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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 現地レポート

現地シドニーより初日、2日目の取材レポートが届きました。
今回は大会当日の早朝に現地入りというかなりギリギリのスケジュールだったようですが、空港で足止めをくらい…。
さてさて続きはレポートをどうぞ!


現地レポート

いや遠いですね…。東京から9時間のフライトでシドニーに到着しました。しかーし、その後に待っていたのは、ぐちゃぐちゃに並んでいる税関。文明国だろう、きちんと並ぶか何とかせー! 荷物を持ってえんえん1時間以上並んで、やっと。で、そこで何を聞かれたかというと、「スナック菓子や、食べるもの持っている?」私「持っていない」と応えたら、じゃ行けだって。いったい何のために並ばせているの? 意味分からない。結局、当日朝9時からスタートの女子スプリント予選(200mTTね)間に合わず。でもって、バンク内で撮影したいからカメラ用のベストくれ! と言ったら、もうすでに出払っているから、駄目だって。
まあそれは、前乗りして準備万端にできなかったのが悪いのだけど…(遊んでいたのでは有りません。仕事が立て込んでいるからだー)。


という訳で1日目は、女子のインディビジュアルパーシュート和田見里美の撮影取材から気合いを入れてスタート。3分53秒7の自己新を出すも29位。世界との差は歴然と有ります。
そして日本期待の男子チームスプリント予選。だけど、タイムは伸びず45秒後半に終わってしまった。い、痛い…。少なくとも、ギリシャ、中国に勝たなければならなかった種目なのに11位。厳しい状況ですね。戻ってきてからの選手達の表情は固く、特に北津留君の表情が固かったですね。反省をし、次の北京大会にいかして欲しいですね。
それから中距離好きにはたまらない結果が出ました!
飯島誠選手が、ポイントレース予選第3ヒートで3位通過。スクラッチ予選で和田見選手がなんと、タイミング良く飛び出し、10周近く逃げて1着で予選通過。素晴らしい!
ダッグアウトに引き上げてきてからの笑顔が可愛かったですよ!
夜は、女子の個人追い抜き決勝、男子ポイントレース決勝、女子スクラッチ決勝、男子チームスプリント決勝、男子個人追い抜き決勝、女子スプリント決勝が行われました。
日本は女子スクラッチに和田見選手、男子ポイントレースに飯島誠選手が出場。
それぞれ、14位と13位に終わりましたが、特に和田見選手の健闘は讃えたいですね。


さて、今回のワールドカップは、来年のオリンピック出場がかかっています。
ナショナルチーム(国)だけがワールドカップに出場できるのではなく、トレードチームも参加でき、とにかく参加人数が非常に多くなっています。
各国は国チームだけでなく、トレードチームでも勝ってポイントを獲得できれば、オリンピックへは1種目に2人送り込めます。とにかく強い選手により多くの機会を与えるシステムになりました。
なので、エントリー数が多いため、競技に時間がかかることかかること。参りました。


2日目は、盛一大選手が男子スクラッチに、伏見俊昭選手がケイリン、大森慶一選手が1kmTT、和田見里美選手が女子ポイントレースに出場しました。
まずはケイリンからスタート。第一ラウンド第3ヒートに出場した伏見選手は、4位で敗者復活戦へ。何しろ1位しか勝ち上がれないので厳しいのです。敗者復活戦では見事1位で第2ラウンド(1/2決勝)へ。ここでは本当に惜しいことに4位。順位決定戦では10位となりました。


ケイリン第2ラウンド4着の伏見。3着までなら決勝に乗れたのだが…。惜しい!


このケイリンは、第一ラウンドから国際競輪組がばんばん勝ち上がり、決勝ではイギリスのクリス・ホイが勝利を収めました。しかしクリス・ホイ、強い! 本当に強い! 決勝はロス・エドガーが番手にいて、後ろを捌いたのもありますが、テオ・ボスが動けなかったぐらい強かったです。はあ〜! 頑張れ伏見!!!!!!


ケイリンで優勝したクリス・ホイ


盛選手のスクラッチは、予選第3ヒートに出場し、スタートと同時に飛び出し単独で逃げに。集団は追わずにラップできる!かに見えましたが、そうは甘くなく終盤で追いつかれ、結局ラップされ、予選落ちに。しかし翌日にマディソンが有るために、勝ち上がれないと判断したところで、無理をしなかったのが実情です。
大森選手の1kmTTは1分6秒と、目を疑うようなタイム。250mバンクに慣れていなかったのが本当のところですが…。次に期待したいところですね。



1kmTTの大森



1kmTTで優勝したのはフランス



こちらは日本は出場しなかった団体追い抜きで優勝したイギリスチーム


和田見選手のポイントレースは、飛び出すタイミングが図れなかったようで、これも予選落ち。しかし、和田見選手はワールドカップの出場は初めてで、これまでのレース(国内とアジアだけ)と全く違うスピード、内容に戸惑っているだけで、北京では期待ができそうです。見ている分には五分以上に戦えそうな感じがします。彼女は北京オリンピックの出場権は持っていますから、ワールドカップで世界の戦いに慣れれば、絶対やってくれそうです。


衝撃は女子チームスプリントで起きました。3-4位決定戦のときドイツ2走目の選手の自転車の前輪が、走行中突然はずれて顔面から落車。怖いですね…。
幸い、歯が一本と顔面を打っただけですんだようでした。



重大な怪我にならなかったのが救いだが、本当に恐ろしい


日本でのビバロ問題(競輪競走で使用されていたビバロのフレームで前輪がはずれるなどの事故が起きた)もこのような感じで落車したのでしょうか。
皆さん、気をつけましょうね!