネル」 https://www.youtube.com/user/ucichannel


大会初日は日本時間1月18日早朝05:00より競技スタート。
日本からは男子団体追抜、女子団体追抜、男子チームスプリントに出場予定です。


初日のタイムスケジュール確定版はこちら。
http://www.tissottiming.com/File/0003110100FFFFFFFFFFFFFFFFFFFF0B

 2019トラックアジア選手権は1月9日(水)〜13日(日)までインドネシア・ジャカルタで開催!


明日からの大会に向け、練習中の日本チーム


2019トラックアジア選手権が始まります!
今回のアジア選手権は、日本にとってもいろいろな意味で勝負懸けとなる、重要な大会。
アジア選手権で優勝すれば、来月から始まる世界選手権の出場権を得られるため、現状で出場が厳しい種目(男子マディソンなど)は一発逆転を狙っていくことに。また、ケイリンやスプリントでも枠が増えることはよりチャンスが広がることに繋がるので、こちらも優勝はマスト。
そして、何と言ってもオリンピックランキングを考えると、ポイントの高い大陸選手権での優勝は是が非でも欲しいところ。
今後の戦況を占う上でも、今大会の結果はかなり大きな意味を持ちそうです。


今大会の出場選手は以下のように発表されています。


2019トラックアジア選手権大会
開催場所:インドネシアジャカルタ
開催日程:2019年1月8日(火)〜13日(日)
◎エリート
監督    ブノワ・ヴェトゥ(短距離ヘッドコーチ)
コーチ   イアン・メルビン(中距離ヘッドコーチ)
ドクター  内田彰子(強化医科学部会員)
       寺門厚彦(強化医科学部会員)
カニック 森昭雄(強化支援スタッフ)
       斉藤健吾(強化支援スタッフ)
       高橋優平(強化支援スタッフ)
マッサー  中山真臣(強化支援スタッフ)
       木下遥(強化支援スタッフ)
スタッフ  ジェイソン・ニブレット(強化支援スタッフ)
       田畑昭秀(強化支援スタッフ)
       ロバート・スタンレー(強化支援スタッフ)
       井上純爾(強化支援スタッフ)
       アリス・ボナミ(強化支援スタッフ)
≪短距離ナショナルチーム
脇本雄太(JPCA・JPCU福井)
河端朋之(JPCA・JPCU岡山)
渡邉一成(JPCA・JPCU福島)
新田祐大(JPCA・JPCU福島)
深谷知広(JPCA・JPCU愛知)
雨谷一樹(JPCA・JPCU栃木)
小林優香(JPCA・JPCU福岡)
太田りゆ(JPCA・JPCU埼玉)
≪中距離ナショナルチーム
近谷涼(富山・チームブリヂストンサイクリング)
一丸尚伍(大分・シマノレーシング
橋本英也(岐阜・JPCU岐阜/チームブリヂストンサイクリング)
沢田桂太郎(宮城・日本大学/チームブリヂストンサイクリング)
窪木一茂(福島・チームブリヂストンサイクリング)
中村妃智(千葉・日本写真判定
古山稀絵(東京・日本体育大学
橋本優弥(岐阜・鹿屋体育大学
梶原悠未(埼玉・筑波大学
吉川美穂(和歌山・Live GARDEN Bici Stelle)
鈴木奈央(JPCA・JPCU静岡)


◎ジュニア
スタッフ  宮本文晴(短距離ジュニアコーチ)
      佐藤一朗(中距離ジュニアコーチ)
選手
≪短距離ナショナルチーム
市田龍生都(福井・科学技術高等学校)
竹澤雅也(福井・科学技術高等学校)
小西晴己(三重・三重高等学校
飯田風音(埼玉・川越工業高等学校
≪中距離ナショナルチーム
高橋舜(宮城・東北高等学校
四宮寛人(京都・北桑田高等学校)
岡本勝哉(京都・北桑田高等学校)
生野優翔(大分・日出総合高等学校)
内野艶和(福岡・祐誠高等学校)


尚、同時開催でパラサイクリングのトラックアジア選手権も行われ、こちらの日程は1月10日(木)〜12日(土)の3日間。日本からは4選手の出場が発表されています。
川本翔大(広島県・大和産業株式会社/TEAM BRIDGESTONE Cycling) MC2
木村和平(北海道・楽天ソシオビジネス株式会社) MB
倉林巧和(群馬県楽天ソシオビジネス株式会社) MBパイロット
藤井美穂(東京都・楽天ソシオビジネス株式会社) WC2


大会プログラムは以下のように予定されています。


9日(水)
エリート男子チームスプリント(予選・決勝)
エリート女子チームスプリント(予選・決勝)
エリート男子団体追抜予選
エリート女子団体追抜予選
エリート女子ポイントレース決勝
ジュニア男子チームスプリント(予選・決勝)
ジュニア女子チームスプリント(予選・決勝)
ジュニア男子団体追抜予選
ジュニア女子団体追抜予選
ジュニア女子オムニアム
ジュニア女子ポイントレース決勝


10日(木)
エリート男子ケイリン(1回戦・2回戦・決勝)
エリート男子スクラッチ決勝
エリート男子団体追抜決勝
エリート女子団体追抜決勝
エリート女子500mタイムトライアル(予選・決勝)
ジュニア男子ケイリン(1回戦・2回戦・決勝)
ジュニア男子スクラッチ決勝
ジュニア男子団体追抜決勝
ジュニア女子団体追抜決勝
ジュニア女子500mタイムトライアル(予選・決勝)
パラ男子個人追抜C1〜C5(予選・決勝)
パラ女子個人追抜C1〜C5(予選・決勝)
パラ男子スプリントB(予選・1/2決勝・決勝)
パラ女子スプリントB(予選・1/2決勝・決勝)
パラ女子500mタイムトライアル決勝


11日(金)
エリート男子オムニアム
エリート男子1kmタイムトライアル(予選・決勝)
エリート女子スプリント(予選・1/8決勝・1/4決勝・1/2決勝・決勝)
エリート女子個人追抜(予選・決勝)
ジュニア男子1kmタイムトライアル(予選・決勝)
ジュニア女子スプリント(予選・1/8決勝・1/4決勝・1/2決勝・決勝)
ジュニア女子個人追抜(予選・決勝)
パラ男子個人追抜B(予選・決勝)
パラ女子個人追抜B(予選・決勝)


12日(土)
エリート男子スプリント(予選・1/8決勝・1/4決勝・1/2決勝・決勝)
エリート男子ポイントレース決勝
エリート男子個人追抜(予選・決勝)
エリート女子オムニアム
ジュニア男子スプリント(予選・1/8決勝・1/4決勝・1/2決勝・決勝)
ジュニア男子ポイントレース決勝
ジュニア男子個人追抜(予選・決勝)
ジュニア女子スクラッチ決勝
パラ男子チームスプリント(予選・決勝)
パラ女子チームスプリント(予選・決勝)
パラ男子1kmタイムトライアルB決勝
パラ女子1kmタイムトライアルB決勝
パラ男子1kmタイムトライアルC1〜C5決勝


13日(日)
エリート男子マディソン決勝
エリート女子マディソン決勝
エリート女子スクラッチ決勝
エリート女子ケイリン(1回戦・2回戦・決勝)
ジュニア男子オムニアム
ジュニア女子ケイリン(1回戦・2回戦・決勝)


では、前日練習の様子を写真でお届けします!


ジャカルタ インターナショナル ベロドローム



チームピット













 2018-2019トラックW杯第1戦サン=カンタン=アン=イヴリーヌ大会レポートPart2 男子編


ケイリンで金メダルを獲得した脇本雄太 Photo:Takenori WAKO


2018-2019トラックW杯第1戦サン=カンタン=アン=イヴリーヌ大会(フランス)レポート。
Part1の女子編に続き、Part2の男子編です!


★男子ケイリン
日本からは河端朋之選手と脇本雄太選手が出場。
2着上がりの1回戦、第2ヒートの河端選手は2着で2回戦進出を決めますが、脇本選手は第4ヒート5着となり、敗者復活戦へ。敗者復活戦では残り2周から積極的に先行策に出て1着、脇本選手も2回戦へ駒を進めます。
2回戦は河端選手、脇本選手ともに第1ヒートに出走。脇本選手は3着で決勝の切符を手にしますが、河端選手は惜しくも4着で7-12位決定戦へ。
決勝では先行したテオ・ボス(Beat Cycling Club)の番手にジャック・カーリン(イギリス)、3番手に脇本選手がつける形で残り1周へ入り、最終バックでカーリンが捲って出ると、さらにその上を脇本選手が捲ります。最後の直線で先頭に立った脇本選手が1着でゴールし、見事優勝を飾りました!
7-12位決定戦の河端選手は4着で、最終順位を10位としています。



2回戦第1ヒート。先行で勝負を挑む脇本 Photo:Takenori WAKO



3着に残った脇本は決勝の舞台へ。同組の河端は惜しくも決勝進出ならず Photo:Takenori WAKO



勝戦。ボス(Beat Cycling Club)の先行で残り1周へ。脇本は3番手 Photo:Takenori WAKO



最後の直線で脇本が抜け出す Photo:Takenori WAKO



脇本が1着でゴールし、優勝! Photo:Takenori WAKO



脇本は昨シーズンのW杯第4戦サンティアゴ大会に続き、ケイリンで2度目の金メダル獲得となった Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 脇本雄太(JPC)
2位 Edward DAWKINS(ニュージーランド
3位 Krzysztof MAKSEL(ポーランド
10位 河端朋之(日本)


★男子スプリント
日本からは河端朋之選手、脇本雄太選手、深谷知広が出場。
上位28名が通過となる予選は、深谷選手が9秒860で18位、河端選手が9秒916で20位、脇本選手が9秒951で24位となり、全員が1/16決勝へ進出。
続く1/16決勝では深谷選手はデニス・ドミトリエフ(ロシア)に、河端選手はマティエス・ブフリ(Beat Cycling Club)に、脇本選手はマクシミリアン・レヴィ(ドイツ)にそれぞれ敗れ、日本勢はここで敗退に。
1-2位決定戦は3本目までもつれるも世界チャンピオン、マシュー・グレッツァー(オーストラリア)が勝利。3-4位決定戦はJeffrey HOOGLAND(オランダ)がMateusz RUDYK(ポーランド)を下しています。



9秒951で予選24位の脇本 Photo:Takenori WAKO



9秒916で予選20位の河端 Photo:Takenori WAKO



9秒860で予選18位の深谷 Photo:Takenori WAKO



1/16決勝でレヴィ(ドイツ)に敗れた脇本 Photo:Takenori WAKO



河端はブフリ(Beat Cycling Club)に敗れる Photo:Takenori WAKO



深谷もドミトリエフ(ロシア)に敗れ、日本勢は1/16決勝で敗退となった Photo:Takenori WAKO



3-4位決定戦を勝利したHOOGLAND(オランダ) Photo:Takenori WAKO



優勝はグレッツァー(オーストラリア) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Matthew GLAETZER(オーストラリア)
2位 Harrie LAVREYSEN(オランダ)
3位 Jeffrey HOOGLAND(オランダ)
20位 深谷知広(日本)
22位 河端朋之(日本)
26位 脇本雄太(JPC)


★男子チームスプリント(予選・1回戦・決勝)
15チーム出走。日本からの出場はありません。
1-2位決定戦は予選1位のオランダと予選2位のフランスの対戦となり、唯一42秒台をマークしたオランダが優勝。3-4位決定戦は予選3位イギリスと予選5位ロシアの対戦となり、ロシアが勝利。



3位ロシア Photo:Takenori WAKO



2位フランス Photo:Takenori WAKO



優勝のオランダ Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 オランダ 42.939
2位 フランス 43.566
3位 ロシア 43.771


★男子団体追抜(予選・1回戦・決勝)
14チーム出走。日本からの出場はありません。
1-2位決定戦は予選1位のデンマークと予選3位のイギリスの対戦となり、1回戦で唯一3分52秒台をマークしたデンマークが追抜きでイギリスを下し、優勝を飾りました。3-4位決定戦は予選5位のイタリアと予選6位のイギリスのトレードチームHuub Wattbike Test Teamの対戦となり、イタリアが勝利。



3位イタリア Photo:Takenori WAKO



2位イギリス Photo:Takenori WAKO



優勝のデンマーク Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 デンマーク
2位 イギリス OVL
3位 イタリア 3:53.153


★男子オムニアム
日本からの出場はありません。
3種目終えて上位5名はわずか4点差の中でひしめき合う混戦となる中、最終種目のポイントレースで3ラップに成功し、暫定4位から逆転したAlbert TORRES BARCELO(スペイン)が優勝。



優勝したTORRES BARCELO(スペイン) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Albert TORRES BARCELO (スペイン) 174p
2位 Oliver WOOD(イギリス) 142p
3位 Benjamin THOMAS(フランス) 139p


★男子マディソン
18チーム出走。日本からの出場はありません。
序盤からデンマーク、オーストラリア、イギリスが点を取り合う展開に。終盤でポーランドが得点を重ね、それまでリードしていたオーストラリア、イギリスを逆転し、一気に2位に浮上。優勝は最終的に2位に20点差をつけたデンマーク



デンマークが優勝 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 デンマーク 39p
2位 ポーランド 19p
3位 オーストラリア 17p


★男子ポイントレース
日本からの出場はありません。
予選2組から各組上位12名ずつ計24名が決勝へ。
決勝は唯一2ラップしたMoritz MALCHAREK(ドイツ)が優勝。



優勝したMALCHAREK(ドイツ) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Moritz MALCHAREK(ドイツ) 53p
2位 Mark STEWART (イギリス) 45p
3位 Christos VOLIKAKIS (ギリシャ) 43p


★男子スクラッチ
日本からの出場はありません。
予選2組から各組上位11名ずつ計22名が決勝へ。
決勝は5名がラップに成功、最後はゴール着順でStefan MATZNER(オーストリア)が優勝を手にしました。



優勝したMATZNER(オーストリア) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Stefan MATZNER (オーストリア
2位 Leigh HOWARD (オーストラリア)
3位 Adrien GAREL (フランス)


♦全種目のリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/2018/ctrwcI/ja-jp/Default/

 2018-2019トラックW杯第1戦サン=カンタン=アン=イヴリーヌ大会レポートPart1 女子編


ケイリン7位、スプリント13位の小林優香 Photo:Takenori WAKO



ケイリン12位、スプリント25位の太田りゆ Photo:Takenori WAKO


2018-2019シーズンのUCIトラックW杯初戦を飾ったサン=カンタン=アン=イヴリーヌ大会(フランス)。10月19日〜21日の日程で開催された同大会では、男子ケイリン脇本雄太選手が金メダルを獲得し、大いに盛り上がりました!
この大会については、リアルタイムでレポートがアップできなかったので、だいぶ遅くなってしまいましたが、競技結果をまとめてご紹介します。レポートはPart1(女子編)、Part2(男子編)の2つに分けてお届けしますので、おさらいの意味も込めて楽しんでいただけたらと思います!


日本からの出場メンバーは以下の通りです。


2018-2019 UCIトラックワールドカップ第1戦サン=カンタン=アン=イヴリーヌ大会
開催場所:フランス・パリ近郊
開催日程:2018年10月19日(金)〜21日(日)
◎スタッフ
監督    ブノワ・ヴェトゥ(短距離ヘッドコーチ)
コーチ   ジェイソン・ニブレット(短距離コーチ)
カニック 森昭雄(強化支援スタッフ)
マッサー  中山真臣(強化支援スタッフ)
スタッフ  田畑昭秀(情報科学スタッフ)
      レン・パーカー(強化支援スタッフ)
      グレゴリー・レンティン(強化支援スタッフ)
通訳    アリス・ボナミ
◎出場選
ナショナルチーム
河端朋之(JPCA・JPCU岡山)
深谷知広(JPCA・JPCU愛知)
太田りゆ(JPCA・JPCU埼玉)
★ジャパン・プロフェッショナル・サイクリスト・アソシエーションチーム(JPC)
脇本雄太(JPCA・JPCU福井)
★ドリームシーカーチーム(DSR)
小林優香(JPCA・JPCU福岡)


では、まずはPart1となる女子編のレポートです!


★女子ケイリン
日本からは小林優香選手と太田りゆ選手が出場。
2着上がりの1回戦、第1ヒートの太田選手は3着で敗者復活戦へ、第2ヒートの小林選手は2着となり、ストレートで2回戦へ進出。敗者復活戦に臨んだ太田選手は先行逃げ切りで1着、小林選手とともに2回戦へ駒を進めます。
2回戦は第1ヒートで同組となった小林選手と太田選手ですが、太田選手5着、小林選手は降格による6着で両名とも決勝進出はならず。7-12位決定戦では小林選手が1着で最終順位を7位、太田選手は6着で最終順位を12位としてレースを終えました。
決勝は残り1周から先行したロリーヌ・ファンリーセン(オランダ)が優勝。



2回戦第1ヒート。降格を取られた小林、そして太田と日本勢は決勝進出ならず Photo:Takenori WAKO



7-12位決定戦。残り1周で先頭に立ったステファニー・モートン(オーストラリア)の番手から追い込んだ小林が1着。太田は積極的に動いて出るも最終的に6着となった Photo:Takenori WAKO



勝戦。ゴール前で世界チャンピオンのニッキー・デグレンデル(ベルギー)が落車するアクシデントの中、優勝したのはファンリーセン(オランダ) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Laurine van RIESSEN(オランダ)  
2位 Daria SHMELEVA(RVL)
3位 LEE Wai Sze(ホンコンチャイナ)
7位 小林優香(ドリームシーカー)
12位 太田りゆ(日本)


★女子スプリント
日本からは小林優香選手と太田りゆ選手が出場。
上位28名が通過となる予選は、小林優香選手が10秒979で17位、太田りゆ選手が11秒133 で24位となり、揃って1/16決勝へ進出。
1/16決勝、太田選手はロリーヌ・ファンリーセン(Beat Cycling Club)に敗れ、敗退となりますが、小林選手はLEE Hoi Yan Jessica(GIANT-MAX SUCCESS SPORTS PRO CYCLING)に勝利し、1/8決勝へ駒を進めます。
1/8決勝は予選1位のステファニー・モートンとの対戦となり、ここは勝利ならず敗退。それでも小林選手は予選から4つ順位を上げての13位でフィニッシュとなりました。
優勝は1-2位決定戦でモートンをストレートで下したリー・ワイジー(ホンコンチャイナ)。3-4位決定戦はマチルダ・グロ(フランス)が1本目を取るも、2本目で降格。最終的に3本目を取ったダリア・シェメレワ(Gazprom-Rusvelo)が勝利。



11秒133で予選24位の太田 Photo:Takenori WAKO



10秒979で予選17位の小林 Photo:Takenori WAKO



太田は1/16決勝でファンリーセン(オランダ)に敗れ、敗退 Photo:Takenori WAKO



小林は1/16決勝を勝利し、1/8決勝に進出 Photo:Takenori WAKO



モートン(オーストラリア)と対戦した1/8決勝は勝利ならず、小林はここで敗退に Photo:Takenori WAKO



3-4位決定戦はシェメレワ(Gazprom-Rusvelo)が地元のグロ(フランス)に勝利 Photo:Takenori WAKO



予選1位のモートンを下して優勝を飾ったのはリー(ホンコンチャイナ) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 LEE Wai Sze(ホンコンチャイナ)
2位 Stephanie MORTON(オーストラリア)
3位 Daria SHMELEVA(Gazprom-Rusvelo)
13位 小林優香(ドリームシーカー)
25位 太田りゆ(日本)


★女子チームスプリント(予選・1回戦・決勝)
15チーム出走。日本からの出場はありません。
1-2位決定戦は予選1位オーストラリアと予選2位ロシアのトレードチームGazprom-Rusveloの対戦となり、0.001秒差でオーストラリアを抑えたGazprom-Rusveloが優勝。3-4位決定戦は予選3位ウクライナと予選5位ニュージーランドの対戦となり、ウクライナが勝利。



3位ウクライナ Photo:Takenori WAKO



2位オーストラリア Photo:Takenori WAKO



優勝のGazprom-Rusvelo Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Gazprom-Rusvelo 32.820
2位 オーストラリア 32.821
3位 ウクライナ 33.095


★女子団体追抜(予選・1回戦・決勝)
11チーム出走。日本からの出場はありません。
予選1位ニュージーランドと予選3位オーストラリアの対戦となった1-2位決定戦は、オーストラリアが唯一の4分16秒台をマークし、優勝。3-4位決定戦は予選2位のイタリアと予選4位のドイツの対戦となり、イタリアが勝利。



3位イタリア Photo:Takenori WAKO



2位ニュージーランド Photo:Takenori WAKO



優勝のオーストラリア Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 オーストラリア 4:16.957
2位 ニュージーランド 4:17.560
3位 イタリア 4:19.428


★女子オムニアム
日本からの出場はありません。
3種目終えて暫定トップに立った世界チャンピオンKirsten WILD(オランダ)が、最終種目ポイントレースでもリードを守りきって優勝。




優勝を飾ったWILD(オランダ) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Kirsten WILD(オランダ) 125p
2位 Letizia PATERNOSTER(イタリア)  116p
3位 Neah EVANS(イギリス)  109p


★女子マディソン
17チーム出走。日本からの出場はありません。
デンマークとイギリスがデッドヒートを繰り広げ、イギリスリードで迎えたゴールスプリントでデンマークが得点し、イギリスと同点に。ゴール着順でデンマークが劇的な逆転優勝となりました。



接戦を制したデンマークが優勝 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 デンマーク 23p
2位 イギリス 23p
3位 オーストラリア 19p


★女子ポイントレース
日本からの出場はありません。
上位勢は僅差の勝負となる中、追い上げるGanna SOLOVEI(ウクライナ)を1点差で振り切ったMaria Giulia CONFALONIERI(イタリア)が優勝。




イタリアのCONFALONIERIが優勝 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Maria Giulia CONFALONIERI(イタリア) 34p
2位 Ganna SOLOVEI(ウクライナ)  33p
3位 Charlotte BECKER(ドイツ)  30p


★女子スクラッチ
日本からの出場はありません。
残り1周で抜け出した3選手による優勝争いに。ゴールを制したのはAshlee ANKUDINOFF(オーストラリア)。



3選手が抜け出して残り1周へ Photo:Takenori WAKO



先にスパートしたANKUDINOFF(オーストラリア)がそのまま1着でゴール Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Ashlee ANKUDINOFF(オーストラリア)
2位 Megan BARKER(イギリス)
3位 Daria PIKULIK(ポーランド

 「TEAM BRIDGESTONE Cycling」と「CielBleu鹿屋」が2019年のチーム体制を発表

トラック・ロードレース・MTBと幅広く活動する「チームブリヂストンサイクリング」と、中長距離のトラック選手を中心とする地域密着型プロサイクリングチーム「シエルブルー鹿屋」が、2019年のチーム体制を発表しました。


「チームブリヂストンサイクリング」は今年から大きく体制が変わり、トラックの中距離ナショナルメンバーをはじめ、橋本英也選手や太田りゆ選手といった競輪選手がチームに加わるなど、トラック競技の強化を進めましたが、来シーズンはロードの強化も図るため、新たにロードメインの4名の選手を獲得。2019年の活動方針として「トラック・ロード・MTB、参加するすべての種目でダントツの強さ」を目指し、2020東京オリンピックでのメダル獲得に焦点を絞った活動を行うとのこと。
尚、トラック班からは一丸尚伍選手と原田裕成選手がチームを離れましたが、原田選手は「シエルブルー鹿屋」へ移籍、一丸選手は現在のところまだ移籍先のチームは発表されていません。


「シエルブルー鹿屋」は、2015年にUCIトラックチームとして活動を開始した、日本ではプロトラックチームの先駆けといえる存在。世界選手権やW杯でのメダル獲得経験を持つ上野みなみ選手、リオ五輪オムニアム代表の山本さくら選手(旧姓:塚越)を中心に、鹿屋体育大学出身・在学生で構成されるチームですが、2019年は新たにチームブリヂストンサイクリングから移籍した原田裕成選手と、鹿屋体育大学を卒業する冨尾大地選手が加入します。
チームの活動方針は「2020東京オリンピック」「燃ゆる感動きばれかごしま国体」へ向け、より一層の強化を図っていくとのこと。


■「TEAM BRIDGESTONE Cycling」2019年チーム体制

★所属選手
◎トラック/ロードレース
近谷涼
窪木一茂
橋本英也
石橋学
沢田桂太郎
今村駿介
太田りゆ
平塚吉光(新規加入)
黒枝士揮(新規加入)
徳田優(新規加入)
孫崎大樹(新規加入)


MTBクロスカントリー
沢田時
平野星也


トライアスロン
上田藍
ゴードンベンソン


◎パラトライアスロン
谷真海
秦由加子


★機材サポート選手
梶原悠未
小林優香
エカーズ(若手育成チーム)
チーム ユーラシア(若手育成チーム)


★監督
◎トラック/ロードレース
六峰亘


MTBクロスカントリー
小林輝紀


★選手コメント

近谷涼 トラック・ロード
「2019年の目標は、東京2020オリンピック出場枠を得るために、オリンピックポイントを獲ること。そしてワールドカップでの表彰台、世界選手権での入賞です。チームパシュートでのタイムで言うと、3分55秒を切ることです。これが現実的であり、達成可能な目標だと思っています。そのために最近は、体の使い方、そして食事の内容を見直しています。もちろん練習もいつもどおりに行っていて、その内容にも変化をつけてはいますが、アスリートとしての体の土台的な部分をしっかりさせることで、練習の効果もさらに身になると思っています」



窪木一茂 トラック・ロード
「2019年は『情熱と科学の融合をペダルに伝える』がメインテーマです。トラック中距離の東京2020オリンピック種目であるオムニアム・団体追抜・マディソン、すべてに日本代表として出場するため、国内はもちろん海外でのワールドカップで確実に結果を残す一年にします。また、ロードレースでも出場するレースすべてで最高のパフォーマンスを示し、サイクリングファンの心を打つ情熱的な走りを約束します。トラックでもロードレースでも強いという、2018年をさらに進化させた二刀流を、より多くの方に見て欲しいです。そして2018年後半、トラックのナショナルチームに入った事で、より科学的なトレーニングを重ねることが可能になりました。現時点では導入期のため、自分自身で養成してきたこれまでのフィジカルと、最新の科学的トレーニングを融合させている段階です。ただ、これまでの経験と科学はどちらが優位に立つというものではありません。むしろ世界の強豪国に立ち向かうんだという強い情熱を、最先端の科学的トレー二ングにマッチさせること。これを今、試行錯誤しています」



橋本英也 トラック・ロード
東京2020オリンピック出場枠を獲得を軸にして活動していきます。それに伴い、競輪、ロードレースでの結果も両立させていきたいと思っています。冬場はトラックのシーズンなので、2019年初頭のワールドカップ・オムニアムへの出場に向けた体作りを、特に有酸素運動を包括したトレーニングを進めています。とにかくオリンピック出場の枠を取るために、全力を尽くします。また、今住んでいる伊豆の魅力は、山から見る美しい景色ですね。西伊豆スカイライン、箱根、とにかく自然が目に美しくて、練習にもサイクリングにも最高の場所だと感じています」



沢田桂太郎 トラック・ロード
「2019年は、チームパシュートでの日本のオリンピックランキングを、一つでも上に押し上げたいと思っています。東京2020オリンピックに出場するには、オリンピックランキング8位以内に入るのが条件です。これを狙って行きます。現状から言えば、メダルを獲るよりも、まずは出場することを目標としてやっていかなければならないと感じています。そのためにも、チームで走るロードレースも走り、ナショナルチームでの走りに活かしていくことが大切だと思っています。チームが出場するJプロツアーのシリーズ戦などに、出場することで強度を確保でき、普段の練習では補いきれない強度を体感できるからです。現に、2018シーズンを主にJプロツアー走ってきた窪木さんは、トラックナショナルチームのメンバー以上の成績を出していますので、そのやり方が間違っているとは思いませんし、それが正解だとも感じています」



今村駿介 トラック・ロード
「2019シーズンに向け、まずは日本ナショナルチームチームパシュートのメンバーとして、レギュラーの4人の中に入るという目標があります。また個人としての全日本選手権のタイトルを、可能な種目で獲りたいと思っています。今は窪木さんが日本で一番強いと感じていますので、窪木さんに太刀打ちできるようにがんばります。そのためには本人の窪木さんに尋ねるのが一番と思い、少しずついろんなことを勉強させてもらっています。栄養について、食事について、勉強させてもらい実行しています。事実、気にし始めてから少しずつ、体脂肪も落ち始めています。今年はそこをさらに煮詰めて行きます。個人的には、英語をより自由に使いこなせるよう勉強しています。またチーム拠点のある伊豆地域は、人が優しいなと感じます。特に、道を渡ろうとすると、だいたいクルマが止まってくれるのが嬉しいです」



太田りゆ トラック
「2018−2019シーズンの明確な目標は、ワールドカップケイリン種目で決勝を走ること。上位6人に入るというのがしっかりとした目標です。2018年10月のワールドカップでは、敗者復活戦から1着になり、準決勝に上がりました。敗者復活戦とはいえ、ワールドカップなのでかなりのレベルでしたから、そこで自信を持ってレースを見ながら自分で動いて一着が取れたことに手応えを感じました。また準決勝では3着まで決勝に上がれる中で4着でしたが、内容としては自分が2周逃げて、というレースだったので、自分で頑張った上での結果なので、納得できています。スプリント種目に関しては、決勝での一回戦を勝つことです。予選を通過した次の人に勝つ、というのが今の私には難しいところ。ここで勝てれば、スプリント競技での東京2020オリンピックも見えてきます」


■「CielBleu鹿屋」2019年チーム体制
★所属選手
上野みなみ(中長距離)
山本さくら(中長距離)
堀航輝(短距離)
橋本優弥(中長距離:研修生)
原田裕成(中長距離) ※新規加入
冨尾大地(中長距離) ※新規加入


★選手コメント

原田裕
「2019シーズンを素晴らしい環境で戦えることを非常に楽しみにしています! トラックレースが主体のシーズンになると思いますが、たくさんの市民の応援や、熱狂的なHaradaファンの応援に応えるべく、熱い走りをしますので、今まで以上の熱い応援をお願いしたいです! それだけでなく、自転車競技の普及と『自転車競技ってこんなにかっこいいんだぜ』」ということを知ってもらうが、僕の使命だと思っています! 2019シーズンも応援よろしくお願いします!」



冨尾大地
「この度、CielBlue鹿屋に加入させていただくことになりました、冨尾大地です。U23カテゴリー最後の年となるので、全日本選手権RR優勝を目指したいと思います。また2020年に開催される鹿児島国体に向けてトラック競技の強化もピッチをあげて進めていきます。チーム、個人での勝利を積み上げられるよう精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします!」

 2018-2019トラックW杯第4戦ロンドン大会最終日の日本勢は男子オムニアムの橋本英也DNF、女子マディソンの梶原悠未&古山稀絵は11位


女子マディソン11位の梶原悠未&古山稀絵 Photo:Takenori WAKO


2018-2019トラックW杯第4戦ロンドン大会も最終日を迎えました。
この日は男子スプリント、男子オムニアム、女子ケイリン、女子マディソンの4種目が行われ、日本は男子オムニアムと女子マディソンに出場しています。


まずは男子オムニアム。今季のW杯はこれが初参戦となる橋本英也選手がまさに満を持しての登場だったのですが、1種目めのスクラッチで落車し、その後はDNFとなってしまいました。
最後まで走り切れなかったことは橋本選手自身が一番悔しいだろうと思いますが、幸い大きな怪我などにはなっていないようなので、次戦となる年明けのアジア選手権では橋本選手らしい豪快な走りを期待したいところです。


女子マディソンは今回、梶原悠未選手と古山稀絵選手のペアで出場。イギリスとオーストラリアを中心にハイペースな展開となり、落車棄権が2チーム、周回遅れが4チーム出る中で、得点こそできなかったものの、なんとか集団に食らいついて11位という結果でした。


では、現地から届いた写真とともに大会最終日の結果を振り返ります。


★女子ケイリン
日本からの出場はありません。
決勝は残り2周でコロンビアと韓国が落車するアクシデントが起こる中、残り1周で先頭に立ったステファニー・モートン(オーストラリア)がそのまま押し切って優勝。



残り2周で先手を取ったのはケイティ・マーチャント(イギリス) Photo:Takenori WAKO



リ・ヘジン(韓国)とMartha BAYONA PINEDA(コロンビア)が落車 Photo:Takenori WAKO



残り1周から先行したステファニー・モートン(オーストラリア)が1着でゴール Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Stephanie MORTON(オーストラリア)
2位 Daria SHMELEVA (Gazprom-Rusvelo)
3位 Urszula LOS (ポーランド


★男子スプリント
日本からの出場はありません。
1-2位決定戦はここまで3大会連続優勝中のマシュー・グレッツァー(オーストラリア)と、予選1位のHarrie LAVREYSEN(オランダ)の対戦となり、LAVREYSENがグレッツァーをストレートで破って優勝を手にしました。
3-4決定戦は3本目までもつれながらもJack CARLIN(TEAM INSPIRED)が Jeffrey HOOGLAND (オランダ)に勝利。



1-2位決定戦。Harrie LAVREYSEN(オランダ)がマシュー・グレッツァー(オーストラリア)を下す Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Harrie LAVREYSEN(オランダ)
2位 Matthew GLAETZER(オーストラリア)
3位 Jack CARLIN(TEAM INSPIRED)


★男子オムニアム
日本からは橋本英也選手が出場。
橋本選手は1種目めのスクラッチで落車、2種目めからは棄権しDNFとなっています。
優勝は最終種目ポイントレースでラップを決めて追い上げるIgnacio PRADO JUAREZ(メキシコ)を振り切ったMatthew WALLS (イギリス)。



リオ五輪チャンピオンのエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)は暫定3位で最終種目に入ったが、落車やバイク交換などトラブルに見舞われ、一時は順位を落とすも、ゴールで2着に入り1点差で表彰台を死守 Photo:Takenori WAKO




暫定6位からジャンプアップしてきたIgnacio PRADO JUAREZ(メキシコ)との接戦を制したMatthew WALLS (イギリス)が優勝 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Matthew WALLS (イギリス) 131p
2位 Ignacio PRADO JUAREZ(メキシコ) 123p
3位 Elia VIVIANI (イタリア) 114p
DNF 橋本英也(日本)


★女子マディソン
18チーム出走。日本からは梶原悠未選手と古山稀絵選手が出場。
日本は得点はできませんでしたが、11位でレースを終えています。
優勝は3大会連続となるイギリス。



11位となった日本 Photo:Takenori WAKO



3位ベルギー Photo:Takenori WAKO



2位オーストラリア Photo:Takenori WAKO




優勝のイギリス Photo:Takenori WAKO


終結
1位 イギリス 34p
2位 オーストラリア 19
3位 ベルギー 17p
11位 日本(梶原・古山) 0p


♦全種目のリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/2018/ctrwcIV/ja-jp/Default/