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 2017全日本選手権トラックレースフォトレポート 男女スクラッチ編

2017全日本選手権トラックフォトレポート。今回は2日目に行われた男女スクラッチです!
女子は予選はなく、決勝のみ。男子は前日に予選2組が行われ、各組上位10名ずつの計20名で決勝が争われました。


★女子スクラッチ
7名出走。
距離10km(30周)で行われた決勝。大きな動きがないままレースは進み、残り10周を切って優勝候補の筆頭株、鈴木奈央選手と中村妃智選手が一旦集団から飛び出すも、決定的な逃げにはならず、再び集団は一つに。
残り5周となったところで鹿屋体育大学の高田奈生選手が単独でアタック。そのまま逃げ続け、高田選手が先頭のまま残り1周に突入すると、ここから追走する集団は一気にスピードアップ。集団の先頭に立つ中村妃智選手が最終バックで高田選手を捕らえると、中村選手の後位につけていた鈴木選手がスパート。そのままゴールを駆け抜けた鈴木選手が優勝。
全日本選手権では、女子スクラッチは2014年大会の一度だけしか行われていなかったのですが(優勝は小島蓉子選手)、鈴木選手はこの種目の歴代2人目の優勝者となりました。



7名による決勝戦がスタート Photo:Takenori WAKO



淡々としたペースで周回が進む Photo:Takenori WAKO



この種目を得意とし、国際大会でも実績のある鈴木奈央 Photo:Takenori WAKO



オールマイティに堅実な走りが光る中村妃智。鮮やかなブルーとピンクのジャージは所属する日本写真判定のもの Photo:Takenori WAKO



先頭を引くナショナル中距離メンバーの古山稀絵をはじめ、昨年の国体スクラッチ覇者・中村愛花など、4名でこのレースに臨む日本体育大学
Photo:Takenori WAKO



残り10周を切って鈴木と中村妃智が集団から抜け出すも、これは決まらず Photo:Takenori WAKO



残り5周で高田奈生が単独アタック Photo:Takenori WAKO



逃げ続ける高田。残り1周へ Photo:Takenori WAKO



集団も残り1周に入り、スピードアップ Photo:Takenori WAKO



最終バックで高田を捕まえ、そのまま捲って出た鈴木が1着でゴール! Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 鈴木奈央(JPCA・JPCU静岡)
2位 中村愛花(福井・日本体育大学
3位 古山稀絵(東京・日本体育大学


★男子スクラッチ
20名出走(決勝)。
距離15km(45周)で行われた決勝。時折単独の飛び出しはあるものの、逃げは決まらず、集団のままレースは進行。
残り10周近くなり、中村龍太郎選手、徳田匠選手ら5人の先行グループができますが、ここは集団も逃げを許さず、捕まえにかかると、先行グループの4人は集団に戻りますが、渡邉慶太選手だけはそのまま単独で逃げ続けます。残り5周を切って、集団から安彦統賀が飛び出し、前を行く渡邉選手と合流。さらに徳田選手もここに加わり、最終盤で3人の逃げができます。
残り1周を前に渡邉選手と安彦選手が脱落、徳田選手一人が先行する形で最終ラッブへ。一丸尚伍選手を先頭に猛追する集団。逃げ粘る徳田選手に、最終4コーナーを回って交わしにかかる一丸選手、さらには外から郄橋優斗選手、吉岡衛選手も襲い掛かり、ゴールは僅差のスプリント勝負に。混戦を制したのは大外から突っ込んできた郄橋選手。2位に吉岡選手、3位に一丸選手、徳田選手は4位という結果になっています。



勝戦がスタート Photo:Takenori WAKO



序盤は大きな動きがないまま周回を重ねていく Photo:Takenori WAKO



途中から雨脚が激しさを増す Photo:Takenori WAKO



時折飛び出しはあるものの、集団は一つにまとまったままレースは終盤へ Photo:Takenori WAKO



残り10周近くにできた5人の逃げグループ Photo:Takenori WAKO



逃げグループのうちの4人は集団に戻るも、明治大学の渡邉慶太は一人で逃げ続ける Photo:Takenori WAKO



残り5周を切って、日本体育大学の安彦統賀が集団から飛び出し、逃げる渡邉と合流。さらに鹿屋体育大学の徳田匠も加わる Photo:Takenori WAKO



残り1周を前に渡邉と安彦が遅れ、逃げるのは徳田ただ一人に Photo:Takenori WAKO



渾身の力を振り絞って徳田が残り1周へ Photo:Takenori WAKO



2013年大会のスクラッチ覇者・一丸尚伍を先頭に徳田を追う集団 Photo:Takenori WAKO



4コーナーを回って直線へ。粘る徳田に一丸、高橋優斗、吉岡衛らが肉迫 Photo:Takenori WAKO



激しいスプリント合戦となったゴールを制したのは大外から強襲した中央大学の高橋 Photo:Takenori WAKO



手に汗握る勝負を見せてくれた4選手! Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 高橋優斗(大分・中央大学
2位 吉岡衛(奈良・京都産業大学
3位 一丸尚伍(大分・ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)