５種目目のスクラッチが終わりました。石井選手は２ラップされての23位。すでに一人DNSが出ているので実質的な最下位です。けれど、スタートから前方をキープし、時には先頭で集団を引っ張るなど、積極的にレースを作っての結果でした。
前日のポイントレースではスピードの速さに圧倒され、終始後方に置かれたままレースが終了。次のエリミネーションでも早々に降ろされました。初めて目の当たりにした世界のレベルに衝撃を受け、気持ちが消極的になっていた石井選手。それがこのスクラッチで本当に思い切ったレースを見せてくれました。
残り10周を切って牽制が入り、スローペースになった集団から石井選手が飛び出したのを機に、一気にレースが動きました。かなり脚を使っていた石井選手はスピードを上げた集団についていけず、最終周回でラップされてしまいましたが、‘いま自分にできること’に最大限チャレンジしたレースだったのではないでしょうか。
23位というリザルトだけみると惨敗なのかもしれませんが、これから先に繋がる、価値ある走りだったように思います。
石井選手の最後の種目は500mタイムトライアルです！
