ブリヂストンのバイクが自転車競技トラック日本代表に正式採用!
2019年9月24日(火)、東京都渋谷区・表参道ヒルズにおいて、株式会社ブリヂストンとブリヂストンサイクル株式会社は、東京オリンピックでのトラック競技用バイクの機材提供と、「ANCHOR(アンカー)」の2020年モデルの発表を行いました。
東京オリンピックに向け、以前よりトラックバイクの開発を進めてきたブリヂストンですが、この度、正式にトラックナショナルチームでの採用が決定。
中距離モデルのバイクは今シーズンからの使用となりますが、短距離モデルはすでに昨シーズンより実戦投入され、W杯や世界選手権などの国際大会で実績をあげています。
発表会には、日本自転車競技連盟トラック委員会委員長の中野浩一氏、「TEAM BRIDGESTONE Cycling」所属の窪木一茂選手と橋本英也選手も参加し、今回提供される機材のパフォーマンスについてや、東京オリンピックに向けての意気込みなどを語りました。
また、併せて「ANCHOR(アンカー)」の2020年新モデルの説明とお披露目が行われました。
ブリヂストンサイクル株式会社 執行役員 川端真澄氏
「(今回の機材開発は)選手、技術者の情熱と科学の融合。東京2020オリンピック自転車競技でのメダル獲得を目指し、ブリヂストンサイクル、ブリヂストン共にサポートを実施していきたい」
ブリヂストンサイクル株式会社 常務執行役員 北野秀樹氏
「新たな機材では『PROFORMAT(推進力最大化解析技術)』を大幅に進化させることに成功。空力はもちろんのこと、剛性、重量、接地にいたる性能をとことん追求した」
ブリヂストンサイクル株式会社 マーケティング本部長 瀬戸慶太氏
「『ANCHOR(アンカー)』は2020年モデルから世界最強に挑戦する競技用バイクのシリーズ『レーシングライン』と、より自由なスポーツバイクの楽しみ方にフォーカスした『アクティブライン』の2つのラインで展開していく」
「東京オリンピックが決まった時点で、やはり日本の選手が日本の機材で世界で活躍する、そして金メダルを獲るということが一番大きな価値のあることではないかと思っていたので、ブリヂストンさんに一緒に世界で勝てる自転車を作っていこうではないですかとお話し、ご協力をいただくことになりました。選手の力も機材も、ようやく世界で戦えるところに近づいてきたと感じています。これからまた、ますます開発を進めていただいて、ぜひ来年のオリンピックではメダルを獲れるように頑張っていける形になればと思っています」
「TEAM BRIDGESTONE Cycling」窪木一茂選手
「(今回の新しいバイクは)推進力と重量に大きな違いを感じました。8月から本格的に乗り始めたんですけど、全日本選手権ではチームでも個人でも日本新記録を更新できて、とても満足しています。(今シーズンこれからの大会に向けて)新しいバイクにもなりましたし、どのくらい勝負できるのか楽しみですし、いい走りができるように頑張りたいです。
リオオリンピックで味わった悔しさがあるからこそ、東京オリンピックに懸ける思いというのもあるので、東京に向けて強い気持ちを持てていると思います」
「TEAM BRIDGESTONE Cycling」橋本英也選手
「今回のバイクはかなり軽量化されているのと、あとはジオメトリーが中距離用になっているので、ポジションの自由度であったり、そのあたりもとても良くなっていると思います。全日本選手権ではチームとして日本記録を2つ出すことができましたし、個人追抜きに関しては、僕自身(今までのバイクより)3秒以上あがっている感覚があるので、やはり機材の進化なんじゃないかと思います。(今シーズンこれからの大会に向けて)2017年にW杯のオムニアムで銀メダルを獲得することができたんですけど、非常に悔しくて、今年は新バイクという最高の武器があるので、それで金メダルを獲れるようにしていきたいです。
前回のリオでは(出場を逃し)悔しい思いを味わいました。今回は年齢的にもいい時期ですし、母国開催でもあるので、本当に一生に一回の機会じゃないかなと思っています。目標としてはメダル獲得です」