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 上野みなみ、塚越さくらが所属する地域密着型プロサイクリングチーム「CIEL BLEU KANOYA(シエルブルーカノヤ)」が発足!

2月9日(火)、港区六本木のメルセデス・ベンツコネクションにおいて地域密着型プロサイクリングチーム「CIEL BLEU KANOYA(シエルブルーカノヤ)」の設立発表が行われました。


スポンサーとなるメルセデス・ベンツの、新世代のプレミアムミドルサイズSUVGLC」と、新たなブランド体験の場となる「Mercedes-Benz Connection NEXTDOOR」の発表会と併せて開催された「CIEL BLEU KANOYA」の記者発表。
チームの所属選手となる上野みなみ選手、塚越さくら選手、ゼネラルマネージャー兼監督の高宮正嗣氏、鹿屋体育大学自転車競技部の黒川剛監督が登壇し、活動方針や目標を語りました。


「CIEL BLEU KANOYA」はフランス語で「鹿屋の青い空」という意味で、活動拠点は鹿児島県鹿屋市。
2016年シーズンは上野選手と塚越選手の2名が所属選手として登録。両選手が現在トラック中距離をメインに活動していることもあり、「CIEL BLEU KANOYA」は日本初の自転車競技中距離トラックチームという形で発足しますが、今後はトラックだけでなく、ロードにも注力する意向とのこと。
直近の目標として3月上旬にロンドンで開催される世界選手権を挙げ、塚越選手は「(オムニアムでの)リオオリンピック出場枠を取ること」、上野選手は「昨年のポイントレース銀メダル以上の、金メダルを取りたい」と抱負を話しました。


現在、トラックナショナルチーム中距離陣の主軸として活躍する上野選手と塚越選手。今年3月の鹿屋体育大学大学院卒業後も、競技に打ち込める環境を整えたいと、以前から黒川監督をはじめ関係者の方々がチーム発足を模索していましたが、ついに実現となりました。もちろん関係者の皆さんの努力もありますが、なにより上野選手と塚越選手の活躍と将来性を評価されてのこと。チームは来年のリオだけでなく、2012年の東京オリンピックでのメダル獲得を目標に掲げ、活動を行います。


これはトラックだけではありませんが、現状の自転車競技は女子選手が収入を得ながら活動を続けることがなかなか難しい状況にあります。短距離はガールズケイリンができたことで女子競技者の受け皿にもなっていますが、中長距離は依然として厳しく、大学を卒業したら辞めてしまうという競技者も少なくありません。
そんな中での、この「CIEL BLEU KANOYA」の誕生は本当に大きな意味を持ち、プロの女子自転車選手(主に中長距離)の可能性を広げてくれるものだと感じています。


上野選手、塚越選手、そして「CIEL BLEU KANOYA」の活躍に期待です!


★「CIEL BLEU KANOYA(シエルブルーカノヤ)」
代表:若藤英二
ゼネラルマネージャー兼監督:高宮正嗣
所属選手:上野みなみ 塚越さくら


♦︎スポンサー・サプライヤー
メルセデス・ベンツ日本株式会社、キャノンデール・ジャパン株式会社、鹿屋市、パナレーサー株式会社、アメアスポーツジャパン株式会社、株式会社チャンピオンシステムジャパン、株式会社エヌビーエス、ダイワボウプログレス株式会社、株式会社箕浦、株式会社吾平重機土木
(順不同・2016年2月9日現在)



発表会が行われたメルセデス・ベンツコネクション



今シーズンのサポートカーをバックに、左から高宮正嗣ゼネラルマネージャー兼監督、上野みなみ選手、塚越さくら選手、鹿屋体育大学自転車競技部・黒川剛監督



中距離の中でもポイントレースなど、ゲーム系種目で抜群のセンスを見せる上野みなみ選手



短距離選手も顔負けのタイムでオムニアムを戦う塚越さくら選手。3月の世界選手権でリオオリンピック出場権を狙う