CYCLIST FAN

トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2009アジア選手権Photoその9 男子ロードレース編

ずいぶん遅くなりました、すみません!
アジア選手権男子ロードレースのフォトレポートです。


★男子ロードレース

8月15日、サマリンダの町を舞台に1周25.8kmのコースを6周する総距離154.8kmで争われた男子ロードレース。
日本からは清水都貴(EQA-梅丹本舗-グラファイトデザイン)、佐野淳哉(TEAM NIPPO-COLNAGO)、嶌田義明(チームブリヂストン・アンカー)、
吉田隼人鹿屋体育大学)の4名が出場。



今大会一番の注目を集めていたのは、この人アレクサンドル・ヴィノクロフカザフスタン)。地元メディアからの取材はもちろん、記念撮影などあちこちでねだられていた。



2年間の出場停止処分が明け、ヨーロッパでレースをひとつ走ってからアジア選手権に乗り込んできたヴィノクロフキルギスタンの選手と笑顔で握手。



梅丹のエースとしてヨーロッパでも活躍している清水都貴。もちろん今大会では日本チームのエースとして期待が掛かるが、なんとロストバゲージで自転車が届かず、代車で出場することに。



さらにはシューズも届かず、普通のスニーカーにトゥクリップ、ストラップで対応する事態になり、走る前からかなりのハンデを背負うことになってしまった。



実業団レースでの優勝や、全日本選手権での活躍など、近況すこぶる好調のフモフモさんこと、佐野淳哉。



トラック競技も得意とし、今大会でも前日に団体追抜きに出場していた嶌田義明。



期待の若手、鹿屋体育大学吉田隼人



スタート・ゴール地点。選手が並び、いよいよスタートの時を迎える。





スタート!



スタートしてすぐに清水ら3名が逃げる。



その後追走してきた数名が追いつき、清水、イグリンスキー(カザフスタン)、ワンカンポー(ホンコン・チャイナ)などを含む逃げグループが形成される。



後ろはまだまだ大きな集団。



3周目に入り、清水らの逃げグループはメイン集団に吸収。中盤でレースは振り出しに戻ることに。



勾配のきつい上りは多くないものの、細かなアップダウンが続くコースに、徐々に集団は小さくなり、選手たちがふるい落とされて行く。



先頭集団が補給地点に。佐野の姿も確認できる。



先頭集団からだいぶ遅れてしまった嶌田。2日後にはタイムトライアルが控えていることもあり、無理をせず、このあとリタイアを選択。



5周目あたりでフォフォノフ(カザフスタン)が飛び出し、そこにヴィノクロフ、ワン・カンポーが合流。3人での逃げが決まる。



先頭を追う追走グループ。佐野がこの位置で踏ん張っているが、すでに清水、嶌田、吉田の姿はない。



残り1周となるゴール地点。直前でアタックを決めたフォフォノフが単独で通過。



フォフォノフからタイム差は1分と開いていないが、ワン・カンポーとヴィノクロフが残り1周へ。ワン・カンポーはきつそうだが、ヴィノクロフはまだ余裕の表情に見える。



さらに3分ほど遅れて佐野を含む集団が通過。いつの間にかイグリンスキー(カザフスタン)が上がってきている。



最終周回で完全に一人旅となったフォフォノフ。勝利は目前。



ワン・カンポーが脱落し、こちらも単独走行となったヴィノクロフ。もうワンツーは間違いなし。



ワン・カンポーはイグリンスキーらの3位争いグループに下がる。佐野もまだここで健闘している!



フォフォノフがゴール! 優勝!



2位にはヴィノクロフ。Vサイン?



ゴール後すぐにフォフォノフとヴィノクロフが記念撮影。



先頭から遅れること4分以上。熾烈な3位争いはイグリンスキーがワン・カンポーを下し、これでカザフスタンのワンツースリーとなった。



その後ろの小集団でスプリントのアタマを取った佐野が5位に入る。



2位とは言え、やはり取材はヴィノクロフへ。この時アスタナに戻ることを宣言し、その後ブエルタに参戦。



日本チームで唯一完走し5位に入った佐野。レース後、「きつかったです。細かいアップダウンが思ったより脚にきた」と話した。



残念ながら嶌田、吉田、清水はリタイアとなった。



男子ロードレース表彰式。カザフスタン勢が独占!


男子ロードレース リザルト
1位 ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタン) 3:44.38
2位 アレクサンドル・ヴィノクロフカザフスタン) +02:08
3位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン) +04:38
5位 佐野淳哉(日本) +04:40
DNF 清水都貴、嶌田義明、吉田隼人