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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2018アジア競技大会トラック3日目は女子オムニアムで梶原悠未が金、男子個人追抜で近谷涼が銀メダルを獲得! 男子スプリントは深谷知広がセミファイナル進出、脇本雄太は1/4決勝敗退


女子オムニアムで金メダル獲得の梶原悠未 提供・日本自転車競技連盟



男子個人追抜で銀メダル獲得の近谷涼 提供・日本自転車競技連盟


2018アジア大会、トラック種目3日目となる本日は女子オムニアム、男子個人追抜、男子スプリント(予選〜1/4決勝)が行われました。


まずは女子オムニアムで梶原選手がやってくれました! チャイニーズタイペイのファン・ティンイン選手との一騎打という様相になりましたが、3種目を終えトップで迎えた最終種目のポイントレースでも、きっちりポイントを積み重ね、最終的に10点以上の差をつけて優勝。見事金メダル獲得となりました!
アジア大会でのオムニアムは前回大会から採用され(前回は6種目を2日間で争うルールでの実施でしたが)、女子のメダル獲得は今回が初。そして今大会の自転車競技ではBMXの長迫吉拓選手に次ぐ2つ目の金メダルとなりました! 梶原選手、本当におめでとうございます!


男子個人追抜の近谷選手は銀メダル! 予選2位で1-2位決定戦に進出しましたが、残念ながら韓国のパク選手に敗れてしまいました。ただ、これはもう4分19秒台というアジア記録を叩き出したパク選手が強かった…。


男子スプリントは1/4決勝までが行われ、脇本選手は予選4位、深谷選手が予選6位から順調に勝ち上がります。1/4決勝では深谷選手が中国の選手にストレートで勝利し、明日の1/2決勝へ駒を進めましたが脇本選手はマレーシアの強豪・アワン選手に敗れてしまい、ここで敗退となってしまいました。脇本選手はケイリンがもっとも得意な種目ではあるものの、スプリントでも相当強くなっているのですが、やはりずば抜けたセンスとテクニックを持つアワン選手の底力はさすがとしか言いようがありません。
しかし、深谷選手が勝ち上がっていますので、金メダルを目指して張ってほしいですね!


では、トラック3日目(8月29日)のレポートです。 ※写真と選手コメントはJCFからの提供。


★女子オムニアム
日本からは梶原悠未が出場。
1種目めのスクラッチは、ウズベキスタンの選手が単独ラップを決めるなか、梶原は最後のゴールスプリントで2着に入り、3位。2種目めのテンポレースは後半から怒涛の連続得点で1位、3種目めのエリミネーションも1位。暫定2位のファン・ティンイン(チャイニーズタイペイ)とは2点差の暫定首位で、最終種目のポイントレースを迎える。
ポイントレースでは最初のスプリント周回以外はすべてのポイントに絡み、貫禄の走りを見せた梶原が優勝を決め、金メダルを手にした。


<競技結果>
1位 梶原悠未(日本) 138点
2位 HUANG Ting Ying(チャイニーズタイペイ) 126点
3位 KIM Youri(韓国) 121点


梶原悠未コメント
アジア選手権で二連覇しているので、今回は金メダルだけを狙ってきた。金メダルを獲
得し、表彰台に立ったときはすごく嬉しかった。たくさんの方々に応援してもらったこと、会場に来てくれた母、サポートしてくれたチームに感謝の気持ちを伝えたい。スタッフの皆さんが全力でサポートしてくれたので、今日は自信をもって走ることができた。最初のスクラッチでは、1選手先行を許し、スプリントでも負けて3位だったが、次のテンポレースは得意なレースだったので、自分が一番強いという強い気持ちをもって走り、ここからは落ち着いて走ることができた。最後のポイントレースでも冷静にライバルたちのポイントを計算しながら走ることができた。」


1種目めのスクラッチを走る梶原。 提供・日本自転車競技連盟



暫定首位で迎えたポイントレースも落ち着いたレース運びで得点を重ね、見事金メダル獲得となった。 提供・日本自転車競技連盟



表彰式。 提供・日本自転車競技連盟


★男子4km個人追抜(予選〜決勝)
日本からは近谷涼が出場。
4分26秒503で予選2位となった近谷は、1-2位決定戦へ進出。予選で4分19秒672のアジア記録を出したパク・サンホン(韓国)との対戦となった1-2位決定戦は、パクが追い抜きで勝利。敗れた近谷は銀メダルとなった。
3-4位決定戦はザカロフ(カザフスタン)がコウ(ホンコンチャイナ)に追い抜き勝ち。


<競技結果>
1位 PARK Sanghoon (韓国) 追い抜き勝ち
2位 近谷涼(日本)
3位 ZAKHAROV Artyom (カザフスタン) 追い抜き勝ち


近谷涼コメント
「仕上がりについては満足できるものではなかったが、今できることはできたと思う。今回出場した全ての種目でメダルが取れて良かった。今年のアジア選手権で優勝しており、同じ年に開催されるアジア大会だったため、金メダルを取りたかった。しかし、韓国はすごく強く、今回の相手も今まで勝ったことがない相手。いいレースをして勝てたら良かったが力負けしてしまった。東京五輪でメダルを取ることを目標にやっており、そのためにはアジアのトップになることが必要。次は負けたくない。」



予選2位で1-2位決定戦に臨んだ近谷。残念ながら敗れるも、銀メダルを獲得。 提供・日本自転車競技連盟



表彰式。 提供・日本自転車競技連盟


★男子スプリント(予選〜1/4決勝)
日本からは脇本雄太深谷知広が出場。
予選は脇本が9秒963で4位、深谷は10秒052で6位。予選1位は9秒865の大会記録を出したイム(韓国)。予選上位13名は1/8決勝からの登場となる。
1本勝負の1/8決勝は脇本、深谷ともに勝利。1/4決勝へ駒を進める。
3本勝負となる1/4決勝、脇本は実力者のアジズルハスニ・アワン(マレーシア)にストレートで敗れ、ここで敗退。ゾウ・ユ(中国)と対戦した深谷はストレートで勝利し、準決勝となる1/2決勝進出を決めた。


<途中経過>
深谷知広→1/2決勝進出
脇本雄太→1/4決勝敗退


♦リザルト、スタートリストはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition/0003100003


明日のトラック4日目は男子スプリント(1/2決勝〜決勝)、男子オムニアム、女子スプリント(予選〜1/8決勝)、女子個人追抜(予選〜決勝)が行われます!