★男子ケイリン
予選一回戦が3組行われ、それぞれから勝ち上がった2名ずつ計6名が決勝へと進む。
予選1組目には日本から深谷知広が出場。昨年ジュニアで出場したアジア選手権ではこの種目で金メダルを獲っている。
深谷と同じ組には世界選手権でも活躍するマレーシアのアジゾルハシニ・アワンも。
前を取ってそのまま先行したアワンが終始余裕の走りで1着。深谷は4着となり、敗者復活戦は行われなかったため、ここで敗退となった。
敗退の原因は、競技運営のまずさもあった。先頭を引くペーサーがまずケイリンのルールをあまりよく理解していなかった事もあった。
基本的に、ペーサーは250mバンクの場合、残り2周半で退避となるのだが(規定では残り700m〜600mの間となっているが)、
残り3周で退避してしまった。これでは作戦のたてようがない。簡単にアワンに先行されてしまっても致し方なかったところもある。
しかし、アジアである。このような想定も含んで、作戦をたてなくてはいけないのが今回の大会で思い知らされた。
決勝戦に臨む渡邉。
渡邉の最大のライバルとなるアワン。…いつの間にかヒゲを生やしてる!
決勝戦がスタート!
残り1周半からカマシて出た渡邉。
そのまま逃げ切った渡邉が1着でゴール! アワンは作戦ミスか4着に沈む。
今年のアジア選手権金メダル第一号となった渡邉。笑顔がこぼれる。
男子ケイリン表彰式。
表彰式後のひとコマ。渡邉選手はなぜハンバーガーをかじっているのか? よく分からない記念撮影(笑)。
男子ケイリン リザルト
1位 渡邉一成(日本)
2位 MOHAMED SUFIAN Mohamd Hafiz(マレーシア)
3位 PARASH Mahmoud(イラン)
4位 AWANG Azizulfasni(マレーシア)
5位 WONG Kin Chung(ホンコン・チャイナ)
6位 ZHANG Qiang(中国)
※7位以下の順位決定戦は行われなかったため、深谷選手の順位はついていません。
★男子チームスプリント
メンバーは柴崎淳、浅井康太、深谷知宏で臨んだ。
柴崎(奥)と浅井は同じ三重県所属の競輪選手。
深谷は今年の7月に競輪選手としてデビュー。この大会の前にはデビュー戦から9連勝を挙げての特別昇班を決めている。
予選はインドとの対戦になった日本。勢いよくスタートを切ったが…。
インドに発走ミスがあり、やり直しとなったが、出されたままの発走機に浅井が接触してしまうアクシデントが起こった。
時間をおいて再発走した日本チームだが、浅井の怪我もあってか、タイムは48秒456と伸びず、予選4位。3-4位決定戦でも中国に敗れ、4位が確定。メダルを逃した。
予選1位はマレーシア。予選から唯一の47秒台を出し、決勝でも47秒580という250バンクでの大会記録を作って優勝。
3位は中国。今回出場しているのはトップメンバーではないということだが、3-4位決定戦では47秒台を出すなど、やはりパワー系の種目は選手層が厚い。
男子チームスプリント表彰式。相変わらずカメラ目線をくれるアワン(笑)。
男子チームスプリント リザルト
1位 マレーシア 47秒580
2位 イラン 48秒087
3位 中国 47秒840
4位 日本 48秒490
★女子スプリント
日本からは石井寛子が出場。予選200mTTはタイム12秒544で7位、1/4決勝進出を決めた。
予選1位は中国のゴン・ジンジ。11秒842と今回唯一の11秒台を出した。
1/4決勝では強豪・中国のチェン・ルールーとの対戦になった石井。1本目はチェンが降着となり石井が取ったが、2本目、3本目を取られ、5-8位決定戦へ回ることに。
1/2決勝1組目はゴン・ジンジとムスタファ・ファティハ(マレーシア)の対戦。ここは2本連取でゴンが決勝進出を決めた。
1/2決勝2組目はチェン・ルールーとファン・ティンイン(チャイニーズ・タイペイ)。ゴンに続き、チェンも2本連取で勝利、中国同士での決勝戦となった。
先行したリー・ウェイスィー(ホンコン・チャイナ)が1着。石井は惜しくも届かず2着となり、最終順位は6位という結果に。
翌日に行われた3-4位決定戦。1本目はファン・ティンインが取ったが、2本目、3本目をムスタファ・ファティハが取り、3位が確定。
決勝戦はチェンとゴンの中国対決となったが、2本連取でチェンが女子スプリント優勝を飾った。
女子スプリント リザルト
1位 ZHENG Lulu(中国)
2位 GONG Jinjie(中国)
3位 MUSTAPA Fatefah(マレーシア)
6位 石井寛子(日本)