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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

共同通信社杯2日目

さて2日目です。
最終12Rは見応えがありましたね!
事故さえなければ全員が準決勝に進出できるレースとはいえ、地元の熱い声援を受ける村上兄弟の走りは気迫がこもっていましたし、
そこを捲った荒井選手の走りも見事でした。


では本日もレポートが届いていますので、どうぞ。


共同通信社杯2日目は二次予選B、A、そして「京の雅賞」が行われました。これらはいずれも明日の準決勝に向けた勝ち上がり戦。Bは3個レース行われ2着までが準決勝進出、Aも3個レース行われ4着までが準決勝に、そして京の雅賞レースは全員が準決勝に進出できるレースです。
本日は、二次予選Aと京の雅賞を取り上げてみました。

まず二次予選A9Rですが、このレースで有力視されていたのが1番車の武田豊樹選手。しかし、北日本ラインの菊地圭尚選手、成田和也選手、高谷雅彦選手もラインとしては強力で、十分武田豊樹選手に対抗できる力を持っていました。写真は残り1周の最終ホーム。先行しているのは5番の萩原孝之選手。後ろの3番渡邉晴智選手は、強い選手なんですが、逃げられる選手ではありません。萩原選手の後ろを追走して、後ろから来る選手を牽制しながら勝利を目指す選手なのですが、この時は、萩原選手と、武田選手、菊地選手の実力差から、後方からの攻めでは、良い着を獲ることはできないと判断して、先行策にでています。結果は、武田選手が捲って1着、2着には3番車の渡邉選手、3着に菊地選手が入線。競輪でも、自分の役割を果たすことが肝心なのです。

二次予選9R


同じく二次予選A10Rでの、強い先行選手は、永井清史選手と佐藤友和選手。その二人の戦いぶりに注目が集まりました。先行するのはどちらか。レースでは、一旦佐藤選手が先行しようとしたのですが、一気に永井選手に行かれ、3番手に。しかし佐藤選手の後ろの佐藤慎太郎選手が、永井選手の後ろの濱口高彰選手をどかし、永井選手の後ろに佐藤友選手がはまる形に持って行きました。こうなると、永井選手の後ろからレースを運べるので、佐藤友選手にとって、有利になります。しかし、作戦は続きます。濱口選手も非常に強い選手ですから、どかされたとはいえ、すぐに追い上げ永井選手の後ろにきます。そこで、佐藤友選手と濱口選手が争っても、永井選手の有利な形になるので、すかさず一車引いて、佐藤友選手は、3番手に。それが、この写真。最終ホームの攻防ですが、ここから、佐藤選手はまくり上げ、W佐藤でワンツー。実力と作戦勝ちとなったわけです。

二次予選10R


二次予選A11R。今、旬の9番車山崎芳仁選手が出場したこのレースは、この後ろを巡って1番車新田康仁選手、8番車澤田義和選手がどのような動きをするのかが焦点でした。レースはやはり、山崎選手が一気に先手を取りに来たところを、新田選手がその後ろの3番車伏見俊昭選手をどかし、2番手の位置からレースを進めようとしたのですが、伏見選手が強く、奪えず後退。伏見選手はその位置を守って、1着、2着に山崎選手が入線したレースとなりました。

二次予選11R


最後は12R、京の雅賞ですが、地元京都の村上義弘・博幸兄弟が同乗し、どこまで戦えるのか。先行意欲溢れる6番車小橋秀幸選手の北日本ラインはどのように作戦を組み立てるのか。また、九州の先行選手、7番車荒井崇博選手の作戦が気になるところでした。レースはやはり小橋選手が先行してきたのですが、さすがに5番車村上義弘選手(兄)は残り1周過ぎ、すかさず先手を奪いにいき、9番車岡部芳幸選手に大きく牽制されるもしのぎ、前にでました。しかし、前でやり合う形になったので、後方で待機していた荒井選手は捲り頃となり、1着。2着に村上博幸選手(弟)、3着に3番車加藤慎平選手が入りました。レースのポイントは意地を見せた村上兄の競走でしょうか。結果は伴いませんでしたが、地元の意地、ファンを熱くさせるレースを見せることで、そこにかける思いを表していたと思
います。

12R京の雅賞


3日目は準決勝。どのような結果が待っているのでしょうか。