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 2017台湾トラックカップI&II 大会2日目は男子スプリントで深谷知広が優勝! 男子オムニアムは今村駿介が優勝、松本憲斗が2位で日本勢のワンツー!!


男子スプリントで優勝を飾った深谷知広選手



男子オムニアム優勝の今村駿介選手と2位の松本憲斗選手


ちょっと間が空いてしまいましたが、2017台湾トラックカップI&II 大会2日目のレポートです!
この日の日本勢は、ドリームシーカーの深谷知広選手が前日に勝ち上がりを決めた男子スプリント決勝とケイリンに、ナショナルチームの今村駿介選手と松本憲斗選手が男子オムニアムに出場しました。


まずは午前中に行われた男子スプリント決勝。深谷選手とマティウス・ブフリ選手との対戦となった1-2位決定戦。前日の予選ではブフリ選手が10秒1、深谷選手が10秒6というタイムを出していました。
1本目はブフリ選手が先行、深谷選手もゴール前で詰めますが、ここは届かずブフリ選手がまずは勝利。2本目は深谷選手が先行し、そのまま逃げ切って勝利。お互いが1本ずつを取り、勝負は3本目へ。3本目は先にブフリ選手が仕掛けますが、バックで深谷選手がブフリ選手を捲ってゴール! 3本目を取った深谷選手が見事優勝を手にしました! 
それにしても先行するブフリ選手を一瞬で捲り切った、3本目の深谷選手の切れ味は本当にすごかった…。レース後、ブフリ選手も深谷選手の走りを「ベリーストロング!」と評していたくらいです。


深谷選手は午後から行われた男子ケイリンにも出場し、1回戦、2回戦とすべて先行で1着。危なげなく決勝に勝ち上がった深谷選手でしたが、決勝では再びブフリ選手と対戦することに。
決勝でも深谷選手が先手を取り、残り1周半のバックで仕掛けて先頭に上がります。ここから先行態勢に入った深谷選手ですが、最終バックで満を持して捲って出たブフリ選手に4コーナーで交わされると、最後は力尽き、最終的に5着でゴール。優勝はブフリ選手となりました。
敗れた深谷選手はさばさばした表情で、「巧いレースをしようと思えば、後ろを先に行かせてからとか、もっとやりようはあるけれど、今回は先行することにこだわっていたので。そういう意味では最低限のことはできたかなと思う」と話し、それなりの手応えを掴んだようでした。
なお、深谷選手は最終日には出場せず、この日でレース終了となっています。


男子オムニアムは、昨年大会の優勝者・今村選手にマークが集中するなか、今村選手はスクラッチ1着、テンポ4着、エリミネーション1着、松本選手はスクラッチ2着、テンポ5着、エリミネーション4着で、3種目終えた時点で今村選手が総合トップ、松本選手が2位というポジションで最終種目のポイントレースを迎えます。
ポイントレースでは今村選手、松本選手ともに序盤は得点を稼ぐも、厳しい暑さのなか、徐々に体力を奪われ、中盤から終盤にかけては得点に絡めないままレースは進みますが、ポイントレースまでの3種目で築いたセーフティリードを守りきり、今村選手と松本選手でワンツーフィニッシュを飾りました!
日本チームとしては今回、W杯出場に向け、日本勢ではUCIランキングの最上位にいる今村選手のポイントを伸ばして出場枠を確保すること、そして松本選手に個人種目に出場するために必要なUCIポイント(250点)を獲得させることが大きな目的でしたが、両方において最良の結果を残すことができました。



男子スプリント1-2位決定戦に臨む深谷知広選手



対するのはオランダのマティウス・ブフリ選手



1-2位決定戦がスタート



3本目までもつれながらも、勝利を手にしたのは深谷選手



男子スプリント表彰式



男子ケイリン1回戦を走る深谷選手。全てのレースで早めの仕掛けから先行で勝ち上がる



ブフリ選手は追い込み主体で決勝へ



決勝は先行した深谷選手を捲ったブフリ選手が優勝



先行で戦うことが今回のテーマだったという深谷選手は5着



男子ケイリン表彰式



男子オムニアムで2連覇を目指す今村選手



今村選手をサポートしながら自身の順位も狙う松本選手




酷暑での厳しいレースとなったが、日本勢が見事ワンツーを果たした



ポイントレースが終わってピットに戻ってきた今村選手。「レース中、何度も脚が攣った」と苦しいレースを振り返る



「こんな暑さでのレースは初めての経験」と松本選手



男子オムニアム表彰式



今回が初陣の佐藤コーチ。ナショナルチームとしてはもっとも重要だったオムニアムで男女とも優勝を果たすなど、良い形で最終日を迎えることに