CYCLIST FAN

トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2017UCIトラック世界選手権3日目の日本勢は男子スプリントの河端朋之31位、男子個人追抜の今村駿介25位、男子ポイントレースの倉林巧和DNF、女子オムニアムの梶原悠未11位

2017UCIトラック世界選手権3日目が終了しました。
本日の日本チームは男子スプリント、男子個人追抜、男子ポイントレース、女子オムニアムに出場。


男子スプリントは河端選手が出場しましたが、予選タイム10秒158で31位。やはり予選で9秒台を出せないと本戦に進むのは厳しい現状です。
世界選手権初参戦の今村選手は個人追抜に出場し、4分35秒093の25位。なにより今回照準を合わせているのはオムニアムなので、そちらでどんな走りを見せてくれるのかも期待したいところです。
男子ポイントレースの倉林選手は直前に怪我をしてしまったそうで、その影響もあったのか、残念ながら完走は果たせませんでした。
そして、女子オムニアムの梶原選手。梶原選手が世界選手権でオムニアムを走るのは今回が初めてでしたが、一桁まであと一歩という11位でフィニッシュ! これは結構すごいことで、これまでの世界選手権における女子オムニアムの日本人最高位は2012年の加瀬加奈子選手の12位だったのですが、当時とレギュレーションが違うとはいえ、梶原選手は間違いなくオムニアムで世界の選手たちと渡り合える力を持っていると証明してくれたと思います。ちなみに改めて加瀬選手のすごさも再認識しました(本当にすごいですよ!)。
梶原選手自身としては決して満足していない結果だと思いますが、本当に今後がますます楽しみになりました!


では、現地から一部写真が届いていますので、そちらとともに大会3日目の結果を振り返ります。


★男子スプリント(予選〜1/8決勝)
日本からは河端朋之選手が出場。
予選1位はデニス・ドミトリエフ(ロシア)で9秒645、2位Max NIEDERLAG(ドイツ)9秒665、3位Sebastien VIGIER(フランス)9秒753と続く。河端選手は10秒158で31位となり、上位28名がクリアとなる予選は残念ながら突破できず。
この日は1/8決勝までが終わり、翌日の1/4決勝に進む8名が出揃っています。



予選は10秒158で31位となった河端 photo: Kenji NAKAMURA / JCF


★男子個人追抜
日本からは今村駿介選手が出場。
予選の結果から、1-2位決定戦はJordan KERBY(オーストラリア)と、昨年の覇者Filippo GANNA(イタリア)の対戦となり、KERBYが勝利をあげ、優勝。
3-4位決定戦はKelland O'BRIEN(オーストラリア)がCorentin ERMENAULT (フランス)を下し、銅メダル獲得。
今村選手は4分35秒093で25位となっています。



4分35秒093で25位の今村 photo: Kenji NAKAMURA / JCF


終結
1位 Jordan KERBY(オーストラリア) 4:17.068
2位 Filippo GANNA(イタリア) 4:21.299
3位 Kelland O'BRIEN(オーストラリア) 4:16.909
25位 今村駿介(日本) 4:35.093


★男子ポイントレース
日本からは倉林巧和選手が出場。
かつての世界チャンピオン、キャメロン・マイヤー(オーストラリア)が久々にトラック競技に復帰し、変わらぬ強さを発揮。ただ一人2ラップに成功し、2位以下に大差をつけての優勝を飾り、2012年以来5年ぶりのタイトルを手にしています。
怪我の影響も心配されていた倉林選手は残念ながらDNFという結果になりました。


終結
1位 Cameron MEYER(オーストラリア) 76p
2位 Kenny DE KETELE(ベルギー) 40p
3位 Wojciech PSZCZOLARSKI(ポーランド) 40p
DNF 倉林巧和(日本)


★女子スプリント(1/2決勝〜決勝)
1/2決勝はステファニー・モールトン(オーストラリア)がシモーナ・クルペシカイテ(リトアニア)に、クリスティナ・フォーゲル(ドイツ)がリー・ワイジー(ホンコンチャイナ)に勝利。
モールトンとフォーゲルの対戦となった1-2位決定戦は、フォーゲルがストレートでモールトンを下し、2年ぶりに世界チャンピオンを奪還。
3-4位決定戦は地元のリーが勝利をあげ、香港勢に最初のメダルをもたらしています。


終結
1位 VOGEL Kristina(ドイツ)
2位 MORTON Stephanie(オーストラリア)
3位 LEE Wai Sze(ホンコンチャイナ)


★女子オムニアム
日本からは梶原悠美選手が出場。
梶原選手は1種目めのスクラッチ16位から、2種目めのテンポでラップも決めての7位と順位をあげますが、3種目めのエリミネーションで21位という大きな順位を取ってしまい、暫定15位で最終種目のポイントレースを迎えます。
ポイントレースでは2回のスプリント周回で得点、さらにラップにも成功した梶原選手は大きくポイントを伸ばし、最終的に11位まで順位をあげ、レースを終えました。
2種目で1位を取り、暫定トップでポイントレースに臨んだKatie ARCHIBALD(イギリス)がそのまま順位を守りきり、世界チャンピオンに輝いています。



終結果を11位とした梶原 photo: Kenji NAKAMURA / JCF


終結
1位 ARCHIBALD Katie(イギリス) 123p
2位 WILD Kirsten(オランダ)  115p
3位 CURE Amy(オーストラリア) 115p
11位 梶原悠未(日本) 67p


大会4日目は日本時間4月15日(土)13:30より競技開始となります。


♦大会4日目のタイムスケジュールはこちら。表記の時間は現地時間です。日本のほうが1時間進んでいます。
http://www.tissottiming.com/File/Download?id=00030E0002FFFFFFFFFFFFFFFFFFFF0E


スタートリスト&リザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030E0002FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2017


大会4日目は男子スプリント(1/4決勝〜決勝)、男子オムニアム、女子個人追抜、女子500mタイムトライアル、女子マディソンが行われます。
日本からの出場は男子オムニアムに今村駿介選手、女子個人追抜に梶原悠未選手となっています!