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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2018アジア競技大会トラック最終日は男子ケイリンで新田祐大が銀メダル獲得! 脇本雄太は5位。男子マディソンは橋本英也&今村駿介が銅メダル獲得! 女子マディソンは4位、女子スプリントは太田りゆ8位、前田佳代乃9位


男子マディソンで銅メダルを獲得した橋本英也(左)と今村駿介。 提供・日本自転車競技連盟


2018アジア大会、トラック種目最終日となる本日は男子ケイリン(1回戦〜決勝)、女子スプリント(1/4決勝〜決勝)、男女マディソンが行われました。


まずは男子ケイリン、新田選手が銀メダル! ゴールの写真を見ると、本当に僅差でタイの選手に差されての2着ということで、新田選手としてはかなり悔しい結果だとは思うのですが、ケイリンでのメダルは絶対条件のなか、銀メダルを確保してくれました。同じく決勝に乗った脇本選手は残念ながら5位でレースを終えています。


男子マディソンは銅メダル獲得です! 2月のアジア選手権では表彰台に上がれなかったこともあり、ちょっと心配な種目ではありましたが、今回は橋本選手と今村選手のコンビで臨み、見事メダル獲得となりました。


女子マディソンは梶原悠未選手と橋本優弥選手のコンビで臨みましたが、残念ながら4位とメダルには届かず。
マディソンは東京オリンピックの種目でもありますが、現状で男女ともにかなりの強化が必要な種目だけに、これからどう戦っていくのか注目したいところです。


女子スプリントは1/4決勝まで勝ち上がった太田選手でしたが、ホンコンチャイナのリー・ワイジー選手が相手ではさすがに分が悪く、1/2決勝に勝ち進むことはできませんでした。


では、トラック最終日(8月31日)のレポートです。 ※写真と選手コメントはJCFからの提供。


★男子ケイリン(1回戦〜決勝)
日本からは新田祐大脇本雄太が出場。
2着勝ち上がりの1回戦は新田、脇本ともに1着で2回戦進出を決める。2回戦は第1ヒートの新田が2着、第2ヒートの脇本が1着で両名揃って1-6位決定戦へ。
1-6位決定戦では先行する新田と追い込んできたタイの選手が僅差のゴール勝負となり、わずかに差したタイの選手が優勝。新田は惜しくも銀メダルとなった。脇本は5着。


<競技結果>
1位 ANGSUTHASAWIT Jai (タイ)
2位 新田祐大 (日本)
3位 AWANG Mohd Azizulhasni (マレーシア)
5位 脇本雄太(日本)


新田祐大コメント
「今大会のチームスプリントで自己ベストが出たので、最終日のケイリンに向けて高いモチベーションをもっていた。決勝では落ち着いて、力を発揮することだけを考えて走った。思ったような展開にはならなかったが、残り1周回で自分の力を出そうと思っており、それはうまくいったが、最後に抜かれてしまった。ゴールライン直前で、抜き返すべくハンドルを投げたがわずかに届かなかった。今大会への出発直前に落車したが、コーチに『出たいと思っているなら出るべき』と言ってもらい、そう思ってくれる監督や、現地に来てから完璧な状態に調整していただいたスタッフ、ここに来れなかった仲間のためにも必ずメダルを取りたいと思っていた。」



勝戦。ゴール前の直線、先行する新田にANGSUTHASAWIT(タイ)が迫る。 提供・日本自転車競技連盟



ゴールは僅差で新田が敗れ、銀メダルとなった。 提供・日本自転車競技連盟



表彰式。 提供・日本自転車競技連盟


★男子マディソン
日本からは橋本英也と今村駿介が出場。
前半はホンコンチャイナ、韓国と並びラップにも成功した日本だが、後半でラップダウンとなってしまう。それでも最終的に28点獲得の3位に入り、銅メダルを獲得した。
優勝は韓国との競り合いを制したホンコンチャイナ。


<競技結果>
1位 ホンコンチャイナ 59点(1ラップ)
2位 韓国 53点(1ラップ)
3位 日本(橋本英也・今村駿介) 28点


橋本英也コメント
「昨日のオムニアムの疲れが残っていたので、最終日のマディソンは勢いで走った。ここに来るまでマディソンに特化したトレーニングをしていなかったため、まずはメダルを目標にして走った。銅メダルを獲得できて良かったが、上位2カ国とは大きな差があった。東京オリンピックに向けて、チームパシュート、オムニアム、マディソンとすべての種目への能力を高めていき、もし今後マディソンに集中するなら、ヨーロッパの六日間レースに出場することなども考えていきたい。」



橋本と今村のコンビで臨んだ日本。 提供・日本自転車競技連盟



ホンコンチャイナ、韓国には水をあけられたものの、3位に入り銅メダルを獲得。 提供・日本自転車競技連盟



表彰式。 提供・日本自転車競技連盟


★女子マディソン
日本からは梶原悠未と橋本優弥が出場。
韓国とホンコンチャイナがリードする展開のなか、日本は思うように得点が伸ばせず、最終的に14点獲得の4位となり、メダル獲得はならなかった。
金メダルは2位のホンコンチャイナに15点差をつけて圧勝した韓国。


<競技結果>
1位 韓国 76点(2ラップ)
2位 ホンコンチャイナ 61点(2ラップ)
3位 中国 31点
4位 日本(梶原悠未・橋本優弥) 14点


★女子スプリント(1/4決勝〜決勝)
日本からは前日の1/8決勝を勝ち上がった太田りゆが出場。
1/4決勝でリー・ワイジー(ホンコンチャイナ)と対戦した太田はストレートで敗れ、ここで敗退となった。
リー・ワイジーとリ・ヘジン(韓国)の対戦になった1-2位決定戦は、リーが勝利。リーは前回大会同様、今回もケイリンとスプリントの2冠を達成した。3-4位決定戦はチョ(韓国)がゾン(中国)を下した。


<競技結果>
1位 LEE Wai Sze (ホンコンチャイナ)
2位 LEE Hyejin (韓国)
3位 CHO Sunyoung (韓国)
8位 太田りゆ(日本)
9位 前田佳代乃(日本)


♦全てのリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition/0003100003


以上でトラック種目の全競技が終了、また今大会における自転車競技の全日程も終了しました。


今大会でのトラックのメダル獲得数は金2、銀3、銅4。自転車競技全体ではBMXでの金1と、ロードの銀2、銅2を合わせ、日本勢は金3、銀5、銅6という結果になりました。