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 ロンドンオリンピック代表候補選手にMTBの山本幸平、女子ロードの萩原麻由子が新たに選出!

去る5月1日にロンドンオリンピックのトラック競技と男子ロードレースの代表候補選手の発表記者会見が行われましたが、先日新たにJCFより男子MTBで1枠、女子ロードレースで1枠のオリンピック出場権を獲得したと発表がありました。
併せて男子MTB代表候補に山本幸平選手、女子ロードレース代表候補に萩原麻由子選手が選出されたと発表され、6月4日に共同記者会見が開催されました。
ちょっと遅くなりましたが、その記者会見の模様をお届けしたいと思います。


★代表候補選手質疑応答
男子MTB 山本幸平(北海道・Specialized Racing Team)


Q現在の気持ちとオリンピックへの抱負は?
「4年前の北京オリンピックにも出させてもらったんですけれど、そこでは自分の走りができずに、ただ参加しただけのレースで終わってしまった。それから4年間毎日一生懸命練習して、今回のロンドンオリンピックはすごく“思い”のあるレースになると思っています。溜まった思いを全て出し切ってゴールできたらいいのかなと。頑張ります!」


Q4年間でどれだけ成長できたのか、またロンドンオリンピックのコースは去年テストイベントで参加しているが、そのコースの印象と手応えはどうか。
「毎年、世界選手権とかに出て順位的には上がっていますし、走りの内容的にも自分のイメージする走りにだいぶ近づいてはいます。ただ、トップからは5分とか遅れてしまうんですけど、これがあと1分から1分半くらい速く走れたらトップ20には絡めるので、そういう走りをロンドンでもできればいいのかなと思っています。コースに関しては、とてもハイスピードのレースになると思います。マウンテンバイクはアップダウンが多いんですけど、(このコースは)最大でも50秒くらいの上り区間しかなく、本当にパワーを求められるコースになるので、高いパワーで登りきる練習というか、そういうのをやっていかないといけないなと思っています」



女子ロードレース 萩原麻由子(和歌山・サイクルベースあさひレーシング)

Q現在の気持ちとオリンピックへの抱負は?
「ぎりぎりになったんですが、女子のロードで1枠獲得することができました。今回獲得するまでには非常に苦労して、大変困難だったんですけれど、ようやくみんなの力と自分の力を合わせて1つ獲得できたので、せっかく出場できるのなら、ただ集団について行くのではなくて、何かしら動きを起こして、自分が世界でどれだけできるのか全力で挑戦してきたいと思います」


Qオリンピックのコースは実際に走ったことがあるのか、イメージはできているのか。また今後のコンディションの作り方などは?
「コースに関してはまだ具体的には知りません。知っている情報といえば平坦基調、上りがそんなになくてスプリンター有利、街中に入るとテクニカルなところがあるということで、イメージすると自分の一番苦手なコースかなと思うんですけど。とにかく、これからレースまでの限られた日数の中でどんどん調子を上げて行って、持っている力を全て出し切れるような準備をして当日を迎えたいなと思っています」



萩原選手と山本選手でガッツポーズ!



左から中野浩一強化委員長、MTBの鈴木雷太コーチ、萩原麻由子選手、山本幸平選手、富原忠夫JCF会長、松本整ナショナルチーム総監督。


これでロンドンオリンピック自転車競技日本代表は、先に発表された選手と合わせ以下の8名となりました。女子MTBとBMXで出場枠を獲ることができなかったのは残念ですが、オリンピックの舞台に立つ選手たちにはぜひたくさんの人たちの思いを胸に、悔いのないように頑張ってほしいと願っています。


追記:6月29日、UCI公式サイトにて女子MTBの出場枠が発表され、日本は繰り上がりで1枠獲得しました!


◎トラック
渡邉一成(JPCA・JPCU 福島)
新田祐大(JPCA・JPCU 福島)
中川誠一郎(JPCA・JPCU 熊本)
前田佳代乃(鹿児島・鹿屋体育大学
◎ロード
別府史之(JPCA・グリーンエッジ)
新城幸也(JPCA・チームヨーロッパカー)
萩原麻由子(和歌山・サイクルベースあさひレーシング)
MTB
山本幸平(北海道・Specialized Racing Team)