CYCLIST FAN

トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 ロンドン五輪代表候補選手にトラックから渡邉一成、新田祐大、中川誠一郎、前田佳代乃、ロード男子は別府史之、新城幸也が選出される!!

本日5月1日、赤坂の自転車会館にてロンドンオリンピックパラリンピック自転車競技代表選手の発表記者会見が行われました。ロンドンオリンピックに関しては、現在出場枠が決定しているトラック種目とロードレース男子についての発表となっています。


ロンドンオリンピック代表候補選手
★トラック男子
渡邉一成(JPCA・JPCU 福島)
新田祐大(JPCA・JPCU 福島)
中川誠一郎(JPCA・JPCU 熊本)


★トラック女子
前田佳代乃(鹿児島・鹿屋体育大学


★ロード男子
別府史之(JPCA・グリーンエッジ)
新城幸也(JPCA・チームヨーロッパカー)


ロンドンパラリンピック代表候補選手
藤田征樹(茨城・日立建機
大城竜之(東京・東京都立文京盲学校)
石井雅史(神奈川・藤沢市みらい創造財団)
伊藤保文(JPCA・JPCU 京都)※タンデム・パイロットとして出場



中野浩一強化委員長と松本整総監督を交えての集合写真。すでに内定発表されていたロードの別府選手は今回の会見には参加せず。代表に選ばれた皆さん、本当におめでとうございます!! 


トラック競技を中心に取材しているCYCLIST FANとしては、やはりトラック男子の選考に非常に注目していましたが、以前の記事でも触れたように、レギュラーメンバー4選手の中から3選手が選ばれ、1人だけオリンピックに参加できない形となる今回、それが雨谷一樹選手となってしまいました…。
今回の選考にはトラック種目におけるオリンピックのレギュレーションが大きく変化したことが影響しているといえます。トラック男子はチームスプリント、スプリント、ケイリンで出場権を獲っていますが、スプリントとケイリンはチームスプリントを走るメンバーの中から一人ずつ出場するシステムとなりました。これにより、早くから代表選考に関しては「チームスプリントだけでなく、スプリントやケイリンも走れるかどうかの総合力で判断したい」と松本整総監督なども口にしていましたが、この条件が雨谷選手にとってはネックでした。
チームスプリント第1走のスペシャリストである雨谷選手ですが、スプリントやケイリンに関しては国際大会での実績や経験が少なく(もちろんジュニア時代は数々の戦歴を持っていますが)、他の選手たちに比べるとやはりこのあたりがマイナス材料になったと思われます。
また、チームの戦略としてもチームスプリントでベストを目指すなら雨谷選手は外せない存在ですが、この種目でのメダル獲得はやはり厳しいものがあると判断し、よりスプリントやケイリンに比重を置く選択となったことが、雨谷選手が選考から漏れる結果となったようです。
近況のW杯ロンドン大会や世界選手権、トラック・タイムトライアル・チャレンジなどではハロンでこれまでの自己ベストを大きく更新する非常に良いタイムを出していただけに、これがもう少し早く出せていればまた違ったのかも…など、いろいろ考えてしまうのですが、結果はこういう形で出てしまいました。
仕方のないこととは分かっていても、代表選考には常にこんな切ない思いがつきまといます…。


今回の記者会見の模様やコメントなど詳しく掲載しますので、もうしばらくお待ちください。