だいぶ時間がかかってしまいましたが、全日本選手権トラックのレースレポートもこれで最終回となります。今回はケイリン。エリート男女の2カテゴリーで行われました。
Photo by Takenori WAKO
★エリート男子ケイリン
予選2組が行われ、各組上位3名が決勝進出。まず1組目からは河端朋之、三谷政史、佐野伸弥が勝ち上がりを決める。3着でゴールした稲毛健太はブルーバンド走行で降格。
6選手による決勝戦がスタート!
周回は坂本、佐野、河端、三谷、尾形、和田の並びで進んでいく。
残り2周半のペーサー退避で上昇したのは和田。そのまま先頭に立ち、和田、坂本、佐野、河端、三谷、尾形の順で残り2周へ。
バックから踏み込んだ河端が外から一気に上昇。3選手を交わし、先頭へ上がると、残り1周に突入。
そのまま後続を引き離した河端が1着でゴール。2着でゴールした坂本はスプリンターレーンを2度外したとして失格。以下繰り上がりで和田、佐野が表彰台をゲット。
チームスプリント、スプリント、ケイリンと今大会3冠を手にした河端。本業のケイリンはもとより、ナショナルチームのメンバーとして「競技でも頑張りたい」と話す河端の目標はもちろんリオデジャネイロ五輪!
エリート男子ケイリン
1位 河端朋之(JPCA・JCF強化)
2位 和田真久留(JPCA・JCF強化)
3位 佐野伸弥(岐阜・MINOURA大垣レーシング)
★エリート女子ケイリン
4選手のみの出走となった女子は予選なしの一発決勝。現在競輪学校生の石井寛子と、ガールズケイリンでプロデビューを果たした小林莉子、加瀬加奈子、中川諒子という顔合わせ。
ペーサー退避からまず動きを見せた小林が先頭に上がって、残り2周へ。
残り1周半のバックで中川が踏み込み、石井と併走となるが、出切って先頭に立ち残り1周へ。外からは加瀬が襲いかかる。
最終バックで捲りきった加瀬がそのまま先頭でゴール! 続いて中川、石井、小林の順で入線するも、石井はスプリンターレーンの不保持で降格。3着には小林が繰り上がった。
昨年に続き連覇となった加瀬。盤石のレースに、「(お客さんの)お金がかかっていないとこんなに気負わず走れるのに…」と、ガールズケイリンでのプレッシャーを口にした。人気を背負うが故、“勝てるレース”と“自分の目指すレース”との狭間に揺れながら、日々、競輪選手として成長中!
エリート女子ケイリン
1位 加瀬加奈子(JPCA・JCF強化)
2位 中川諒子(JPCA・JCF強化)
3位 小林莉子(JPCA・JPCU東京)