CYCLIST FAN

トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 第84回全日本自転車競技選手権大会ロードレース フォトレポート

ロードレースの国内チャンピオンを決める全日本自転車競技選手権大会ロードレースが、6月27日〜28日の2日間に渡り、今年は栃木県那須で開催されました。この1週前には個人タイムトライアルの選手権も同じく那須で行われています。


今年の舞台となった那須は、実は関東では初めての全日本ロードの開催地。公道を使ったレースは、長時間の交通規制が必要となることもあり、これまでの開催地はどうしても市街地から遠く離れた場所になることが多かったのですが、今回のコースは駅からも徒歩圏のエリアがあるなど、比較的アクセスのいい、観戦しやすい大会だったのではと思います。
しかも、スタート・ゴール地点に近い公園で自転車メーカーのブースや飲食店が揃うイベントも開催され、待ち時間の多いロードレース観戦は、初めての方や小さなお子さん連れの方などにとってはちょっと時間を持て余してしまうこともある中で、買い物や地元のグルメを楽しめる工夫は、さすが“観光地・那須”だなと思いました。こういう観戦者を呼び込むことや、楽しませるための工夫というのは当たり前のようでいて、今までの全日本ロードではなかなかなかったことなのです…。
宿や駐車場からのシャトルバスも用意され、“観せる”ことが最大限考慮されていた大会だったと感じます。


また、とにかく開催地の意気込みを強く感じました。大会前日に、報道関係者を集めたメディアミーティングが行われるのですが、なんと那須町の高久町長が参加し、挨拶をされました。
そして地元チームの那須ブラーゼンと、同じく栃木県内のチームである宇都宮ブリッツェンの監督、選手が記者会見を行うなど、これも今までにはなかったことでした。


全日本に限らず、公道の使用を伴うロードレース大会の開催は本当に大変だと思います。ある意味、日本では開催できていること自体が奇跡的なのかもしれません。大会開催には地域住民の協力も必須です。少しでも多くの方にロードレースに対する理解を深めてもらうことが重要であり、そのためにはまずはレースを“観てもらう、知ってもらう”ことが大切だと思います。そういう観点からみても、今回の那須で開催された全日本ロードはとても大きな意味を持つのではないでしょうか。



メディアミーティングで挨拶をされる那須町の高久町長。



メディアミーティング後、那須ブラーゼンと宇都宮ブリッツェンの記者会見が行われた。左から那須ブラーゼンの清水良行監督、鈴木龍選手、宇都宮ブリッツェン鈴木真理選手、清水裕輔監督。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、レースをざっと写真で振り返りたいと思います!


★女子ジュニア+女子U17


スタート前。注目はやはりこの人、アジアチャンピオンジャージを纏う梶原悠未。



積極的に前方でレースを展開していく梶原。



最後は独走で梶原が勝利!



後続はスプリント勝負に。



表彰式。


女子ジュニア+女子U17 リザルト
1位 梶原悠未(埼玉・筑波大学附属坂戸高校)
2位 細谷夢菜(埼玉・浦和工業高校)
3位 内村舞織(鹿児島・南大隅高校)


★男子U17+男子U15


比較的大きな集団のままレースが進んで行く。



残り周回数が少なくなり、スピードが上がる。



スプリント勝負となったゴール!



「登りでのスプリントに自信があった」という篠田幸希が優勝。



表彰式。


男子U17+男子U15
1位 篠田幸希(群馬・前橋工業高校
2位 日野泰静(愛媛・チームグロシャ)
3位 石井洋輝(福島・白河実業高校)


★男子ジュニア


活発な動きはあるものの、なかなか逃げは決まらない。



最終周回に入る。



激しいスプリント合戦になったゴールを制したのは沢田桂太郎



表彰式。


男子ジュニア
1位 沢田桂太郎(宮城・東北高校
2位 中川拳(北海道・帯広三条高校)
3位 武山晃輔(山梨・甲府工業高校)


★男子U23


積極的にアタックがかかるも、集団に吸収を繰り返す、出入りの多いレースに。



スタート・ゴール地点を少しすぎると線路に沿うような下り基調のコースになる。



残り周回もあと僅か。



ゴール手前で抜け出した中井路雅が優勝!



表彰式。


男子U23
1位 中井路雅(滋賀・京都産業大学
2位 黒枝咲哉(大分・鹿屋体育大学
3位 岡本隼(和歌山・和歌山県


★女子エリート


スタート前。集中した様子の萩原麻由子。



かなりスローペースでレースは進む。



中盤から逃げもできたが、集団は牽制状態が続く。



最後はロングスパートで先に仕掛けた萩原が、追走する與那嶺、金子を振り切り優勝!



表彰式。


女子エリート
1位 萩原麻由子(群馬・Wiggele Honda)
2位 與那嶺恵理(茨城・サクソバンクFX証券
3位 金子広美(三重・イナーメ信濃山形)


★男子エリート


選手宣誓は那須ブラーゼンの小坂光と宇都宮ブリッツェンの堀孝明。堀の手に握られた“あんちょこ”がなんだか微笑ましい(笑)。



スタート直前。



いよいよ200kmを超えるレースが始まった。



序盤からいいメンバーが揃った逃げもできるが、中盤すぎにはいったん振りだしに戻る。



後半に入り、アタックが繰り返される中、ラスト1周に入り有力どころが軒並み入る逃げグループができる。



チームメイトとの連携攻撃もハマった窪木一茂が、最後は単独でスパートし、嬉しい全日本初優勝!



表彰式。


男子エリート
1位 窪木一茂(和歌山・Team UKYO)
2位 畑中勇介(東京・Team UKYO)
3位 増田成幸(栃木・宇都宮ブリッツェン

 2013全日本選手権ロードレースフォトレポート! 男子U23は徳田鍛造が逃げ切りで、ジュニアは地元の黒枝咲哉がスプリント勝負を制して優勝!!

ちょっと遅くなってしまいましたが、6月22日に大分で開催された2013全日本ロードの男子U23と男子ジュニアのフォトレポートです。尚、この日は男子U17&U15と、女子ジュニア&U17のレースも同時に行われたのですが、取材に入ったのが途中からのため、こちらはリザルトのみの掲載です。


★男子U23 フォトレポート


9周回135kmで争われた男子U23。序盤からいくつかのアタックが続く中、5周目に入ると先頭は池部壮太(マトリックスパワータグ)と徳田鍛造(鹿屋体育大)の2名となる。



先頭2名を追う追走集団。



7周目の上りから単独先行となった徳田は、後続に2分ほどの差をつけ最終周回へ。



2番手で続くのは山本元喜(鹿屋体育大)。



3番手を走行していた石橋学(鹿屋体育大)に西村大輝(シマノレーシング)が追いつき、このまま西村が石橋を引き離し、さらには最終周回で山本も交わして2番手に上がる。



徳田が独走のままゴール!



歓喜の雄叫びをあげる徳田。メカトラで、自転車を替えるアクシデントにも見舞われながら、「諦めかけたが、みんなの協力のおかげで走り通せた」という徳田は、元々はエースではなかったものの「自分が勝ってもいいというチャンスを与えてもらった」と言い、その最大のチャンスをしっかり生かし、結果を残した。



レース後、7位に入った弟の徳田優(鹿屋体育大)と兄弟で笑顔。



男子U23表彰式。左から2位西村、1位徳田、3位山本。


男子U23 リザルト
1位 徳田鍛造(鹿屋体育大)    4時間42分07秒
2位 西村大輝(シマノレーシング) +1分55秒
3位 山本元喜(鹿屋体育大)    +2分57秒


★男子ジュニア フォトレポート


6周回90kmで争われた男子ジュニア。1周目からどんどん人数が減っていき、後半に入ると先頭グループはかなり少人数に絞られた。



ゴールはスプリント勝負を制した黒枝咲哉(日出暘谷高)が優勝!



ゴール後の黒枝。「上りできつすぎて落車した」という、傷跡が痛々しい。「最後は少人数でのスプリントという展開を考えていて、予想通りになった。地元で優勝できてめちゃくちゃ嬉しい」と話し、夢は「兄貴(士揮)と一緒にヨーロッパで走ること」。



男子ジュニア表彰式。左から2位岡、1位黒枝、3位雨澤。


男子ジュニア リザルト
1位 黒枝咲哉(日出暘谷高)   3時間13分09秒
2位 岡篤志(Cプロジェクト)  +02秒
3位 雨澤毅明(那須ブラーゼン) +10秒


★男子U17&U15

男子U17&U15 リザルト
1位 石上優大(横浜高)     2時間12分42秒
2位 中村圭佑(昭和第一学園高) +12秒
3位 水谷翔(南大隅高)     +30秒


★女子ジュニア&女子U17

女子ジュニア&女子U17 リザルト
1位 坂口聖香(パナソニックレディース) 1時間55分24秒
2位 谷伊央里(前橋育英高)       +24秒
3位 伊藤杏菜(Ready Go JAPAN)    +1分09秒

 2013全日本選手権ロードレースフォトレポート! 女子エリートは独走で優勝を飾った與那嶺恵理が初のナショナルチャンピオンに輝く!!

男子エリートと同じ、6月23日に行われた女子エリートも、完走者8名という壮絶なレースとなり、優勝はなんと2周目からの独走劇で他を寄せ付けない強さを見せた、與那嶺恵理選手でした。


★女子エリート フォトレポート


雨と霧に包まれながら、6周回90kmで争われる女子エリートのレースがスタート。



1周目で萩原麻由子(Wiggle Honda Pro Cycling Team)、與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)、金子広美(イナーメ信濃山形)、崎本智子(ナカガワAS.K'デザイン)、上野みなみ(鹿屋体育大)、福本千佳(同志社大)の有力どころが揃った逃げグループができる。



2周目の上りに入ると、早くも與那嶺が単独でアタック、後続を引き離しにかかる。



金子を筆頭に、崎本、萩原が必死に追う。



完全に単独で先頭に立った與那嶺は、ペースを落とすことなく、後続との差をぐんぐん広げていく。



3番手で與那嶺を追いかける萩原。ディフェンディングチャンピオンであり、4連覇を狙う萩原にとって、非常に厳しい展開となった。



上野みなみ(鹿屋体育大)も苦しい表情で遅れ始める。



粘り強い走りで少しずつ順位をあげてきた西加南子(LUMINARIA)も、すでに先頭とはかなりのタイム差。レース後、経験豊富なベテラン西にして「これまで走ってきた中で最もきついコース」と言わしめるほど、今回の全日本は厳しかった。



最後まで走りきり、8位で最終完走者となった福本千佳。



序盤からかなり苦しそうだった豊岡英子は残念ながら完走ならず。



4周回を一人で逃げ切った與那嶺がゴール! 昨年の全日本ロードで彗星のごとく現れたニューフェイスは、そのポテンシャルの高さを否応なく見せつけた。



ゴール後、自転車を担ぎ上げ、勝利をアピールしようとした與那嶺だが、コース上ではまだ選手が走っており危険なため、ほんの一瞬だけのポーズに。



表彰式でインタビューを受ける與那嶺。周囲への感謝とともに口にしたのは、今年の世界選手権への出場を念頭においていることと、この全日本は優勝することは大前提で2位にいかにタイム差をつけられるかを意識していた、という自信に満ち満ちたもの。



そんな與那嶺の発言を隣で聞く3位の萩原。今季からスター揃いの海外チームに電撃移籍し、ハイレベルなレースで揉まれている彼女にとって、全日本タイトルは絶対に持ち帰らなければならないものだったはず。全日本TTに続き、ロードのジャージも手放した萩原の心中はいかに…。この表彰式では一度も笑顔を見せなかった。



女子エリート表彰式。左から2位金子、1位與那嶺、3位萩原。


女子エリート リザルト
1位 與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)       3時間27分29秒
2位 金子広美(イナーメ信濃山形)          +4分33秒
3位 萩原麻由子(Wiggle Honda Pro Cycling Team) +7分08秒


優勝した與那嶺選手は本当に強かった!
昨年の全日本ロードで2位に入り、一躍脚光を浴びた彼女ですが、あれから1年が経ち、だいぶ雰囲気が変わったように感じました。自転車歴が短いこともあり、昨年は初々しい姿が印象的だった與那嶺選手ですが、今はコメントを聞いても分かるように、とても自信に溢れ、高い目標に向かって突き進んでいる様子が伺えます。


そんな與那嶺選手が、全日本終了後、所属するショップのHPにレースレポートを掲載しているのですが、その中には女子選手の強化に対するJCFへの疑問も呈されています。これを書くにあたっては、きっと與那嶺選手なりに大きな決意があってのことだろうと思います。


CYCLIST FANでは主にトラック競技を取材していますので、これまでもトラックナショナルチームへの問題提起を書いたりもしましたが、ロードのほうも色々と問題はあるのだろうと感じます。やはりトラックにしてもロードにしても、選手選考に関しては意図と方針を明確にして公表すること、そして選手とのコミュニケーションをきちんと取ることが大前提として必要なのではないでしょうか。
與那嶺選手の意見から、皆さんもナショナルチームとは、選手強化とは一体どうあるべきなのか、考えてみていただけたらと思います。


與那嶺選手のレポートはこちら。
http://www.forza.jp/search?updated-max=2013-06-27T20:07:00%2B09:00&max-results=500

 2013全日本選手権ロードレースフォトレポート! 男子エリートは稀に見る過酷なコースを圧倒的な力で制した新城幸也が優勝!!

6月22日、23日に「大分県県民の森 平成森林公園周辺特設コース」において、2013年の全日本選手権ロードレースが行われました。
今回戦いの舞台となったコースは、事前の情報で「上りと下りしかない厳しいコース」と聞いていましたが、実際足を運んでみると、想像以上の厳しさ。1周15kmのうち前半はほぼ下り、そして後半はずっと上りが続き、しかも下りは小刻みなカーブが連続するテクニカルな難コース。全カテゴリーを通じて完走率がかなり低いことからも、いかに過酷だったかが伺えます。


まずは23日に行われた男子エリートから、写真で振り返りたいと思います!


★男子エリート フォトレポート


スタート・フィニッシュ地点となった、のつはる少年自然の家



男子エリートのスタート。この日は朝から雨模様で、コース内には霧が立ちこめる。これから12周、180kmの戦いが始まる。



1周目から西谷泰治愛三工業レーシングチーム)、
中根英登(Team NIPPO-DE ROSA)、
内間康平(Team NIPPO-DE ROSA)
、窪木一茂(和歌山県)
、吉岡直哉(京都産業大)の5名の逃げグループができ、2周目にはさらに新城幸也(Team Europcar)、土井雪広(Team UKYO)、中島康晴(愛三工業レーシングチーム)が加わり、8名の強力なメンバーによる先頭グループが形成される。



先頭を追うメイン集団はブリヂストンアンカー勢が前に上がり、コントロール



テクニカルな下りと、その後6kmにも及ぶ上りが待ち構える過酷なコース。



6周目には先頭グループから中根、窪木、吉岡が脱落し、5名となる。



メイン集団は、エース・清水都貴のためにブリヂストンアンカー勢が引き続ける。



7周目には西谷が遅れ、先頭集団は新城、土井を含む4名に。



この時点でメイン集団は崩壊し、追走するのは清水、増田成幸(キャノンデールプロサイクリング)、伊丹健治(ブリヂストンアンカー)、狩野智也(Team UKYO)。



8周目に入り、先頭グループからついに新城と土井が抜け出す。



追走は清水と増田の2人に絞られた。



レース後半に入ると、一旦は上がった雨がまた降り始め、霧も濃くなる。



優勝争いは新城と土井の一騎打ちかと思われたが、10周目に入ったあたりで土井が突然失速。新城が単独で先頭を行く形に。



単独となった新城だが、どんどん後続を引き離し、一人旅状態で残り1周へ。



ここで2番手に上がったきたのは清水。



土井は3番手に落ち、最終ラップでも次々に抜かれ、最終的に8位まで順位を落とす結果に。本人のブログによると、実はレース前から体調がよくなく、レース中もかなり苦しみ、最後はハンガーノックのような状態になっていたという。



残り1周の時点でコース上を走る選手は数えるほどしかいなくなったが、苦しみながらも最後の最後まで食らいつく。



2番手に6分以上の大差をつけてフィニッシュ地点に姿を現した新城。



6年ぶりの全日本優勝となった新城。完走者16名というサバイバルレースを圧倒的な力で制した。



男子エリート表彰式。左から2位清水、1位新城、3位増田。


男子エリート リザルト
1位 新城幸也(ユーロップカー)             6時間17分31秒
2位 清水都貴ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +6分15秒
3位 増田成幸(キャノンデールプロサイクリング)     +9分14秒


強行軍の日程でフランスから帰国し、この全日本に臨んだ新城選手。コースの印象から「きついレースになることは最初から分かっていた。前半のいい逃げに乗って、そのまま逃げ切る作戦を考えていたが、その通りになった」と話し、久しぶりに手にしたチャンピオンジャージに「すごく嬉しい」と笑顔を見せていました。
レース後の記者会見で、ツール・ド・フランス出場への質問を受け、まだ正式には決まっていないものの「たぶん大丈夫だと思う」と手応えを掴んでいる様子だった新城選手ですが、その通り今年もツール出場を決めてくれました! もうすぐ開幕するツールでの活躍も楽しみですね。

 2012全日本ロードフォトレポート! 5月13日(日)にはJSPORTSにてテレビ放送もあり!!

遅ればせながら、4月29日に岩手県八幡平市で行われた2012全日本自転車競技選手権ロードレースのフォトレポートを、男子エリートと女子エリートのみですがお届けします。


★女子エリート 126.4km(8周)


スタート直後からできた、木村亜美(鹿屋体育大)と吉川美穂(サイクルベースあさひ)の逃げ。



追走する與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)と、全日本2連覇中の大本命・萩原麻由子(サイクルベースあさひ)。このあと一旦は前を行く2名に追いつき、4名での先頭グループとなる。



その後、逃げていた4名は後続に合流される形となり、先頭は8名ほどの集団に。



残り1周へと向かう上り区間。先頭集団は5名に絞られ、中でも與那嶺が積極的にペースを作って先頭を引く。



ゴール地点に先頭で姿を見せたのは萩原と與那嶺。ゴール前の長い上りで先行した與那嶺を萩原が交わし、前に出る。



そのまま萩原先頭でゴール!



ゴール後、すぐに報道陣に囲まれる萩原。3連覇達成にも表情は崩さない。彼女がモットーとする「強いレース」ができなかったことは、決して満足いくものではなかったよう。それでもまだオリンピック出場へ望みがある現状、「まずは全日本で勝たなければこの先へも繋がらない」と勝ちにこだわるレースを見せた。



清々しい表情なのは與那嶺。自転車競技歴はまだ1年そこそこという21歳が、この大舞台で2位に入る大健闘を見せた。序盤から逃げに乗り、上り区間では終始先頭でぐいぐいと引っ張りながらも、最後は萩原とのスプリント勝負にまで粘り込んだタフさには驚かされる。



女子エリート表彰式。左から2位與那嶺、1位萩原、3位金子。


女子エリート結果
1位 萩原麻由子(サイクルベースあさひ)     3:46:32

2位 與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)     3:46:32
3位 金子広美(イナーメ・アイランド信濃山形)  3:47:08


★男子エリート 252.8km(16周)


スタート前のサインに選手たちが続々と現れる。



左手首の骨折で一時は出場が危ぶまれていた新城幸也も姿を見せる。



福島晋一のバイクチェックでは、なんと規定ぎりぎりの重量6.87kg!



午前8時にスタートとなった男子エリート。すぐにできた9名の逃げ。



追走するのは4名のグループ。



雄大なコースを走り抜けて行くメイン集団。長丁場のレースとあって、予想通りメイン集団はスローペースで展開。逃げ、追走、メイン集団という構図のまま周回がすぎて行く。



周回が進むと逃げグループから徐々に人数が減り、残り5周ではついに中村誠宇都宮ブリッツェン)一人となる。



ペースを上げ始めたメイン集団。ここから普久原奨(宇都宮ブリッツェン)と阿部嵩之(シマノレーシング)が中村に追いつき、先頭は3名に。



終始、メイン集団の後方に位置している新城(チームヨロッパカー)。表情では分からないが、手首の具合が気になる。



残り3周の上りではスタートから長距離を逃げていた中村が遅れ、阿部と普久原が先頭に立つ。



阿部と普久原を吸収し、集団は一つとなって残り1周へと向かう。有力どころはほとんどここに残っている。



最後の上りで抜け出したのは土井雪広(TEAM ARGOS-SHIMANO)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、清水都貴ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)の3名。ゴール前で清水が遅れ、勝負は土井と増田の一騎打ちに。



スプリント勝負を制した土井が全日本初優勝!!



男子エリート表彰式。左から2位増田、1位土井、3位清水。



恒例のシャンパンファイト!



9位で完走を果たした新城。レース後、記者会見を開き、骨折した手首の状態などを説明、オリンピック代表へアピール。



優勝した土井の記者会見。スローペースとなったレースを「楽な展開だった」と振り返り、「シマノレーシングチームとはガチガチにチームワークを組んでいたわけではなく、お互いうまく走れればいいかなと思っていた。その中で(鈴木)譲とアベタカが良い形で動いてくれた。あとは最終周回にアンカーと愛三がなにかしてくるだろうと考えていたので、一番きついところから(自分が)行けばおのずと人数も少なくなってそこでゴール勝負」と見込んでいたという土井。
所属するチームが今年のツール・ド・フランスへの出場が決まっていることを受け、「ツール・ド・フランスでナショナルジャージを着て走るというのが僕の大きな目標だったので、絶対に勝ちたかった」。自身のツールへの出場の可能性を聞かれると「(全日本を勝ったことで)15%くらいですかね(笑)。やっぱりナショナルジャージの意味は大きいのでこれをひとつの(選考の)材料にしてくれないかなと思って」と答えた。
しばらくの日本滞在中は「桜でも見ようかな」と言い、「今年は美味い酒が飲めそうです」と笑顔を見せた。


男子エリート結果
1位 土井雪広(TEAM ARGOS-SHIMANO) 6:55:38
2位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)    6:55:38

3位 清水都貴ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)6:55:41


この全日本ロードの模様はCS放送のJSPORTSで放送されます! 初回放送は5月13日(日)20:00〜21:30。このあとも何度か再放送が予定されていますので、観られる環境の方はぜひ!! 
放送チャンネル、スケジュール等はJSPORTSのサイトでご確認ください。
http://www.jsports.co.jp/program_guide/42685.html

 全日本ロードアマチュア&ジュア選手権フォトレポート

さて、かなりノロノロ更新になってしまった全日本ロードのレポートですが、最後は6月27日(土)に行われた、
第78回全日本アマチュア自転車競技選手権大会と、第14回ジュニア全日本選手権を簡単にですが写真で振り返りたいと思います。


マチュア選手権はU23(19歳〜22歳以下)の選手を対象に、またジュニア選手権はU19とU17のカテゴリーで行われました。
まずは午前中に行われたジュニアのレースから。



エリートの前日に行われたジュニア選手権。U19は123km(12.3km×10周)の距離で争われた。



レース中盤から抜け出した3人の逃げグループ。



この3名が先頭のまま最終周回へ。



先にホームストレートに戻ってきたのは黒枝選手(日出暘谷高校)と山本選手(奈良北高校)。ゴールは2人のスプリント勝負に。



黒枝選手が先着し、嬉しいガッツポーツ!

続きを読む

 第12回全日本自転車競技選手権大会ロードレース、女子フォトレポート

こちらもだいぶ遅くなってしまいました。すみません!
では女子のレースを写真で振り返りたいと思います。


86.1km(12.3km×7周)で争われた今年の全日本ロード女子。
これまで11連覇を達成していた沖美穂選手が引退し、新たな女王の誕生に注目が集まるレースとなりました。



4周目に単独でアタックを決めた西加南子選手(TEAM FOCUS-OUTDOOR PRODUCUT)。



西選手を追う追撃集団。タイム差は最大で1分以上になった。



森田正美選手(ブリヂストンアンカー)とMTB片山梨絵選手(SPECIALIZED)。ともに経験豊富なベテラン!



メディアにも引っ張りだこの人気者、針谷千紗子選手(宇都宮ブリッツェン)。



優勝候補の筆頭に挙げられていた、萩原麻由子選手(サイクルベースあさひ)。



追撃集団からは遅れてしまったが、元アテネオリンピック代表の唐見実世子選手(CLOKヒロシマ)の姿も(写真後ろ)。

続きを読む