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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2012全日本ロードフォトレポート! 5月13日(日)にはJSPORTSにてテレビ放送もあり!!

遅ればせながら、4月29日に岩手県八幡平市で行われた2012全日本自転車競技選手権ロードレースのフォトレポートを、男子エリートと女子エリートのみですがお届けします。


★女子エリート 126.4km(8周)


スタート直後からできた、木村亜美(鹿屋体育大)と吉川美穂(サイクルベースあさひ)の逃げ。



追走する與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)と、全日本2連覇中の大本命・萩原麻由子(サイクルベースあさひ)。このあと一旦は前を行く2名に追いつき、4名での先頭グループとなる。



その後、逃げていた4名は後続に合流される形となり、先頭は8名ほどの集団に。



残り1周へと向かう上り区間。先頭集団は5名に絞られ、中でも與那嶺が積極的にペースを作って先頭を引く。



ゴール地点に先頭で姿を見せたのは萩原と與那嶺。ゴール前の長い上りで先行した與那嶺を萩原が交わし、前に出る。



そのまま萩原先頭でゴール!



ゴール後、すぐに報道陣に囲まれる萩原。3連覇達成にも表情は崩さない。彼女がモットーとする「強いレース」ができなかったことは、決して満足いくものではなかったよう。それでもまだオリンピック出場へ望みがある現状、「まずは全日本で勝たなければこの先へも繋がらない」と勝ちにこだわるレースを見せた。



清々しい表情なのは與那嶺。自転車競技歴はまだ1年そこそこという21歳が、この大舞台で2位に入る大健闘を見せた。序盤から逃げに乗り、上り区間では終始先頭でぐいぐいと引っ張りながらも、最後は萩原とのスプリント勝負にまで粘り込んだタフさには驚かされる。



女子エリート表彰式。左から2位與那嶺、1位萩原、3位金子。


女子エリート結果
1位 萩原麻由子(サイクルベースあさひ)     3:46:32

2位 與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)     3:46:32
3位 金子広美(イナーメ・アイランド信濃山形)  3:47:08


★男子エリート 252.8km(16周)


スタート前のサインに選手たちが続々と現れる。



左手首の骨折で一時は出場が危ぶまれていた新城幸也も姿を見せる。



福島晋一のバイクチェックでは、なんと規定ぎりぎりの重量6.87kg!



午前8時にスタートとなった男子エリート。すぐにできた9名の逃げ。



追走するのは4名のグループ。



雄大なコースを走り抜けて行くメイン集団。長丁場のレースとあって、予想通りメイン集団はスローペースで展開。逃げ、追走、メイン集団という構図のまま周回がすぎて行く。



周回が進むと逃げグループから徐々に人数が減り、残り5周ではついに中村誠宇都宮ブリッツェン)一人となる。



ペースを上げ始めたメイン集団。ここから普久原奨(宇都宮ブリッツェン)と阿部嵩之(シマノレーシング)が中村に追いつき、先頭は3名に。



終始、メイン集団の後方に位置している新城(チームヨロッパカー)。表情では分からないが、手首の具合が気になる。



残り3周の上りではスタートから長距離を逃げていた中村が遅れ、阿部と普久原が先頭に立つ。



阿部と普久原を吸収し、集団は一つとなって残り1周へと向かう。有力どころはほとんどここに残っている。



最後の上りで抜け出したのは土井雪広(TEAM ARGOS-SHIMANO)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、清水都貴ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)の3名。ゴール前で清水が遅れ、勝負は土井と増田の一騎打ちに。



スプリント勝負を制した土井が全日本初優勝!!



男子エリート表彰式。左から2位増田、1位土井、3位清水。



恒例のシャンパンファイト!



9位で完走を果たした新城。レース後、記者会見を開き、骨折した手首の状態などを説明、オリンピック代表へアピール。



優勝した土井の記者会見。スローペースとなったレースを「楽な展開だった」と振り返り、「シマノレーシングチームとはガチガチにチームワークを組んでいたわけではなく、お互いうまく走れればいいかなと思っていた。その中で(鈴木)譲とアベタカが良い形で動いてくれた。あとは最終周回にアンカーと愛三がなにかしてくるだろうと考えていたので、一番きついところから(自分が)行けばおのずと人数も少なくなってそこでゴール勝負」と見込んでいたという土井。
所属するチームが今年のツール・ド・フランスへの出場が決まっていることを受け、「ツール・ド・フランスでナショナルジャージを着て走るというのが僕の大きな目標だったので、絶対に勝ちたかった」。自身のツールへの出場の可能性を聞かれると「(全日本を勝ったことで)15%くらいですかね(笑)。やっぱりナショナルジャージの意味は大きいのでこれをひとつの(選考の)材料にしてくれないかなと思って」と答えた。
しばらくの日本滞在中は「桜でも見ようかな」と言い、「今年は美味い酒が飲めそうです」と笑顔を見せた。


男子エリート結果
1位 土井雪広(TEAM ARGOS-SHIMANO) 6:55:38
2位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)    6:55:38

3位 清水都貴ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)6:55:41


この全日本ロードの模様はCS放送のJSPORTSで放送されます! 初回放送は5月13日(日)20:00〜21:30。このあとも何度か再放送が予定されていますので、観られる環境の方はぜひ!! 
放送チャンネル、スケジュール等はJSPORTSのサイトでご確認ください。
http://www.jsports.co.jp/program_guide/42685.html