CYCLIST FAN

トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 大会4日目のフォトレポート

またまた遅くなりましたが、2011トラック世界選手権4日目のフォトレポートです!
Photo Takenori WAKO


★男子ケイリン


1回戦1組目に登場の渡邉一成。渡邉はジェイソン・ケニー(イギリス)とクリス・ホイ(イギリス)の間に入る3番手で周回。残り1周手前の4コーナーではホイを前に出させず、踏み込んで行った渡邉だが、ここからホイも一気に加速。外から捲りあげて渡邉を交わすと、そのまま先頭に立ってゴールを駆け抜けた。渡邉は4着で敗者復活戦へ。



1回戦2組目には浅井康太が出走。ペーサー退避からマクシミリアン・レヴィー(ドイツ)が先頭に立つと、レースは一気に動き出し、3番手で周回を進んでいた浅井はここで最後尾に下がる形に。そのまま前に上がれず、浅井は5着で敗者復活戦回りとなった。



1回戦6組目の北津留は周回4番手からのレース。残り1周で先行に出たミカエル・ブルガン(フランス)の動きで最後方に下がった北津留は追い上げられず、5着。これで日本人3選手全員が敗者復活戦に望みを託すこととなった。



1回戦同様1着勝ち上がりの敗者復活戦。3組目に出走の浅井は最後尾の5番手で周回。ペーサー退避から内をついて前へ上がると、残り1周で先頭に立ち先行態勢へ。得意のパターンに持ち込み、いいスピードで逃げた浅井だが、ゴール前でシェーン・パーキンス(オーストラリア)に交わされ3着。2回戦進出を逃した。



敗者復活戦5組目には渡邉と北津留が同乗。「2人のうちどちらかが勝ち上がらなければ」と、北津留が前で渡邉を引っ張る作戦に。周回は北津留が先頭を取り、渡邉が2番手で進んで行く。残り2周から北津留が一気に先行態勢に入るが、ここで渡邉との意思の疎通がうまく行かず、渡邉が車間を空けたところにレネ・エンデル(ドイツ)が入る形となってしまう。結局北津留の逃げをうまく利用したエンデルが1着、3番手から必死に追い込んだ渡邉は一歩届かず2着。北津留も4着に終わり、日本人全員が1回戦敗退となった。



勝戦。1着でゴールラインを突き抜けたのはパーキンス! マシュー・クランプトン(イギリス)とうまく連携したかったホイだが、そこを阻み、絶妙の位置から捲くって出たパーキンスが優勝。ホイの追い込みは届かず2着に敗れた。



ついにケイリン絶対王者・ホイからアルカンシェルを奪った24歳のパーキンス。ホイから祝福を受ける。



嬉しさ爆発でガッツポーズのパーキンス。



表彰式。3位に入ったのは地元オランダのテーン・ムルダー。「オランダチームからメダルを」とプレッシャーの大きかったエースのムルダー。決勝ゴールでは3着ながら力強いガッツポーズを見せた。


★男子オムニアム


後半戦最初の種目となる4km個人追抜。タイムトライアル系種目を苦手とする盛だが、その中でも最も苦心しているのがこの個人追抜。4分53秒909で21位と大きな順位を取り、総合順位も前日の16位から18位に下げた。



5種目めのスクラッチ。盛の得意とする種目だけに上位が期待されたが、なかなか前に上がれず終始後方でのレース展開となってしまい、結果は-1ラップの18位。盛は最後の1kmタイムトライアルを1分09秒442で20位とし、最終的な総合順位は18位で終えた。



優勝はマイケル・フレイバーグ(オーストラリア)! 5種目めのスクラッチで首位に立ち、最後の1kmタイムトライアルで猛追するシェーン・アーチボルト(ニュージーランド)を振り切って総合優勝が確定すると、高々と拳を突き上げ、喜びを爆発させた。



表彰式。3位にはエリミネーションで落車したバンホエック(ベルギー)。顔の傷が痛々しい。


★女子オムニアム(前半戦)

日本からは上野みなみが出場。1種目めのフライングラップは16秒837で24位となり、最下位からのスタートとなった。



2種目めのポイントレース。レース序盤の10周回あたりで上野を含む3選手が絡む落車が発生。肩から脇にかけて激しく打ち付けた上野は、一旦は再乗しレースに復帰したが、激しい痛みに耐えきれず、周回遅れとなったところで途中棄権。肋骨骨折とさらに肺挫傷も判明し、非常に残念な形でレースを終えることとなってしまった。



3種目めのエリミネーション。これで前半戦が終了し、この時点でトップに立ったのは地元オランダのキルステン・ワイルド。


★女子スプリント


1-2位決定戦は1/2決勝で女王、ヴィクトリア・ペンドルトン(イギリス)を下したアンナ・ミアーズ(オランダ)と、勢いに乗る若手のオルガ・パナリナに勝利したシモーナ・クルペシカイテ(リトアニア)の対戦に。女子短距離界を代表する2選手の激突は、ミアーズが盤石のレース運びで勝利!



この種目での勝利を切望していたというミアーズは、ウイニングランから感極まって涙、涙…。



表彰式。永らく連覇を続けていたペンデルトンは3位に。歴史が動いた。


★女子スクラッチ


残り15周あたりで6人が集団から抜け出し、リードを保ったまま残り1周へ。最終バックから満を持して仕掛けたマリアンヌ・フォス(オランダ)が、そのままゴールラインを駆け抜けて優勝! 地元オランダに今大会初となる金メダルをもたらした。



表彰式。



オランダの国旗が一番高いところに掲げられ、観客たちはみな立ち上がり、国歌を斉唱した。