前回からちょっと間が空いてしまいましたが、全日本トラックのレースレポート、ポイントレース編です。エリート男女、ジュニア男女の4カテゴリーで行われました。
Photo by Takenori WAKO
★エリート男子ポイントレース(40km)
11人が出走したエリート男子ポイントレース。優勝候補最右翼の窪木一茂がスタートを待つ。
レース前半で窪木を含む逃げグループができ、ラップに成功。周回遅れとなった選手が次々とレースを降ろされていく。
全てのポイント周回に絡み、1着通過を連発。得点を重ねていく窪木。
最後の最後まで手を緩めず、2位の向川尚樹、3位の木村圭佑を寄せ付けず優勝を飾った窪木だが、レース後も表彰式も笑顔はなし。今季からマトリックスパワータグに所属し、ロードを中心に走っている窪木。実はこの全日本トラックの前にロードの大会で落車し、心身ともにコンディションが良くなかったそうで、リザルト上の“圧勝”も「納得いくレースができなかった。もっと強い走りで勝ちたかった」と悔しそうな表情。
エリート男子ポイントレース
1位 窪木一茂(和歌山・和歌山県) 1lap87p
2位 向川尚樹(大阪・マトリックスパワータグ)1lap61p
3位 木村圭佑(滋賀・京都産業大) 1lap53p
★エリート女子ポイントレース(20km)
井上玲美、吉川美穂、豊岡英子の3選手のみの出走となったエリート女子ポイントレース。
一人旅となった昨年の覇者、井上が1着通過を重ね、ポイントを量産。そのままゴールまで逃げ続けた。
井上を行かせてしまった豊岡と吉川は事実上2位争いの形となり、軍配は吉川に。
エリート女子ポイントレース
1位 井上玲美(東京・日本競輪学校) 27p
2位 吉川美穂(和歌山・サイクルベースあさひレーシング)19p
3位 豊岡英子(大阪・パナソニックレディース) 14p
★ジュニア男子ポイントレース(15km)
ジュニア男子は4選手の出走。
最後のゴールスプリントを前にポイントトップは安原大生。1点差で追う荒井祐太。勝負はゴールまで分からない展開に。
ゴールは荒井が1着で入り逆転したかと思いきや、スプリンターレーン不保持のため痛恨の降格。これにより安原が優勝となった。
ジュニア男子ポイントレース
1位 安原大生(奈良・榛生昇陽高) 13p
2位 片桐善也(新潟・吉田高) 11p
3位 荒井祐太(宮城・仙台商高) 11p
★ジュニア女子ポイントレース(10km)
一人欠場があり、3選手の出走となったジュニア女子ポイントレース。
主導権を握ったのは元砂七夕美。4回のポイント周回中3回で1着通過、優勝を決めた。
ジュニア女子ポイントレース
1位 元砂七夕美(埼玉・榛生昇陽高)18p
2位 小川美咲(静岡・伊豆総合高) 13p
3位 浅田聖奈(愛知・中京大) 9p