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 2016-2017トラックW杯第2戦アペルドールン大会最終日の日本勢は女子ポイントレースで上野が銀メダル獲得! 男子ケイリン河端12位、新田21位、女子スプリント前田16位、石井19位、男子オムニアム今村19位


Photo:Takenori WAKO


11月13日(日)に行われたトラックW杯第2戦アペルドールン大会最終日、またもや日本にとって嬉しいニュースが届きました!
女子ポイントレースに出場した上野みなみ選手が2位に入り、見事銀メダルを獲得!
上野選手は1週間前に行われた第1戦グラスゴー大会でも女子スクラッチで銀メダルに輝いており、これで2大会連続でのメダル獲得となりました。本当に素晴らしい快挙です!


女子スクラッチのほかに、この日の日本勢は男子ケイリン、女子スプリント、男子オムニアムに出場。
男子ケイリンは第1戦で決勝に乗った新田選手が1回戦で敗退してしまう予想外の展開の中、河端選手が2回戦に進み、惜しくも決勝進出は逃しましたが12位となりました。
女子スプリントは前田選手が1/8決勝まで進みましたが、やはり女子も男子同様この1/8決勝がなかなか破れない壁となっています。
そして男子オムニアムの今村選手。まだ18歳で今季からエリートに上がったばかり、これが初めてのW杯参戦でした。今回は厳しい結果となりましたが、今は結果そのものよりも、この経験から何を学び、今後にどう活かすのかということのほうが今村選手にとってとても重要で、いろいろなものを掴む大会になっていればと感じます。


では、現地から届いた写真とともに大会最終日の結果を振り返ります。


★女子ポイントレース
日本からは上野みなみ選手が出場。
上野選手は序盤から得意のアタックを仕掛け、2回のスプリント周回で1着を取り、さらに中盤に入ってラップに成功。バーカー(イギリス)と僅差のトップ争いになると、終盤で得点を重ねるバーカーに、上野選手も食い下がりますが、点差はわずかに及ばず、最終結果は2位。惜しくも優勝は逃したものの、堂々の銀メダル獲得となりました。



序盤から積極的に動き、逃げて得点を重ねた上野 Photo:Takenori WAKO



中盤でラップに成功し、一時はバーカー(イギリス)と並んでトップに立つ Photo:Takenori WAKO



終盤でバーカーにリードを許すも、最後まで上位勢の動きをマークし、2位を守り抜いた上野 Photo:Takenori WAKO



W杯2大会連続のメダル獲得! Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Elinor BARKER(イギリス) 1lap39p
2位 上野みなみ(日本) 1lap33p
3位 MACHACOVA Jarmila(チェコ) 1lap28p


★男子ケイリン
日本からは河端朋之選手、「ドリームシーカー」から新田祐大選手が出場。
2着権利の1回戦は河端選手、新田選手ともに5着となり、敗者復活戦へ。敗者復活戦では河端選手が1着で勝ち上がるも、新田選手は4着となり、ここで敗退となってしまいます。
2回戦に進んだ河端選手でしたが、4着で惜しくも決勝進出はならず。
7-12位決定戦に回った河端選手はペーサー退避のタイミングで動いていくも、残り1周は5番手からの追い上げとなり、最後は外に振られる形で失速し、6着。最終順位は12位という結果に。
優勝はヴィノクロフウクライナ)との先行争いを制したバベク(チェコ)。



2回戦4着の河端 Photo:Takenori WAKO



7-12位決定戦は6着に Photo:Takenori WAKO



勝戦ゴール Photo:Takenori WAKO



バベク(チェコ)が優勝を飾った Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Tomas BABEK(チェコ) 
2位 Andrii VYNOKUROV(ウクライナ
3位 Juan PERALTA GASCON(スペイン)
12位 河端朋之(日本)
21位 新田祐大(ドリームシーカー)


★女子スプリント
日本からは前田佳代乃選手と石井貴子選手が出場。
予選は前田選手が11秒566で16位、石井選手が11秒715で19位となり、両選手とも1/16決勝へ。
1/16決勝で予選22位のワン(TAICHUNG CYCLING TEAM)と対戦した前田選手は勝利しますが、予選13位のカサスロイヘ(スペイン)と対戦した石井選手は敗れ、敗退。
1/8決勝に進んだ前田選手はジェイムス(イギリス)と対戦しますが、ここは勝利をあげられず、敗退となりました。
優勝を飾ったのは圧倒的な力の差を見せたリー(ホンコンチャイナ)。



1-2位決定戦でも全く危なげなくストレートで勝利したリー(ホンコンチャイナ) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 LEE Wai Sze(ホンコンチャイナ) 
2位 Tania CALVO BARBERO(スペイン)
3位 Laurine VAN RIESSEN(オランダ)
16位 前田佳代乃(日本)
19位 石井貴子(日本)


★男子オムニアム
日本からは今村駿介選手が出場。
1種目めのスクラッチで最下位の19位となってしまった今村選手は、2種目のテンポでも得点できず19位、3種目めのエリミネーションはスタートから後方でのレースとなり3番目にエリミネートされ17位。暫定順位を19位のまま迎えた最終種目のポイントレースは、1回目のスプリント周回で積極的に動き、得点をあげますが、その後周回遅れとなってしまい、最終的に19位でレースを終えました。
優勝は2種目で1位を獲得し、最後のポイントレースで猛追するトレスバルチェロ(スペイン)を振り切ったサジノク(ポーランド)。



テンポ、エリミネーションで1位となったサジノク(ポーランド)が暫定トップで最終種目へ Photo:Takenori WAKO



ポイントレースでは暫定2位のトレスバルチェロ(スペイン)が得点を重ね、激しく追い上げる Photo:Takenori WAKO



トップを死守したサジノクが喜びを爆発させる Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Szymon Wojciech SAJNOK(ポーランド) 127p
2位 TORRES BARCELO Albert(スペイン) 124p
3位 Benjamin THOMAS(フランス) 107
19位 今村駿介(日本) -2p


★男子マディソン
16チームが出走。
中盤からすべてのスプリント周回で1着を取ったベルギーが優勝。
なお、日本は出場権がないため不参加。



3位のイギリス Photo:Takenori WAKO



中盤以降、完全にレースを支配したベルギー Photo:Takenori WAKO



ベルギーが優勝を飾る Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ベルギー 40p
2位 イタリア 28p
3位 イギリス 19p


♦全種目のリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030D0003FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2016