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 2016-2017トラックW杯第4戦ロサンゼルス大会は2月25日(土)〜26日(日)開催!

先週末に行われたトラックW杯第3戦カリ大会に続き、今週末はついにW杯最終戦となる第4戦ロサンゼルス大会が行われます。
公式の開催日程は2月25日(土)〜26日(日)の2日間ですが、前日の24日(金)に男女チームスプリント予選と女子団体追抜予選が行われるため、実質的には3日間となっています。


日本からの出場選手は以下の通りJCFより発表されています。


2016-2017 UCIトラックワールドカップ第4戦ロサンゼルス大会
開催場所:アメリカ・ロサンゼルス
開催日程:2017年2月25日(土)〜26日(日)
◎スタッフ
コーチ   ブノア・ヴェトゥ(短距離ヘッドコーチ)
コーチ   ジェイソン・ニブレット(短距離コーチ)
コーチ   飯島誠(中距離ヘッドコーチ)
カニック 森昭雄(強化支援スタッフ)
カニック 斉藤健吾(強化支援スタッフ)
マッサー  中山真臣(強化支援スタッフ)
マッサー  奥隅信幸(強化支援スタッフ)
スタッフ  村田正洋(情報・科学スタッフ)
通 訳   酒見由里
◎出場選手
ナショナルチーム
河端朋之(JPCA・JPCU岡山) ※怪我のため不参加→渡邉一成選手に変更     
脇本雄太(JPCA・JPCU福井) 
長迫吉拓(岡山)
倉林巧和(群馬・日本体育大学大学院)
今村駿介(福岡・中央大学
前田佳代乃(京都)          
中村妃智(千葉・日本体育大学/日本写真判定
鈴木奈央(JPCA・JPCU静岡)
古山稀絵(東京・日本体育大学) ※怪我のため不参加  
中村愛花(福井・科学技術高校)
★Dream Seeker Racing Team
新田祐大(JPCA・JPCU福島)
和田真久留(JPCA・JPCU神奈川)
シェーン・パーキンス(オーストラリア)


♦大会公式サイト
http://trackworldcupla.com


♦大会プログラムはこちら(タイムスケジュールは直前で変わる可能性がありますのでご注意を。表記の時間は現地時間で、日本のほうが17時間進んでいます)。
http://www.uci.ch/mm/Document/News/News/18/03/73/CompetitionProgramme_LosAngeles_Final_Asof08.02.17_Neutral.pdf


♦スタートリストやリザルトは随時こちらにアップされます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030E0001FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2017


YouTubeuciチャンネルはこちら。最終日のイブニングセッションライブ配信されます。配信時間は日本時間2月27日11:00〜の予定です。
https://www.youtube.com/user/ucichannel


さて、今大会は当初出場予定だった河端朋之選手が第3戦のケイリンで落車負傷し、残念ながら今回の出場を見送ることに。代わりに急遽、渡邉一成選手が出場するになりました。
また、女子団体追抜のメンバーである古山稀絵選手も怪我で出場できないのですが、こちらは代わりを立てず、団体追抜の予選には短距離の前田佳代乃選手がメンバーに入り、レースを走る予定とのこと。苦肉の策ではありますが、現地からの情報では前田選手を2走でスタートさせ、1走である程度スピードに乗せたところからさらに前田選手がスピードを上げて引く、という作戦が考えられているようです。


大会前日は男女チームスプリント予選、女子団体追抜予選が行われます。
日本からは男子チームスプリントに長迫吉拓選手、渡邉一成選手、脇本雄太選手、女子団体追抜に中村妃智選手、鈴木奈央選手、中村愛花選手、そして助っ人の前田佳代乃選手が出場予定。
競技開始は男子チームスプリント予選が日本時間2月25日(土)12:20〜、女子団体追抜予選が12:42〜となっています。


今回、日本チームの大きな注目の一つは、男子チームスプリントで1走を務める長迫吉拓選手。リオオリンピックにも出場した、BMXのトップライダーです。ダッシュ力を認められ、大抜擢となりました。今回が初めてのトラック競技大会参戦ですが、そんな長迫選手にお話を聞いています。


◎長迫吉拓選手インタビュー◎
Q チームスプリントの1走に挑戦しようと思ったきっかけは?
「3〜4年くらい前からやりたいなという思いはあったんですけど、その前にリオオリンピックがあったので、とりあえずはBMXに集中しようと。僕はスイスを拠点にしているんですけど、リオの前の8月にスイスでジュニアのトラック世界選手権があって、その時に宮本さん(ジュニア短距離コーチ)がチームに話を持って行って、年末のトラック合宿に参加することになりました。そこで僕の走りを見て、可能性があるのかないのかを見てもらって、ありそうだったら本気でやりたいし、なかったら手を引こうと。それでテストしたところ可能性が十分あるということだったので、本気でやりたいなと思いました」
Q これからBMXと二足の草鞋を履くことになるかと思いますが、東京オリンピックまでどんな予定で考えていますか。
「BMXのシーズンは大体3月の終わりから4月に始まって11月までなんですけど、トラックはBMXのオフシーズンに入るので、大きなレースはあまり被らないと思うんですよね。自分もBMXで少し伸び悩みじゃないですけど、なにか新しい刺激が欲しい時だったし、トラックの重いギアで力のベースとなるところを見つけたいなと思ったので、相乗効果になれば。東京オリンピックは(トラックとBMX)2つの種目に出場してメダルを狙っていきたいなと思っています」
Q トラックを走ることでBMXにも良い影響が期待できる?
「そうですね。(トラックのトレーニングを始めて)今、3ヶ月目なんですけど、BMXのほうでも数字としてはもうだいぶパワーが上がっているので。4月にBMXに戻ってからどれだけすぐ適応していけるか。まあ自信はありますけど、どうなるのか楽しみですね」
Q 体重が重くなることはBMXを走る上で不利になることはありませんか。
「それは問題ないですね。僕はBMXの時は70kgなんですけど、もともと75kgは欲しいと思っていたんですよ。で、今73kgくらいなので順調にきていると思います」
Q 今回初参戦となるW杯の目標を聞かせてください。
「僕の中では17秒7のタイムを出すことが目標ですね。あと、トラックとBMXではコーチのレース前に対する考え方が違うので、それをちょっと試してみたいなと思っています。BMXは自分の気持ちを持ち上げるじゃないですけど、“ああしたい、こうしたい、やるぞ!”っていうような感じなんですけど、トラックのコーチは“やるべきことはやってきたから、自分がどうしたいという欲をなくして、何も考えずにただ走るだけ” と。今回これを試してみて、それがBMXのほうにも繋がるかちょっと楽しみなんですけど。
今回が僕のトラックでの初めての大会なので、少しアウェイな感じもあるんですけど、でもゼロスタートからトップスピードに上げるところはBMXと全く変わらないところですし、スタートのピリピリ感とかも一緒ですし、言葉の壁もなく、海外のレース慣れはしているので問題はないですね。
ただ、ダッシュは自信があるんですけど、BMXは座って漕がないので、2コーナーからの座ってからゴールまでが僕の課題で。でもそこはもっと回数をこなしていけばいけると思うので、自分も本当に楽しみです」