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 北津留翼が男子スプリントで4位! 女子オムニアムの田畑真紀は個人追抜きで日本新記録をマーク!

いや〜、北津留選手は本当に凄い!! 前回のメルボルン大会同様、準決勝まで進み、今回も残念ながらメダルは逃してしまいましたが、4位という堂々たる成績です。
北津留選手の強みは何より予選の200mハロンでタイムが出せること。予選タイムの上位と下位の選手がそれぞれ上下から順番に次の本線(1/8決勝)での対戦相手となるため、当然強い選手ほど予選も上位につけるので、下位でぎりぎり通過してもすぐに強豪選手と当たってしまうことになり、勝ち上がりのハードルがより高くなってしまいます。そういう意味で予選で少しでも上位につけることが勝ち上がりの近道でもあるわけですが、北津留選手は前回9位、そして今回は5位と安定して上位に入っています。やはりそこが今回の活躍に繋がった大きなポイントではないでしょうか。


そしてもう一つ、ビッグニュースがありました! 女子オムニアムに出場の田畑真紀選手が3km個人追抜きで3分47秒132をマーク。これは1994年に橋本聖子さんが出した3分47秒969の日本記録を塗り替えるタイムで、新記録誕生となりました。前回のメルボルン大会では3分55秒台だったので、なんと一気に8秒も縮めたことになります! 田畑選手のポテンシャルの高さは本当に量り知れませんね…。
田畑選手が9月に実業団トラックに出場した際、レース後にお話を伺ったのですが、個人追抜きに関しては「3分30秒台を視野に入れている。まずは一つ一つ段階を踏んで行きたい」と話していました。今回のタイムは田畑選手にとって「目標」ではなく、あくまで「通過点」という位置づけでしょう。
ロンドンオリンピックまで残された日数は決して長いとは言えませんが、田畑選手には大きな可能性を感じずにはいられません。オムニアムというアジア人選手には相当に厳しい種目でどこまで上位を目指せるのか、今後も注目です!


では最終日の結果です。


★男子スプリント
予選は北津留翼が10.226で5位、新田祐大10.486で17位、柴崎淳10.817で35位。上位16人までが通過のため、新田と柴崎は予選敗退となった。
1本勝負の1/8決勝を勝ち上がった北津留は、続く1/4決勝でフランソワ・ペルヴィス(コフィディス)と対戦。3本目までもつれるも、強豪ペルヴィスを下した北津留は、第1戦に続き準決勝となる1/2決勝進出を決める。対戦相手は前回勝利しているケヴィン・シロウ(フランス)。しかしここはシロウが雪辱を晴らすべく、2本連取で北津留を下した。
3-4位決定戦に回った北津留は今年の世界選王者、グレゴリー・ボジェ(フランス)と対戦するも、ストレートで敗れ、惜しくもメダル獲得はならず、4位となった。


終結
1位 SIREAU Kévin(フランス)
2位 HOY Chris(イギリス)
3位 BAUGE Gregory(フランス)
4位 北津留翼(日本)
17位 新田祐大(CYCLO CHANNEL TOKYO)
35位 柴崎淳(CYCLO CHANNEL TOKYO)


★男子団体追抜き
日本からの出場はなし。


終結
1位 ニュージーランド 4:00.637
2位 コロンビア 4:07.408
3位 スペイン 4:07.439


★女子ケイリン
前田佳代乃は1回戦で5着、敗者復活戦でも3着と勝ち上がれず、敗退。
 

終結
1位 PENDLETON Victoria(イギリス)
2位 CLAIR Sandie(フランス)
3位 CUEFF Virginie(フランス)
19位 前田佳代乃(日本)


★女子オムニアム(後半戦)
田畑真紀は3km個人追抜き3:47.132で14位、スクラッチ11位、500mタイムトライアル37.495で13位。
前半戦の結果を合わせ、トータル80pで最終順位は14位。


終結
1位 HAMMER Sarah(OUCH PRO CYCLING) 15p
2位 WHITTEN Tara(カナダ) 30p
3位 SHARAKOVA Tatsiana(ベラルーシ) 31p
14位 田畑真紀(日本) 80p


★女子ポイントレース
日本からの出場はなし。


終結
1位 BRONZINI Giorgia 13p
2位 DRUYTS Kelly 10p
3位 PAPKO Aksana 10p


最終日の結果は以上です。
全ての種目のリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/sports/cycling/track/classics2010_cali/index.htm


トラックW杯第2戦カリ大会はこれにて終了。
次回は年明け1月に第3戦北京大会、そして2月に第4戦マンチェスター大会が行われます。
北京とマンチェスターは現地取材を行う予定で調整していますので、お楽しみに!
ちなみに2月はタイでアジア選手権もあります。日程がかなりタイトです…。