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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2018-2019トラックW杯第3戦ベルリン大会最終日の日本勢は女子ケイリンで小林優香が銅メダル獲得! 太田りゆは7位。男子スプリントは深谷知広24位、新田祐大29位、渡邉一成31位。男子オムニアムは窪木一茂13位。女子マディソンは14位


女子ケイリンで銅メダルを獲得した小林優香 Photo:Takenori WAKO


2018-2019トラックW杯第3戦ベルリン大会も最終日を迎えました。
この日は男子スプリント、男子オムニアム、女子ケイリン、女子マディソン、女子500mタイムトライアルが行われました。日本は女子500mタイムトライアル以外の4種目に出場しています。


まずは、女子ケイリンで小林優香選手が銅メダル! 小林選手がW杯に参戦したのは昨シーズンからで、何度かメダルのチャンスもあったものの、あと一歩のところで及ばなかったのですが、ついに自身初のメダル獲得を果たしました。そして、日本としてもW杯の女子ケイリンでのメダル獲得は初となります!
男子のほうは脇本雄太選手をはじめ、W杯や世界選手権などのビッグレースでのメダル獲得が続いていますが、女子も小林選手が獲得したことで、今後さらなる飛躍に期待したいところです。


男子スプリントは日本勢3選手とも予選のタイムが伸びず、クリアできたのが深谷知広選手のみという、少々予想外の流れになってしまいました。


男子オムニアムには、リオ五輪以降、一旦トラック競技を離れていた窪木一茂選手が久々の登場となりました。当時とは競技内容も変わっており(かつては2日間で6種目行われ、タイムトライアル種目などもありました)、窪木選手自身手探りな部分もあったと思いますが、このハイレベルなメンバーの中でどの程度走れるのか、現状の確認という点では今回のレースは大きな意味があったのではないでしょうか。


女子マディソンは今回、中村妃智選手と橋本優弥選手という組み合わせで出場しましたが、やはりこの種目において現状の日本は、上位勢とかなりの実力差があることは否めません。


では、現地から届いた写真とともに大会最終日の結果を振り返ります。


★女子ケイリン
日本からは小林優香選手と太田りゆ選手が出場。
2着上がりの1回戦は小林選手1着、太田選手2着で両選手とも2回戦へ駒を進めます。
2回戦第1ヒートに出走した太田選手は後方から追い上げられず5着で7-12位決定戦へ。第2ヒートの小林選手は残り1周5番手から内をついて上がり、3着で入線し決勝進出を決めます。
勝戦、小林選手は残り1周4番手の位置から3着に食い込み、銅メダルを獲得! 優勝は第1戦に続き2勝目のロリーヌ・ファンリーセン(Beat Cycling Club)。
7-12位決定戦の太田選手は先行したリ・ヘジン(韓国)の番手から差して1着、最終順位を7位で終えています。




7-12位決定戦。太田は先行したリ・ヘジン(韓国)をゴール前で差して1着 Photo:Takenori WAKO



1-6位決定戦。残り1周でロリーヌ・ファンリーセン(Beat Cycling Club)が先行、小林は4番手の位置 Photo:Takenori WAKO



ゴール。小林は3着に入り、見事銅メダルを獲得! Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Laurine van RIESSEN (Beat Cycling Club)
2位 Emma HINZE (ドイツ)
3位 小林優香(ドリームシーカー)
7位 太田りゆ(日本)


★男子スプリント
日本からは渡邉一成選手、新田祐大選手、深谷知広選手が出場。
上位28名が通過となる予選は、深谷選手が9秒926で24位、新田選手が9秒954で29位、渡邉選手が10秒012で31位となり、深谷選手のみが次の1/16決勝へ。1/16決勝でレビィ・マクシミリアン(ドイツ)と対戦した深谷選手は敗れ、ここで敗退。
優勝は3大会連続となるマシュー・グレッツァー(オーストラリア)。



10秒012の31位で予選敗退となった渡邉一成 Photo:Takenori WAKO



9秒954の29位で予選敗退となった新田祐大 Photo:Takenori WAKO



9秒926の24位で予選通過の深谷知広 Photo:Takenori WAKO



1/16決勝でレビィ・マクシミリアン(ドイツ)に敗れた深谷 Photo:Takenori WAKO



3-4位決定戦はRayan HELAL (フランス)がRUDYK Mateusz(ポーランド)を下した Photo:Takenori WAKO



1-2位決定戦は絶好調のマシュー・グレッツァー(オーストラリア)がストレートでマティエス・ブフリ(Beat Cycling Club)に勝利 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Matthew GLAETZER(オーストラリア)
2位 Matthijs BUCHLI(Beat Cycling Club)
3位 Rayan HELAL (フランス)
24位 深谷知広(日本)
29位 新田祐大(日本)
31位 渡邉一成(JPC)


★男子オムニアム
日本からは窪木一茂選手が出場。
窪木選手は1種目めのスクラッチを11位でスタートし、2種目めのテンポレースでは1点獲得して12位と、10位台の順位が続きますが、得意とする3種目めのエリミネーションで7位となり、ここで総合順位を上げ、3種目終わった時点で暫定8位で最後のポイントレースを迎えます。ポイントレースでは積極的に動いていきますが、なかなか得点には繋がらず、5点獲得するも順位は落とす結果となり、最終的に13位でフィニッシュしました。
優勝は3種目終えて暫定2位から、首位のAlber TORRES BARCELO(スペイン)とのシーソーゲームを制したサム・ウェルスフォード(オーストラリア)。



エリミネーションで上位に入り、暫定総合も8位まで上げた窪木一茂 Photo:Takenori WAKO



シングルリザルトも期待されたが、窪木は最終的に13位でレースを終える Photo:Takenori WAKO




優勝はジャパントラックカップなどでも来日しているサム・ウェルスフォード(オーストラリア) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Sam WELSFORD (オーストラリア) 128p
2位 Alber TORRES BARCELO(スペイン) 118p
3位 Jan Willem van SCHIP(オランダ) 113p
13位 窪木一茂(日本) 71p


★女子マディソン
18チーム出走。日本からは中村妃智選手と橋本優弥選手が出場。
日本はポイントには絡めず、14位でレースを終えました。
優勝は全てのポイント周回で得点したイギリス。これで2大会連続での優勝となっています。



14位の日本 Photo:Takenori WAKO



中村妃智 Photo:Takenori WAKO



橋本優弥 Photo:Takenori WAKO



3位ベルギー Photo:Takenori WAKO



2位デンマーク Photo:Takenori WAKO



優勝のイギリス Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 イギリス 37p
2位 デンマーク 28p
3位 ベルギー 14p
14位 日本(中村・橋本) 0p


★女子500mタイムトライアル
11名が出走。日本からの出場はありません。
予選上位8名による決勝では、予選3位のOlena STARIKOVA(ウクライナ)が、世界チャンピオンのミリアム・ウェルテ(ドイツ)らを抑え、優勝を飾っています。



3位Daria SHMELEVA(Gazprom-Rusvelo) Photo:Takenori WAKO



2位Miriam WELTE(ドイツ) Photo:Takenori WAKO



優勝のOlena STARIKOVA(ウクライナ) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Olena STARIKOVA(ウクライナ) 33.210
2位 Miriam WELTE(ドイツ) 33.400
3位 Daria SHMELEVA(Gazprom-Rusvelo) 33.435


♦全種目のリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/2018/ctrwcIII/ja-jp/Default/