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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 初日フォト&レポートその2

引き続き初日のレポートです。


●男子ポイントレース
予選は15kmで20名ずつの2組行われ、それぞれ上位12名が決勝進出。日本からは盛一大が第1ヒートに出場し、1lap22pの4位という成績で予選を通過、決勝へ。
決勝は30km(120周)、10周ごとに計12のポイント周回で争われた。



今年8月のアジア選手権以来となるトラックレースに予選は「心臓が動かなかった」と話した盛だが、きっちり予選を突破、決勝に臨む。



今年の世界選手権銅メダル、優勝最有力候補のクリス・ニュートン(イギリス)がコンスタントに得点を重ねて行く。



ツール・ド・フランスなどロードレースの世界でも活躍するキリエンカ(ベラルーシ)と逃げる盛。



序盤に主要メンバーらとともにラップした盛だが、その後なかなか得点には絡めず、ポイントを取れないままレースは進む。



終盤に入って怒濤の攻勢に出る盛。積極的に集団から飛び出しを計り、逃げを決め、1着通過で5ポイントを獲得。



ゴール順位を3着でフィニッシュした盛はさらに2ポイントを追加し、これで最終順位を6位まで上げた。



優勝は抜群の安定感が光ったニュートン



3位のロジャー・クルーゲ(ドイツ)は残り20周の段階で2位につけていたが、最後は一つ順位を下げる形に。



2位は21歳のコー・ホーティン。ゴールで1着に入り、5ポイント上乗せしたことでクルーゲを逆転した。



男子ポイントレース表彰式。


男子ポイントレース リザルト
1位 NEWTON Chris(イギリス) 1lap37p
2位 KWOK Ho Ting(ホンコンプロサイクリング) 1lap 33p
3位 KLUGE Roger(ドイツ) 1lap 33p
6位 盛一大(日本) 1lap 27p



●女子スクラッチ
7.5kmの予選が2組行われ、それぞれ上位12名が決勝へ進出。決勝は10km、23名で争われた。



女子スクラッチ決勝がスタート。



この6選手がラップに成功する。



白いアルカンシェルジャージをまとうゴンザレス(キューバ)は、周回遅れとなり、そのまま挽回できずレースを終える。



ゴール。ラップした6選手のゴール着順で最終順位が決まるが、結果は如何に?



表彰台はこの3人に決まった。前から3位のOLDS Shelley(PROMAN RACING TEAM)、優勝のベリンダ・ゴス(オーストラリア)、2位のROMANYUTA Evgeniya(ロシア)。



女子スクラッチ表彰式。


女子スクラッチ リザルト
1位 GOSS Belinda(オーストラリア)
2位 ROMANYUTA Evgeniya(ロシア)
3位 OLDS Shelley(PROMAN RACING TEAM)


●男子ケイリン
まず1回戦が4組行われ、日本からは佐藤友和が第1ヒートに出場。2着までが次の2回戦への勝ち上がり権利となる。



1回戦第1ヒート。佐藤は5番手の位置で周回。



ペーサーの退避とともに先頭に立った佐藤。先行態勢で残り2周に入る。



残り1周のホームから後ろにいたジェイソン・ニブレット(TEAM JAYCO)が一気に佐藤を交わしにかかり、先頭へ。佐藤は番手に付きたいところだが、さらに後ろから上がってきた今年の世界選手権覇者、レヴィー・マクシミリアン(ドイツ)に入られ、3番手の位置に。



ここからの追い上げは厳しく、3着のままゴールとなった佐藤。惜しくも勝ち上がりを逃し、このあとの敗者復活戦に望みを繋ぐ。



1着のみが2回戦へ進める敗者復活戦。その第1ヒートに佐藤が登場、アジズルハシニ・アワン(BIKE TECHNOLOGIES AUSTRALIA)やクリストス・ヴォルカキス(ギリシャ)など強敵揃い。



今度はスタートで前を取った佐藤。このまま周回は進んで行く。



残り2周のホーム。アワンが佐藤を交わして先頭に立ち、佐藤は一旦最後尾まで車を下げる。



残り1周。ミハエル・ダルメイダ(US CRETEIL)が先行。佐藤も外から捲り上げようと踏むが、伸びない。



1着はゴール前で差したヴォルカキス、佐藤は後方のまま4着でゴールとなった。



2回戦進出はならなかった佐藤。そしてアワンも1回戦での降着でリズムが狂ったか、この敗者復活戦では勝負に絡めず敗退となってしまった。


1回戦、敗者復活戦を勝ち上がった12名で2回戦が2組行われ、それぞれ上位3名ずつ計6名の選手が勝ち上がり、決勝へと駒を進めた。



男子ケイリン勝戦。最内にいるのはクリス・ホイ(TEAM SKY + HD)。1回戦、2回戦と桁違いの強さで1着、当然のごとく決勝まで進んできた。



スタートからホイがペーサーの後ろを取り、ヴォリカキス、レヴィー、ニブレット、ヨンディ・シュミット(オランダ)、フランチェスコ・チェーチ(イタリア)の並びで周回を重ねて行く。



ペーサーが退避し、残り2周に突入。チェーチが前に上がり先頭をうかがうが、ホイも譲らず、そのままペースを上げ先行態勢に。



ホイが先頭のまま一列棒状で残り1周に入る。



そのままホイが押し切って1着! 番手につけていたヴォリカキスは差せず。



会場は割れんばかりの大声援。ホイの強さにはアルカンシェルのレヴィーも脱帽、ホイを讃える。



手をあげて応えるホイ。



今年の世界選手権は怪我で欠場、今回が復帰後初の国際大会ということだったクリス・ホイだが、その強さは全く衰えを知らない。



男子ケイリン表彰式。


男子ケイリン リザルト
1位 HOY Chris(TEAM SKY + HD) 
2位 VOLIKAKIS Christos(ギリシャ
3位 LEVY Maximilian(ドイツ) 
20位 佐藤友和(日本) 一回戦敗退