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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 第12回全日本自転車競技選手権大会ロードレース、男子フォトレポート

ちょっと日にちが経ってしまいました…。すみません。
激闘の全日本ロード男子を写真で振り返りたいと思います。少々長いですが、お付き合いいただけると嬉しいです!


天気予報は大はずれ、猛烈な日差しと暑さの中で行われた男子の全日本選手権
まず今大会最も注目を集めていたのは、間違いなくこの人でしょう。



日本人として13年ぶりにツール・ド・フランス出場となった新城幸也選手(Bboxブイグテレコム)。レース会場でも周囲には常に報道陣の姿が。



残念ながらツール出場を逃した土井雪広選手(スキルシマノ)も、直前に帰国しての全日本出場。



このレースを最後に引退を表明している岡崎和也選手(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)に、花束が贈られる。




選手たちがスタートラインにつき、これからいよいよ196.8km(12.3km×16周)という長丁場のレースが始まる。



まず序盤、単独で逃げを打ったのは菊池誠晃選手(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)。



その後、菊池選手に畑中勇介選手(シマノレーシング)が合流。しばらく2名での逃げが続く。



追うメイン集団はまだ大きな動きを見せず、先行する2選手とは最大で3分30秒ほどの差が開いた。



前年のチャンピオン、野寺秀徳選手(シマノレーシング)。もちろん連覇を狙っているはず。



EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインのエース、清水都貴選手。引退する岡崎選手のためにも優勝で花道を飾りたい。



後半に入り、畑中選手が集団に吸収されたが、菊池選手は一人で逃げ続ける。



しかしメイン集団は愛三工業レーシングチームが前方に上がり、一気にペースアップ。



すでに菊池選手は吸収され、先頭集団は14周目最後のS字カーブを上り、ホームストレートへ。



このコース最大のポイント、展望所の上りで後半アタックを繰り返した新城選手。この動きで先頭集団はなかり絞られた。



エース、西谷泰治選手(愛三工業レーシングチーム)のアシストに徹する盛一大選手が引く先頭集団は、残り2周に突入。



ここで清水選手と岡崎選手がリタイア。梅丹本舗としては厳しい戦いとなってしまった。



先頭集団はさらに9名に絞られ、ホームストレートへ戻ってきた。メンバーは新城、野寺、土井、鈴木真理シマノレーシング)、西谷、盛、
飯島誠(ブリヂストンアンカー)、佐野淳哉・真鍋和幸(チームNIPPO)、宮澤崇史(アミーカチップス・クナウフ)。残すところあと1周!



スプリント勝負となったゴール前。先行する鈴木選手を交わしに掛かる宮澤選手、さらに外から西谷選手が伸びてくる!



ゴールを制したのは西谷泰治



ゴール後、顔をくしゃくしゃにして涙を見せる西谷選手。



4位に敗れた新城選手。ナショナルジャージを持ち帰る夢は叶わなかった。



表彰式。優勝は西谷選手! おめでとうございます!



3位に入った野寺選手はなんと全日本の表彰台は7年連続! すごいとしか言いようがありません。



5位の鈴木選手は最終周回で2度のアタック、ゴール前のスプリントも一番先に仕掛けるなど、最後の最後まで観客を沸かせた。



6位の土井選手。チームがツール出場を決めて以降、メンバーに入るためのセレクションは精神的にもかなり過酷な状況だったと
ブログにも綴られていましたが、この経験を糧にひと回りもふた回りも大きくなった土井選手の後半戦の活躍に期待!



表彰式後、マイクを向けられた新城選手は全日本で敗れた悔しさを「ツールで晴らします!」と高らかに宣言。



2位に入った宮澤選手はこの場で、シーズン後半は梅丹本舗で走ることを発表。今年はイタリアのアミーカチップスに移籍し、
ビッグレースでの活躍を期待されていたが、ライセンスのトラブルでほとんどレースを走れないまま、チームも活動停止となり、
本当に苦しい日々を過ごした。そんなことをふと思い出したのか、
「これからもいろいろ大変なことはあるかと思いますが…」と話したときには顔を歪め、声を震わせた。
それでも最後は「幸也! ツール頑張れよ!」と宮澤選手らしい笑顔で新城選手にエールを送っていました。



優勝した西谷選手の記者会見は…ここで!? 妙にハマってます(笑)。



ちゃんとしたイスに座り直しての記者会見。
「監督には好きなようにやってくれと言われていたので、チームメイトにも死ぬ覚悟で走ってもらいました」と、
エースとして必勝態勢で臨んだことを話した。いつ獲ってもおかしくない実力者ながら、初めての全日本タイトル獲得となったが、
「生涯に一度は獲っておきたいタイトル。先に(チームメイトの)盛くんが全日本TTのタイトルを獲っていたので、自分も欲しかった。
とにかくやっと勝てた、お待たせしましたという感じです」とコメントした。



レース後、新城選手の記者会見も行われた。ツール出場が決まる前から、この全日本を走るつもりでいたという新城選手。
チームメイトのいない、単独の状態で臨んだレースだったが、最後のスプリントに関しては、
「力不足でしたね。それとギアが重すぎて、スピードに乗れませんでした」とのこと。間近に迫ったツールでの目標を聞かれると、
「ステージ優勝を狙いたい!」と力強く語った。


またレース終了後に、引退する岡崎選手のセレモニーも梅丹のブースで行われたのですが、こちらはお写真が撮れませんでした。残念です…。
岡崎選手、本当にお疲れ様でした。


男子は以上です。
女子と、男子のアンダーのほうはもう少しお待ちください! 本当にすみません!