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 北津留翼が男子スプリントで4位! 田畑真紀は女子オムニアムで17位

北津留選手がやってくれました! 男子スプリントで4位!!
3-4位決定戦ではムルダーに敗れ、惜しくもメダルを逃してしまいましたが、1/4決勝ではハロンタイムの世界記録を持つケヴィン・シロウに勝利するなど、素晴らしい活躍を見せてくれました。
北京オリンピックにも出場した北津留選手ですが、その後しばらく大きな競技大会には参加せずにいたものの、今年からナショナルチームに復帰。さらなるパワーアップで帰ってきた北津留選手のこれからが大いに楽しみです!
女子は前田佳代乃選手が500mタイムトライアルで15位、ケイリンは1回戦敗退。
オムニアム出場の田畑真紀選手は最終順位を17位としています。


★男子スプリント
北津留翼選手と渡邉一成選手が出場。
予選は北津留選手が10秒213の8位で通過。渡邉選手は10秒326で18位となり、残念ながら予選敗退。渡邉選手のタイムも決して悪いものではないのですが、今回の予選通過ボーダーラインを見ると10秒3を切るタイム。とにかくレベルが上がり、高速化が進んでいます。
1/8決勝に進んだ北津留選手はVAN DEN BERG Royを下し、続く1/4決勝はあのケヴィン・シロウ(フランス)との対戦でしたが、1本目を反則で落とすも、2本目3本目を連取し、見事勝利!
セミファイナルとなる1/2決勝ではジェーソン・ケニー(イギリス)にストレートで敗れてしまい、銅メダルを懸けた3-4位決定戦でもテーン・ムルダー(オランダ)に及ばず、北津留選手の最終順位は4位となりました。
優勝は日本でもお馴染み、シェーン・パーキンス。


男子スプリント最終結
1位 PERKINS Shane(TEAM JAYCO-AIS)
2位 KENNY Jason(イギリス)
3位 MULDER Teun(オランダ)
4位 北津留翼(日本)
18位 渡邉一成(日本)


★女子ケイリン
1着勝ち上がりの1回戦第2ヒートに出た前田選手は6着で、敗者復活戦へ。敗復では3着に入った前田選手ですが、ここも1着のみの勝ち上がりのため、2回戦へは進めず敗退。
女子ケイリンはオリンピック種目になったこともあり、エントリー数が多く、1着勝ち上がりと条件が厳しいため、ヴィクトリア・ペンデルトン(イギリス)が1回戦で姿を消すなど波乱も。また今年の世界選優勝のシモーナ・クルペシカイテ(リトアニア)も2回戦で敗れて決勝には進めず。
波乱の女子ケイリンを制したのはアンナ・ミアーズ。2位にはMCCULLOCH Kaarleが入り、地元オーストラリア勢がワンツーを飾っています。


女子ケイリン終結
1位 MEARES Anna(オーストラリア)
2位 MCCULLOCH Kaarle(TEAM JAYCO-AIS)
3位 SANCHEZ Clara(フランス)
19位 前田佳代乃(日本)


★女子500mタイムトライアル
前田選手は36.622で15位。
こちらも優勝はミアーズで、スプリント、ケイリンと合わせ3冠を達成!
3位に入ったリーは先日のアジア大会でこの種目のアジア新記録を出しましたが、そのタイムを更に更新しています。


女子500mタイムトライアル最終結
1位 MEARES Anna(オーストラリア) 33.593
2位 CLAIR Sandie(フランス) 33.667
3位 LEE Wai Sze(ホンコンチャイナ) 33.939
15位 前田佳代乃(日本) 36.622


★女子オムニアム
前日に引き続いての後半戦、田畑選手は3km個人追抜き3:55.827 18位、スクラッチ20位、500mタイムトライアル38.196 15位で、トータル94pの17位となりました。
単純に順位だけ見ると平凡かもしれませんが、田畑選手は実戦はまだ実業団トラックと全日本トラックの2つしか経験していないことを考えると、いきなり世界レベルの大会でここまで走れた事実は驚きです。これからの可能性に期待!
優勝は今年の世界選手権覇者、WHITTEN Tara(カナダ)を下してのOLABERRIA DORRONSORO Leire(スペイン)でした。


女子オムニアム最終結
1位 OLABERRIA DORRONSORO Leire(スペイン)26p
2位 WHITTEN Tara(カナダ)31p
3位 WOJTYRA Malgorzata(ポーランド)40p
17位 田畑真紀(日本) 94p


★男子団体追抜き
日本からの出場はなし。
予選順位はオーストラリア、ロシア、イギリス、ニュージーランド。1-2位決定戦ではオーストラリアが4分を切るタイムを出しての優勝。


男子団体追抜き最終結
1位 オーストラリア 3:56.913
2位 ロシア 4:02.354
3位 イギリス 4:01.456


以上でトラックW杯第1戦メルボルン大会は終了です。
全ての競技結果はこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/sports/cycling/track/classics2010_melbourne/index.htm


さて今シーズンのW杯、初戦は男子チームスプリント5位、男子ケイリン6位、男子スプリント4位と短距離種目で上位に入ることができ、ポイントも獲得と、まずは上々の滑り出しとなりました。
中長距離でも、オムニアムというオールマイティーなレベルの高さを求められる非常に難しい種目で、盛選手が粘り強いチャレンジを続けています。
また初めてのW杯出場となった前田選手、田畑選手にとっても大きな意味のある大会になったのでしょうか。
世界のトップ選手と走ることで得たもの、そして課題が明確に見えたと思います。


2週間後には早くも第2戦となるカリ大会が行われます。
ロンドンオリンピック出場を懸けたポイント獲りは始まったばかり。
頑張れ、日本ナショナルチーム