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 今季のトラックW杯出場はどうなる!? 2013トラック中国国際大会の結果は…

6月28日から3日間に渡って中国・北京で開催されたUCI International Event(2013トラック中国国際大会)のリザルトをまとめました。


まず、今大会で実施された種目は男女ともにスプリント、ケイリン、チームスプリント、オムニアム、団体追抜の5種目。今回はほとんどの出場国において、まずはW杯への参加権を得ることが目的であるため、国別参加枠1がほぼ確保されているチームスプリントと団体追抜にはエントリーせず(主催国の中国だけが何チームもエントリーして種目自体は行われました)、日本もスプリント、ケイリン、オムニアムに絞っての参加となりました。


★男子スプリント
リザルト
1位 Saifei BAO(中国) 
2位 中川誠一郎(日本) ※UCIポイント54p
3位 Qi TANG(中国)
4位 渡邉一成(日本)  ※UCIポイント44p
7位 河端朋之(日本)  ※UCIポイント32p
16位 稲毛健太(日本)  ※UCIポイント6p


男子スプリントは4カ国24名が出場し、クラス2のUCIポイントが付与されます。
日本からは中川選手、渡邉選手、河端選手、稲毛選手の4名が出場。中川選手が決勝まで進みますが、ストレートでSaifei BAO(中国)に敗れ、2位。3-4位決定戦に回った渡邉選手もQi TANG(中国)に敗れて4位となっています。


★男子ケイリン
リザルト
1位 渡邉一成(日本)  ※UCIポイント60p
2位 稲毛健太(日本)  ※UCIポイント54p
3位 河端朋之(日本)  ※UCIポイント48p
4位 中川誠一郎(日本) ※UCIポイント35p


男子ケイリンは4カ国18名が出場し、クラス2のUCIポイントが付与されます。
ここは見事に日本の4選手が上位独占!


★男子オムニアム
リザルト
1位 Shan SHUANG(中国)
2位 Sang-Hoon PARK(韓国)
3位 橋本英也(日本) ※UCIポイント64p


男子オムニアムは5カ国9名が出場し、クラス1のUCIポイントが付与されます。
橋本選手はJCFのレポートによるとエリミネーション、個人追抜、スクラッチで1位を獲得し、総合3位に入ったことで大きくUCIポイントゲットとなりました!


★女子スプリント
リザルト
1位 Tianshi ZHONG(中国)
2位 Lin JUNHONG(中国)
3位 Wai Sze LEE(ホンコンチャイナ)
6位 前田佳代乃(日本) ※UCIポイント18p
14位 石井寛子(日本)  ※UCIポイント3p


女子スプリントは3カ国17名が出場し、クラス3のUCIポイントが付与されます。
今年の世界選手権で銅メダルも獲得したリー・ワイジー(ホンコンチャイナ)を抑えて、なんと決勝は中国の2選手の対戦に。中国は本当に次々新しい選手が出てきますね…。そんな中、日本の前田選手が6位に食い込みました。ガールズケイリンで連勝街道驀進中の石井選手はちょっと厳しい結果となっています。


★女子ケイリン
リザルト
1位 Wai Sze LEE(ホンコンチャイナ)
2位 Lili LIU(中国)
3位 Yuan LI(中国)
5位 前田佳代乃(日本) ※UCIポイント20p
8位 石井寛子(日本)  ※UCIポイント3p


女子ケイリンは3カ国17名が出場し、クラス3のUCIポイントが付与されます。
ここは経験に勝るリーが優勝を飾っています。前田選手が決勝に乗って5位、石井選手は決勝進出を逃し8位となっています。


★女子オムニアム
リザルト
1位 Xiao Juan DIAO(ホンコンチャイナ)
2位 塚越さくら(日本) ※UCIポイント27p
3位 Yali JING(中国)


女子オムニアムは3カ国4名が出場し、クラス3のUCIポイントが付与されます。
詳細な成績は分からないのですが、4人という少人数ながら、塚越選手が2位に入り、UCIポイントを獲得しています。


今大会を終えて、出場した選手のトータルUCIポイントを整理すると…
まずW杯への参加条件としてスプリント、ケイリン、オムニアムの3種目は、UCIポイント90p以上が必要となります。

♦男子スプリント
中川誠一郎 54p
渡邉一成 44p
河端朋之 96p(前回までの64p+今大会32p)
稲毛健太 6p


♦男子ケイリン
渡邉一成 60p
稲毛健太 106p(前回までの52p+今大会54p)
河端朋之 48p
中川誠一郎 35p


♦男子オムニアム
橋本英也 64p


♦女子スプリント
前田佳代乃 18p
石井寛子  3p


♦女子ケイリン
前田佳代乃 20p
石井寛子  3p


♦女子オムニアム
塚越さくら 27p


男子短距離の中川選手、渡邉選手、河端選手、稲毛選手の4名はこのあとのオーストラリア遠征には参加しません。7月27日からの全日本選手権でポイントの上積みを目指すと思われますが、ナショナル選手権は優勝でも30pしかUCIポイントがつかないのが痛いところ…。
女子の石井選手、前田選手、塚越選手はオーストラリアの大会にも参加。なんとか最低条件の90p以上の獲得を狙っていくと思いますが、特に石井選手はかなり頑張らないと個人種目への出場が厳しい状況なのが心配です。


UCI International Event(2013トラック中国国際大会)の全リザルトはUCIのHPで確認できます。
男子のリザルト
http://www.uci.ch/templates/BUILTIN-NOFRAMES/Template1/layout.asp?MenuId=MTYzNDA&LangId=1
女子のリザルト
http://www.uci.ch/templates/BUILTIN-NOFRAMES/Template1/layout.asp?MenuId=MTYzNDA&LangId=1


♦JCFの大会レポートはこちら。写真もあります!
http://jcf.or.jp/?p=29135