男子スプリント6位の深谷知広 Photo:Takenori WAKO
女子オムニアム7位の梶原悠未 Photo:Takenori WAKO
2018-2019トラックW杯第2戦ミルトン大会も最終日となりました。
この日に行われた種目は男子スプリント、男子マディソン、女子ケイリン、女子オムニアムの4種目。日本は男子マディソンを除く3種目に出場しています。
まずは男子スプリントで深谷知広選手が6位と素晴らしい結果を残してくれました! 9秒761の自己ベストを出し、予選9位と上位からのスタートとなりましたが、やはりこれが大きかったと思います。予選を下位で通過しても本戦の組み合わせがかなり厳しくなってしまうため、できる限り予選で上位に入ることがまずは重要となるからです。深谷選手はハロンの自己ベストをどんどん更新している状況で、これからもっとタイムが出てくる可能性は十分あります。
また、ハロンだけでなく、1/8決勝では実力者のミカエル・ダルメイダ(フランス)を破るなど、対戦でも強いところを見せてくれました。
スプリントは1対1の対戦なので、本当に個と個の強さ勝負という部分が大きく、日本人選手にとってはかなり厳しい種目でもあるのですが、そのスプリントで、しかもこの厚いメンバーで6位に入った深谷選手の今後の戦いに期待が膨らみます!
そして女子オムニアムは梶原悠未選手が7位。
昨シーズンはW杯で2回の優勝を果たした梶原選手ですが、オリンピックの枠取りが始まる今シーズンからは各国のメンバーも相当濃くなり、その中でどんな走りを見せてくれるのか非常に注目していました。スクラッチ4位、テンポレース6位まではいい流れだったものの、エリミネーションで順位を落としてしまったのが残念ですが、それでもシングルリザルトでレースをまとめました。
梶原選手自身は決して満足していないと思いますが、世界のトップメンバーの中で自分の力がどのくらい通用するかをある程度確認することができたという意味で、今後に繋がる一戦になったのではないでしょうか。
では、現地から届いた写真とともに大会最終日の結果を振り返ります。
★男子スプリント
日本からは河端朋之選手、脇本雄太選手、深谷知広選手が出場。
上位28名が通過となる予選は、深谷選手が9秒761 で9位、河端選手が9秒905 で16位、脇本選手が9秒962 で20位となり、全員次の1/16決勝へ。
1/16決勝では深谷選手と脇本選手は勝利しますが、河端選手は敗れ、ここで敗退。
続く1/8決勝では脇本選手はネイサン・ハート(オーストラリア)に敗れますが、深谷選手がミカエル・ダルメイダ(フランス)に勝利し、1/4決勝進出を決めます。
準々決勝となる1/4決勝、深谷選手は予選1位のマシュー・グレッツァー(オーストラリア)との対戦になりますが、2本先取され、勝ち上がることはできず。深谷選手は最終順位を6位として、レースを終えました。
優勝は2大会連続となる グレッツァー。3-4位決定戦はネイサン・ハートを下し、Jeffrey OOGLAND(オランダ)が勝利。
1/4決勝まで勝ち上がった深谷知広だが、世界チャンピオンのマシュー・グレッツァー(オーストラリア)に敗れる Photo:Takenori WAKO
優勝を手にしたのは2大会連続となるグレッツァー Photo:Takenori WAKO
最終結果
1位 Matthew GLAETZER(オーストラリア)
2位 Harrie LAVREYSEN(オランダ)
3位 Jeffrey OOGLAND(オランダ)
6位 深谷知広(日本)
14位 脇本雄太(JPC)
20位 河端朋之(日本)
★女子オムニアム
日本からは梶原悠未選手が出場。
梶原選手は1種目めのスクラッチ4位、2種目めのテンポレース6位とここまでは上位の着でまとめますが、3種目めのエリミネーションで16位と大きな着を取ってしまい、3種目終えてトップと40点差の暫定7位で最終種目ポイントレースを迎えます。
ポイントレースでは2点獲得しますが、順位は上げられず、梶原選手は最終的に7位でフィニッシュとなりました。
優勝はリオオリンピック金メダリスト、ローラ・ケニー(イギリス)。
最終順位を7位とした梶原悠未 Photo:Takenori WAKO
最終結果
1位 Laura KENNY(イギリス) 133p
2位 Lizeth Yarely SALAZAR VAZQUEZ(メキシコ) 115p
3位 Jennifer VALENTE(アメリカ) 113p
7位 梶原悠未(日本) 76p
★女子ケイリン
日本からは小林優香選手と太田りゆ選手が出場。
2着上がりの1回戦は太田4着、小林3着で両選手とも敗者復活戦へ。
1着上がりの敗者復活戦は小林選手、太田選手ともに2着となり、2回戦進出はならず。
優勝はMadalyn GODBY(アメリカ)。
敗者復活戦の太田りゆ。惜しくも2着で1回戦敗退となる Photo:Takenori WAKO
決勝戦。ステファニー・モートン(オーストラリア)が先頭で残り1周へ Photo:Takenori WAKO
ゴールを制したのはMadalyn GODBY(アメリカ) Photo:Takenori WAKO
最終結果
1位 Madalyn GODBY(アメリカ)
2位 Stephanie MORTON(ドイツ)
3位 Martha BAYONA PINEDA (コロンビア)
13位 小林優香(ドリームシーカー)
13位 太田りゆ(日本)
★男子マディソン
18チーム出走。日本からの出場はありません。
優勝はラップを決めて大きく得点を伸ばしたデンマーク。
最終結果
1位 デンマーク 38p
2位 イギリス 28p
3位 アメリカ 25p
♦全種目のリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/2018/ctrwcII/ja-jp/Default/