2019トラック選手権大会3日目が終了。
この日は男子1kmタイムトライアル、男子個人追抜、男子ポイントレース、女子スプリント(1/2決勝・決勝)、女子オムニアムの5種目が行われ、日本からは女子オムニアムに梶原悠未選手が出場しました。
梶原選手は最終的に3位の選手と同点ながら、ゴール着順で4位という結果になり、本当に惜しくも表彰台を逃しましたが、歴代の日本女子選手としてはこの種目での世界選手権最高位。
2017年に初めて世界選手権のオムニアムに出場したときは11位、そして昨年が8位と着実にステップアップし、今年はオリンピックのポイント獲りにも関わる大会でしたが、そんな中でメダル争いを繰り広げた梶原選手の走りは本当の意味で「世界と互角に戦える」ことを力強く示してくれました。
東京オリンピックでのメダル獲得も現実的な目標として見えていると感じます。
では、大会3日目の結果を現地からの写真とともに振り返ります。
★女子オムニアム
日本からは梶原悠未選手が出場。
梶原選手は1種目めのスクラッチを6位でスタートすると、2種目めのテンポレースではラップを決め1位、3種目めのエリミネーションも7位と全て一桁の順位でまとめ、3種目終えて暫定3位につけます。
メダルの期待を背負って臨んだ最終種目のポイントレースでは、Jennifer VALENTE(アメリカ)に一旦逆転され4位に落ちますが、再度逆転に成功。最終ポイント周回(ゴール)を残して暫定3位のままレースは大詰めを迎えますが、ここで暫定4位のVALENTEが集団から飛び出しを図ります。梶原選手は追わずに集団内に留まりますが、最終的にこの逃げが決まり、VALENTEと梶原選手が同点となるも、ゴール着順でVALENTEが3位に。梶原選手は惜しくも4位となり、あと一歩のところで表彰台を逃す結果となりました。
優勝は暫定2位からポイントレースで逆転したKirsten WILD(オランダ)で、2連覇を達成。
最終結果
1位 Kirsten WILD(オランダ) 117p
2位 Letizia PATERNOSTER(イタリア) 115p
3位 Jennifer VALENTE(アメリカ) 106p
4位 梶原悠未(日本) 106p
★女子スプリント(1/2決勝・決勝)
前日に1/4決勝までが終了し、1/2決勝からスタート。Lea Sophie FRIEDRICH (ドイツ)を下したステファニー・モートン(オーストラリア)、マチルド・グロ(フランス)を下したリー・ワイジー(ホンコンチャイナ)がそれぞれ決勝へ。決勝はリーがストレートでモートンに勝利し、初の世界チャンピオンに輝きました。3-4位決定戦はグロが勝利。
尚、日本から出場の小林優香選手は前日の1/16決勝で敗退しています。
最終結果
1位 LEE Wai Sze(ホンコンチャイナ)
2位 Stephanie MORTON(オーストラリア)
3位 Mathilde GROS(フランス)
24位 小林優香(日本)
★男子1kmタイムトライアル
19名が出走。日本からの出場はありません。
予選で唯一、1分を切る59秒台を出したQuentin LAFARGUE (フランス)が決勝でも1番タイムをマークし、優勝。
最終結果
1位 Quentin LAFARGUE (フランス) 1:00.029
2位 Theo BOS(オランダ) 1:00.388
3位 Michael D'ALMEIDA(フランス) 1:00.826
★男子ポイントレース
日本からの出場はありません。
激しいラップ合戦となる中、3ラップに成功し、2位に28p差をつけたJan Willem van SCHIP (オランダ)が優勝。
最終結果
1位 Jan Willem van SCHIP (オランダ) 104p
2位 Sebastian MORA VEDRI (スペイン) 76p
3位 Mark DOWNEY(アイルランド) 67p
★男子個人追抜
23名が出走。日本からの出場はありません。
予選で世界記録(4分07秒251)に0.2秒差まで迫るタイムをマークしたFilippo GANNA (イタリア)が、決勝を制して世界チャンピオンに。
3-4位決定戦はDavide PLEBANI(イタリア)がAlexander EVTUSHENKO (ロシア)に勝利。
最終結果
1位 Filippo GANNA(イタリア) 4:07.992
2位 Domenic WEINSTEIN (ドイツ) 4:12.571
3位 Davide PLEBANI(イタリア) 4:14.572