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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2017全日本選手権トラックレースフォトレポート 女子スプリント編

2017全日本選手権トラックフォトレポート。残すところ2日目に行われた男女スプリントのみとなりましたが、写真がかなり多いので、男女別々にお届けします。
今回は女子スプリントです!


★女子スプリント
8名出走。
上位4名が準決勝となる1/2決勝へ進む予選(200mフライングタイムトライアル)は、1位前田佳代乃選手11.514、2位小林優香選手11.696、3位石井寛子選手11.723、4位太田りゆ選手11.856。
1/2決勝1組の前田選手と太田選手の対戦は前田選手が2本先取し、勝利。2組の小林選手と石井選手の対戦は小林選手がストレートで石井選手を下し、1-2位決定戦は前田選手と小林選手の対戦に。敗れた太田選手と石井選手は3-4位決定戦に回ります。
表彰台をかけた3-4位決定戦は、3本目までもつれ込むも、経験に勝る石井選手が太田選手を退け、3位確定。
前田選手と小林選手の戦いとなった1-2位決定戦は、前田選手が2本とも先手を取って逃げ切る展開に持ち込み、ストレートで勝利。前田選手はこの種目で見事9連覇達成となりました!


レース後のインタビューで前田選手は、今年のアジア選手権で競技経験のない太田選手に敗れたことについて聞かれ、「奢りもあったと思う」と神妙な表情で答え、「一戦一戦を大事に戦うことの重要さを改めて感じた」と話していました。今回の優勝も「なんとか今年も勝つことができた」と表現し、はたから見れば圧倒的な力で長年勝ち続けてきた前田選手ですが、本人としては決してそうではない、苦しさもうかがえました。現在、拠点を伊豆ベロドロームに移し、ナショナルチームのメンバーと切磋琢磨しながら充実した練習ができているようで、前田選手のさらなる進化に期待です!
また、2位となった小林選手も、ナショナルに入ったばかりの頃はハロンのタイムもあまり出ず、スプリントは決して得意ではなかったのですが、今回は前田選手と互角に渡り合うなど、かつてに比べ非常にレベルアップしていることに驚きました。小林選手本人も「力では前田選手に劣っていなかったと思うが、技術的な差が出てしまい悔しい。スプリントでも勝てるようになりたい」と話していたので、本当に今後が楽しみです!



8位 伊藤花歩(八戸学院大学) 予選タイム12.740 Photo:Takenori WAKO



7位 小泉夢菜(早稲田大学) 予選タイム12.426 Photo:Takenori WAKO



6位 西島叶子(鹿屋体育大学) 予選タイム12.31 Photo:Takenori WAKO



5位 清水知美(八戸学院大学) 予選タイム12.199 Photo:Takenori WAKO



3月に競輪学校を卒業した太田りゆが予選4位。タイムは11.856 Photo:Takenori WAKO



予選3位の石井寛子。タイムは11.723 Photo:Takenori WAKO



予選2位の小林優香。タイムは11.696 Photo:Takenori WAKO



予選1位の前田佳代乃。タイムは11.514 Photo:Takenori WAKO



準決勝となる1/2決勝。1組目は前田と太田の対戦 Photo:Takenori WAKO



今年のアジア選手権では太田に敗れた前田だが、ここはきっちりストレートで勝利し、決勝へ Photo:Takenori WAKO



1/2決勝2組目は小林と石井の対戦 Photo:Takenori WAKO



2本とも先行逃げ切りを図った石井だが、小林が力でねじ伏せ、こちらもストレート勝ちで決勝に名乗りをあげた Photo:Takenori WAKO



メダル決定戦はナショナルチーム短距離ヘッドコーチのベトゥコーチも動画撮影しながら見守る Photo:Takenori WAKO



石井と太田の対戦となった3-4位決定戦。1本目は石井が先行するも太田が差して、まずは太田が1本取る Photo:Takenori WAKO



3-4位決定戦2本目。あとのない石井だが、先行した太田を差して勝利。勝負は3本目へ Photo:Takenori WAKO



3-4位決定戦3本目。ゴールは石井が先着し、石井の3位が決まった。「ここ最近練習ができていなかった」と話す太田は表彰台を逃す4位に Photo:Takenori WAKO



前田と小林の対戦となった1-2位決定戦。1本目は前田が先行で押し切り、まずは勝利。 Photo:Takenori WAKO



1-2位決定戦2本目。あとのなくなった小林はテクニックのある前田に対してどう動くのか Photo:Takenori WAKO



2本目も前田が主導権を握り、逃げる展開に。追う小林はゴールで詰め寄るものの、わずかに届かず、前田が先着。この結果、前田がストレートで小林を下し、全日本選手権9連覇を達成! Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 前田佳代乃(京都・京都府自転車競技連盟)
2位 小林優香(JPCA・Dream Seeker)
3位 石井寛子(JPCA・JPCU東京)