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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 1月29日(日)NHK BS-1にてトラックW杯第3戦北京大会の模様が放送&ちょっとだけ写真をアップ!

1月12日〜15日に渡り開催された、2011-2012トラックW杯第3戦北京大会の模様がNHK BS-1にて放送されます!
番組制作関係者の方のお話によると、今回は日本チームに対して「かなり厳しい視点」で番組が作られているようです。ロンドンオリンピックに向け、正念場の戦いを迎えている今だからこその、愛のムチでしょうか…。ぜひご覧ください!!


トラックW杯第3戦北京大会放送予定
番組名:2011−12自転車トラックW杯第3戦北京大会
放送日時:<初回>2012年1月29日(日)15:00〜15:49
     <再放送>2012年1月30日(月)21:00〜21:49
放送チャンネル: NHK BS1


さて、北京大会終了からすでに2週間が経っていますが、ブログにレポートをアップできず申し訳ありません…。ちょうど雑誌用のレポートを作り終えたばかりなのですが、2月9日(木)発売の『KEIRINマガジン』3月号にたっぷりと写真も載っていますので、まずはこちらで楽しんでいただければ有り難いです!


一部整理した写真の中からちょっとだけですが、ご紹介を。


Photo Takenori WAKO

1走雨谷一樹、2走新田祐大、3走中川誠一郎で臨んだ男子チームスプリント。この組み合わせは公式戦では初だと思われますが、タイムは45秒フラット。44秒台半ばが出れば(それだけのポテンシャルはある3人です)メダル決定戦に進めたのですが、惜しくも5位。



今回かなり期待の掛かった渡邉一成選手。ケイリン1回戦では周回中も大きな声を出して気合いを入れるなど、本当に気迫に満ちていました。残り1周、内側で進路が狭くなった渡邉選手が併走する中国のタン・キィ選手にヘッドパンチ! このあとバックで先頭に立ち、1着でゴール。頭出しは警告で済んだのですが(ホッとしました…)、普段の競輪でもこういうイメージのあまりない渡邉選手だけに、びっくり。そのくらい「今回はチャンス。きちんと結果を出さなければ」という思いが、渡邉選手自身とても強かったのだろうと思います。1回戦の勝ちっぷりも素晴らしい脚だっただけに、決勝進出を逃したのは痛い…。



スプリントでは新田選手、中川選手が予選をクリアできず、唯一渡邉選手が10秒3台でギリギリ16位で突破。しかし次の1/8決勝は予選1位の中国のジャン・レイ選手と対戦し、敗退。中国の選手はタイムは出ても、テクニック的な面では荒削りな部分も多く、渡邉選手に勝機もあると思いましたが、やはり今回は地元開催ということで仕上げてきていましたね…。勝ち上がり戦には進めなくなった渡邉選手ですが、その後の3レースを全て勝利! 格下の選手が相手とはいえ、先行捲り織りまぜての勝利は、今後に向けてのヒントなど掴んだものもあったようで、レース後は松本監督とともに明るい表情を見せていました。



前回のカリ大会に続き、今回の北京大会西谷泰治選手がオムニアムに出場。前半戦は一桁の順位で折り返したものの、後半戦は全体的に大きな着を取ってしまい、最終成績は11位とシングルリザルトには一歩届かない結果に。後半戦最初の種目の個人追抜が、西谷選手が想定していたタイムよりだいぶ悪かったそうで、その気持ちがうまく切り替えられないままスクラッチへと続き…という流れだったよう。次のアジア選手権、W杯第4戦ロンドン大会では盛一大選手がオムニアムを走るとのことで、西谷選手のオムニアム出走はひとまずここで区切りとなるそうです。今シーズンからの西谷選手のオムニアム挑戦は、あくまでも“個人的な思い”として「盛選手が中距離でずっと頑張ってきたのをよく知っているので、彼にはぜひオリンピックに出場してほしい。自分は少しでも出場権獲得の力になれればというのと、これからの後進たちに残せるものがあればという気持ちです」と話してくれました。西谷選手、泣かせてくれますよ〜(涙)。




上は前田佳代乃選手、下は石井寛子選手。今回も1回戦突破はならず。世界の壁は厚く、2人とももがき苦しんでいますが、ひとつでも上の着を取ろう、自分から動いて展開に絡もうと、必死にレースを走っています。もう少し時間は必要になりそうですが、くじけず頑張れ!



加瀬選手は、第1戦アスタナ大会でオムニアム予選のポイントレースで落車し、鎖骨骨折。まだ完全には体調は戻っていない中、今回は予選も無事突破し、初めてW杯でオムニアム本選出場となりました。しかし、本選のポイントレースで落車に巻き込まれるアクシデント。すぐに復帰しましたが、まだレース序盤で、このあとはちょっと厳しいかなと思ったのですが、なんの、レース前に石井選手と話していた「行きっぷりのいいマチャコバさんマーク」の言葉通り、チェコのマチャコバ選手のアタックに即座に反応、4人での逃げを決めてラップに成功。4位という上位を獲得しました。レース後の落車の痕は痛々しいですが、男前・加瀬選手のガッツを見せてくれましたね!



こちらは女子ポイントレースの田畑真紀選手。今シーズンはこの種目に出ることも多い田畑選手ですが、オリンピック種目から外れたこともあり、特にオリンピック前のこの時期は注目されにくいのが実状。しかし、田畑選手も頑張ってますよ! 北京では8位と一桁の順位を獲得。スケートから一昨年本格的に自転車に転向し、少し前までトラックレースを走った経験がなかったなんて、今では想像もつかないほど。



今大会で一番輝いていたといえば、やはりこの人、地元中国のゴウ・シュアン選手。チームスプリント、スプリント、ケイリンと3冠を達成。今回はメンバー的には普段の表彰台常連が少なく、ゴウ選手のライバルとなるのは事実上、リトアニアのシモーナ・クルペシカイテ選手くらいだったのですが、スプリント、ケイリンともにまったく寄せ付けず、圧倒的な力で勝利。いつも表彰台に上がっても控えめに微笑むくらいのゴウ選手ですが、今回はかなり嬉しそうな笑顔を見せていたのが印象的でした。