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 トラックW杯出場権獲得のための最終レースを終えた日本ナショナルチーム。9月10日のW杯参加枠決定を前に、現在の日本人選手のUCIポイントとランキングをチェック!

8月後半のドイツ遠征を終え、これで日本トラックナショナルチームの今季W杯出場権を懸けた戦いが全て終了しました。このW杯出場にかかわるUCIポイントの集計締め切りは9月10日が予定されており、ここで最終的な各国のW杯参加枠が決定します。
この発表を前に、現時点での日本人選手のUCIポイントとランキングを確認しておきたいと思います。UCIサイトに、8月12日付けのポイントとランキングの一覧「Eligibility Ranking」が掲載されていますが、この8月12日以降に日本人選手が出場した大会がいくつかあります。まず8月17〜18日に開催された全日本オムニアム選手権、そして男子短距離陣を派遣した8月23〜25日のコットバスナイト、8月30〜31日のスプリンターミーティング(共にドイツの大会)。


8月12日時点でのUCIポイントにこれら3大会のポイントも加え、計算してみました。ランキングの順位は8月12日時点のもので、当然他国の選手もポイントを上乗せしてきているでしょうから、ある程度変動することは予想できます。ポイント集計ギリギリのタイミングで、ロシアでクラス1の大会が開催されることもあり、最後まで気が抜けません。


♦8月12日付けのW杯出場にかかわるUCIポイントとランキングの一覧「Eligibility Ranking」はこちら。
http://www.uci.html.infostradasports.com/asp/index.asp?PageID=19005&SportID=305&ClassID=1&GenderID=1&CompetitionCodeInv=1152&CompetitionID=26328&Detail=1&Ranking=1&All=0&TaalCode=2&StyleID=0&Cache=4


この8月12日付けのEligibility Rankingに、これ以降日本人選手(ナショナルチームに所属する選手のみ)が出場した3大会のポイントを加算し、また最終集計では除外される昨年8月の全日本選手権のポイントを引いた、実質のUCIポイントを付け加えた一覧が下記となります。ちなみにコットバス・ナイトは男子ケイリンの12位以下のリザルトが出ていないため、12位以下は通常の8Pで計算しています。
尚、ポイント対象となる大会はスプリント、ケイリンは5大会、その他の種目は3大会。これ以上の数の大会に出場している場合は、獲得ポイントの低いものから除外されていきます。


また、今季からこのシステムが導入されたこともあり、当初はちょっとはっきりしない部分もあったのですが、それぞれの種目ごとに設けられている規定のUCIポイントとランキング条件をクリアした選手が「出場権獲得」となり、その権利は本人にのみ与えられるわけではなく、あくまでその国の「参加枠獲得」となるようです。
例えば、オムニアムは各国1名がW杯の参加枠ですが、A国でY選手がUCIポイント90P以上獲得、ランキング24位以内に入って出場権を獲得したとします。そしてA国にはランキングはY選手よりも下位ですが、オムニアムで90P以上を持つZ選手もいたとします。この場合、Y選手が取った「出場権」はあくまでA国が「参加枠1」を獲得したという考え方になり、実際に権利を取ったY選手だけでなく、ポイント条件をクリアしているZ選手もW杯に出場することが可能です。もちろんオムニアムは1大会につき各国1名しか出場できませんので、例えば第1戦と第3戦はY選手、第2戦はZ選手が出場するという具合に、振り分けることもできます。
つまり種目別に獲得した国の「参加枠」に、その種目のポイント条件を満たしている選手であればランキングの順位にかかわらず出場でき、その人選は各国にゆだねられます。


♦日本人選手のW杯出場にかかわるUCIポイントとランキング一覧 8月12日付け
★男子スプリント 参加資格(90P以上、ランキング45位以内) 国別最大参加枠4
41位 河端朋之156P(※昨年8月の全日本選手権30Pを引き、ドイツ大会の8P、38Pを加えると実質172P)
60位 菅田和宏121P(※昨年8月の全日本選手権27Pを引き、オーストラリア大会8Pを加えると実質102P)
66位 坂本貴史104P(※ドイツ大会の8P、8Pを加えると実質120P)
93位 和田真久留78P
99位 中川誠一郎74P(※ドイツ大会の32P、46Pを加えると実質152P)
101位 渡邉一成71P(※ドイツ大会の8P、72Pを加えると実質151P)
230位 森山智徳20P
260位 早坂秀悟10P


★男子ケイリン 参加資格(90P以上、ランキング36位以内) 国別最大参加枠3※国とトレードチームで各1名ずつのため、トレードチームが1つしかない日本は実質最大枠は2
59位 菅田和宏123P
67位 稲毛健太112(※昨年8月の全日本選手権3Pを引くと実は109P)
72位 河端朋之102P(※昨年8月の全日本選手権30Pを引き、ドイツ大会の38P、8Pを加えると実質118P)
78位 脇本雄太98P(※ドイツ大会の58P、22Pを加えると実質178P)
81位 坂本貴史96P(※ドイツ大会の8P、72Pを加えると実質176P)
90位 渡邉一成90P(※ドイツ大会の40P、46Pを加えると実質176P)
124位 早坂秀悟59P
138位 和田真久留45P(※昨年8月の全日本選手権27Pを引くと実質18P)
140位 中川誠一郎44P(※ドイツ大会の8P、8Pを加えると実質60P)
274位 森山智徳17P


★男子オムニアム 参加資格(90P以上、ランキング24位以内) 国別最大参加枠1
9位 橋本英也154P(※今年の全日本オムニアム30Pを加えると実質184P)
35位 窪木一茂90P(※今年の全日本オムニアム24Pを加えると実質114P)
ランキング外 一丸尚伍27P(今年の全日本オムニアムの27P)
ランキング外 伊藤和輝20P(今年の全日本オムニアムの20P)


★男子1kmタイムトライアル 参加資格(30P以上、ランキング条件なし)
3位 稲毛健太193P(※昨年8月の全日本選手権30Pを引き、今年の全日本選手権22Pを加えると実質は185P)
95位 中川誠一郎90P
109位 脇本雄太27P
123位 坂本貴史27P(※昨年8月の全日本選手権27Pを引くと実質0P)
124位 森山智徳27P(※昨年8月の全日本選手権24Pを引くと実質3P)
128位 早坂秀悟24P
180位 和田真久留20P(※昨年8月の全日本選手権20Pを引くと実質0P)


★男子ポイントレース 参加資格(30P以上、ランキング条件なし)
22位 橋本英也110P
152位 窪木一茂30P(※昨年8月の全日本選手権30Pを引くと実質0P)


★男子スクラッチ 参加資格(30P以上、ランキング条件なし)
35位 一丸尚伍96P


★男子個人追抜き 参加資格(30P以上、ランキング条件なし)
34位 伊藤和輝73P
46位 橋本英也60P(※昨年8月の全日本選手権30Pを引くと実質30P)
124位 窪木一茂27P(※昨年8月の全日本選手権27Pを引くと実質0P)
132位 一丸尚伍24P


★女子スプリント  参加資格(90P以上、ランキング45位以内) 国別最大参加枠4
13位 前田佳代乃220P(※昨年8月の全日本選手権30P含を引くと実質190P)
18位 中川諒子178P(※昨年8月の全日本選手権24P含を引くと実質154P)
21位 加瀬加奈子157P
35位 石井寛子126P(※昨年8月の全日本選手権27Pを引くと実質99P)


★女子ケイリン  参加資格(90P以上、ランキング36位以内) 国別最大参加枠3※国とトレードチームで各1名ずつのため、トレードチームが1つしかない日本は実質最大枠は2
10位 加瀬加奈子247P(※昨年8月の全日本選手権30Pを引き、今年の全日本選手権22Pを加えると実質239P)
16位 前田佳代乃197P
20位 中川諒子183P(※昨年8月の全日本選手権27P含を引くと実質156P
38位 石井寛子114P(※昨年8月の全日本選手権22Pを引き、中国大会3Pを加えると実質95P)


★女子オムニアム 参加資格(90P以上、ランキング24位以内) 国別最大参加枠1 
15位 塚越さくら137P(今年8月の全日本オムニアム30Pを加え、中国大会27Pを引くと実質140P)
27位 上野みなみ90P(今年8月の全日本オムニアム24Pを加えると実質114P)
ランキング外 小島蓉子27P(今年8月の全日本オムニアム27P)


★女子500mタイムトライアル 参加資格(30P以上、ランキング条件なし
14位 小島蓉子122P(※昨年8月の全日本選手権18Pを引くと実質104P)
25位 加瀬加奈子89P(※昨年8月の全日本選手権27Pを引くと実質62P)
28位 前田佳代乃82P(※昨年8月の全日本選手権30Pを引くと実質52P)
59位 塚越さくら51P(※昨年8月の全日本選手権24Pを引くと実質27P)
93位 石井寛子26P
109位 中川諒子22P


★女子ポイントレース  参加資格(30P以上、ランキング条件なし)
6位 上野みなみ135P


★女子スクラッチ 参加資格(30P以上、ランキング条件なし)
52位 塚越さくら60P


★女子個人追抜き 参加資格(30P以上、ランキング条件なし)
3位 塚越さくら132P(※昨年8月の全日本選手権27Pを引き、今年の全日本選手権30Pを加えると実質135P)
58位 上野みなみ57P(※昨年8月の全日本選手権30Pを引くと実質27P)
48位 中村妃智44P(※昨年8月の全日本選手権22Pを引くと実質22P)
49位 小島蓉子42P(※昨年8月の全日本選手権18Pを引くと実質24P)