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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2016-2017トラックW杯第4戦ロサンゼルス大会最終日の日本勢は男子ケイリン渡邉一成6位、ドリームシーカーの新田祐大25位、男子チームスプリント8位、男子マディソンDNF、女子スプリント前田佳代乃19位、女子スクラッチ鈴木奈央5位

2016-2017トラックW杯第4戦ロサンゼルス大会最終日が終了しました。


まずは男子ケイリンで渡邉一成選手がきっちり決勝進出を果たし、6位! 今大会には河端選手の怪我で急遽招聘された渡邉選手。19日まで国内の全日本選抜(GI)を走り、それからのチーム合流ということで、コンディション調整など難しい部分もあっただろうと思うのですが、やはり力のあるところを見せてくれました。
また、男子チームスプリントは1回戦に進出するも、メダル決定戦には進めず8位。2走の渡邉選手はケイリンの1回戦、そして敗者復活戦を終えてすぐのレースだったため、少々厳しかったようですが、それでも1走の長迫吉拓選手が17秒714をマークし、自身の目標タイムをクリア。今後がかなり楽しみになりましたね!
そして、女子スクラッチの鈴木奈央選手も銅メダルをかけたゴールスプリントに絡み、惜しくも表彰台は逃しましたが5位と大健闘!


では、現地から届いた写真とともに大会初日の結果を振り返ります。


★男子ケイリン
日本からは渡邉一成選手と、ドリームシーカーの新田祐大選手が出場。
2着権利の1回戦は渡邉選手5着、新田選手6着で両選手とも敗者復活戦へ。1着権利の敗者復活戦は渡邉選手と新田選手は同組となり、渡邉選手は1着で2回戦に駒を進めますが、新田選手は6着で敗退。
メンバーが厳しくなる2回戦、渡邉選手は見事1着で決勝進出を果たします。強豪揃いの決勝戦は6着に終わり、渡邉選手の最終結果は6位。
優勝は第3戦に続き、コロンビアのプエルタが飾っています。マレーシアの新鋭選手が3位に入る金星も。



勝戦。残り1周のホーム。渡邉選手はこの位置 Photo:Takenori WAKO



ゴール。2大会連続でプエルタ(コロンビア)が優勝。大外から追い込むも渡邉は6着 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Fabian Hernando PUERTA ZAPATA(コロンビア) 
2位 Hugo BARRETTE(カナダ)
3位 Shah Firdaus SAHROM Muhammad(Isn Track Team)
6位 渡邉一成(日本)
25位 新田祐大(Dream Seeker Racing Team)


★男子チームスプリント(1回戦・決勝)
初日に行われた予選の結果から1回戦が行われ、予選6位の日本は予選3位のポーランドと対戦。日本は45秒061でポーランドに敗れ、メダル決定戦進出はならず。日本の最終結果は8位に。
1-2位決定戦は予選1位ニュージーランドと2位ドイツ対戦となり、ニュージーランドが優勝。予選3位のポーランドと予選5位のフランスの対戦となった3-4位決定戦は、ポーランドがフランスを下しています。



3位のポーランド Photo:Takenori WAKO



2位のドイツ Photo:Takenori WAKO



優勝のニュージーランド Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ニュージーランド 43.710
2位 ドイツ 43.974
3位 ポーランド 44.184
8位 日本(長迫吉拓・渡邉一成・脇本雄太
9位 Dream Seeker Racing Team(パーキンス・新田祐大・和田真久留)


★女子スプリント
日本からは前田佳代乃選手が出場。
予選は11秒489で17位となった前田選手は1/16決勝へ進みますが、予選10位のリュボヴ・バソヴァ(ウクライナ)との対戦に敗れ、ここで敗退。前田選手は最終順位を19位として、レースを終えました。
1-2位決定戦は予選1位のクリスティナ・フォーゲル(ドイツ)とバソヴァの対戦となり、ストレートで勝利したフォーゲルが2大会連続優勝を手にしています。



3-4位決定戦はアナスタシア・ヴォイノヴァ(Gazprom-Rusvelo)が勝利 Photo:Takenori WAKO



優勝は2大会連続でクリスティナ・フォーゲル(ドイツ) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Kristina VOGEL(ドイツ) 
2位 Liubov BASOVA(ウクライナ
3位 Anastasiia VOINOVA(Gazprom-Rusvelo)
19位 前田佳代乃(日本)


★女子スクラッチ
日本からは鈴木奈央選手が出場。
ラップを決めた2選手が優勝を争う中、ゴールは表彰台最後の1枠をかけて激しいスプリント合戦となり、鈴木選手もここに絡みますが、惜しくも及ばず。それでも5位という上位の順位獲得となりました。



16名が出走した女子スクラッチ Photo:Takenori WAKO



3位争いのゴールスプリント。鈴木は届かず5位に Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Tetyana KLIMCHENKO(ウクライナ
2位 Jasmin DUEHRING(カナダ) 
3位 Elinor BARKER(アイルランド
5位 鈴木奈央(日本) -1laps


★男子マディソン
14チームが出走。
日本からは倉林巧和選手と今村駿介選手が出場。今季の日本は本来出場権のない種目ですが、今回は特別に参加となったようです。
日本は2ラップダウンされ、残念ながら完走は果たせずDNF。
優勝は2ラップを決めたアイルランド



14チームが出走した男子マディソン Photo:Takenori WAKO



日本の倉林・今村は完走できず Photo:Takenori WAKO



2位のデンマーク Photo:Takenori WAKO



優勝のアイルランド Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 アイルランド 57p 
2位 デンマーク 45p
3位 ニュージーランド 44p
DNF 日本(倉林巧和・今村駿介)


★女子マディソン
12チームが出走。日本からの出場はありません。
上位勢は僅差の争いを繰り広げ、最後のゴールポイントで勝敗が決する形となり、オーストラリアが1点差で逃げ切って優勝を飾りました。



12チームが出走した女子マディソン Photo:Takenori WAKO



2位のニュージーランド Photo:Takenori WAKO



優勝のオーストラリア Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 オーストラリア 20p 
2位 ニュージーランド 19p
3位 イタリア 18p


★女子個人追抜
日本からの出場はありません。
予選で唯一3分30秒を切るタイムをマークしてきたChloe DYGERT(アメリカ)が、1-2位決定戦も制して優勝を飾っています。



優勝のChloe DYGERT(アメリカ) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Chloe DYGERT(アメリカ) 3:28.431
2位 Ashlee ANKUDINOFF(オーストラリア) 3:35.921
3位 Jaime NIELSEN(チェコ) 3:34.056



今大会のメダル獲得数トップは9個のニュージーランド Photo:Takenori WAKO



今シーズンのW杯リーダーにはフランスが輝いた Photo:Takenori WAKO


♦全種目のリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030E0001FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2017


さて、これで2016-2017シーズンのW杯全戦が終わりました。
次はいよいよ4月12日から香港で開幕する2017トラック世界選手権です!