CYCLIST FAN

トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2015トラック世界選手権初日の日本勢は女子ポイントレースで上野みなみが銀メダル獲得!! 女子団体追抜は日本記録更新も12位、男子チームスプリントは11位、女子チームスプリントは13位でそれぞれ予選敗退

昨日から開幕した2015トラック世界選手権。初日から嬉しいビッグニューズが飛び込んできましたね! 上野みなみ選手が女子ポイントレースで2位に入り、銀メダルを獲得しました!!
その上野選手もメンバーの女子団体追抜予選では、日本は日本記録を更新する力走を見せましたが、12位で予選敗退。また、男子チームスプリントは11位、女子チームスプリントは13位でレースを終えています。


下記は公益財団法人JKAより配信された大会初日のレポートです。

 トラック種目の世界選手権は18日、フランスのパリで開幕し、女子のポイントレースで上野みなみ(鹿屋体育大学大学院)が2位に入って銀メダルを獲得した。日本勢としては2010年の男子スクラッチで盛一大が銅メダルに輝いて以来、5大会ぶりのメダルとなり、第1日目から日本に大きなニュースをもたらした。上野は「信じられなくて、回りの反応を見て、2位だったんだなって確信した」と興奮を隠しきれない様子だった。
 最初の10周から動き、逃げから2位通過して3点を獲得。その後は集団に戻って脚をため、残り30周で再び仕掛けて1位通過の5点を追加。メイン集団をラップ(周回遅れ)して20点を加えるなど自ら積極的に動いたレース運びが光った。「周りを見て、脚をためられるところはためられた」と満足そうに話した。
 大会最初の種目となった女子4000メートル団体追い抜きの予選に出場した日本チームは上野、塚越さくら(鹿屋体育大学大学院)、加瀬加奈子(JPCA)、小島蓉子(日本体育大学大学院)の編成で臨み、4分35秒929の日本新記録をマークした。だが、全体では16チーム中12位に終わり、上位8チームによる1回戦に進むことはできなかった。予選敗退に、34歳でチームを引っ張る加瀬は「話にならない記録」と険しい表情のまま。大会前の練習では、より速いタイムを計測していたそうで、塚越は「日本新はうれしいが、課題が残る」と残念がった。
 雨谷一樹、渡邉一成、中川誠一郎(以上JPCA)の男子チームスプリントは44秒190で11位。伸びきれなかった3走の中川は「ご迷惑を掛けてしまった」と肩を落としたが、1、2走の雨谷、渡邉は期待を抱かせる走りだった。17秒656をマークした雨谷は「ギアを1枚上げて、強気に出た結果、自己ベストが出た。来シーズンにつながった」と手応えを感じていた。
 前田佳代乃京都府連盟)、石井貴子(JPCA)の女子チームスプリントは35秒318で13位と厳しい結果に終わった。前田は「貴子さんに迷惑を掛けている」と残念そうに話した。


〈選手コメント〉
上野みなみ「すごくうれしい。まだ上があるので、そこを目指して頑張っていきたい」
加瀬加奈子「これで満足というようでは駄目。(練習から)どれだけ集中してできるか」
塚越さくら「世界とは差がある。所属先でも、世界を意識して日々トレーニングしたい」
小島蓉子「今まで以上にチームワークを高めて走れたのはよかった」
前田佳代乃「私が全面的に悪い。反省しきりです」
石井貴子「本当に残念。来シーズンは同じ思いをしたくない」
中川誠一郎「前の2人が良いタイムを出しているので、申し訳ない」
雨谷一樹「1走としてはよかった。もっとタイムを上げていきたい」


配信元:公益財団法人JKA


さらに、上野選手が銀メダルを獲得した女子ポイントレースの詳細なレポートは競輪公式サイト「KEIRIN.JP」に掲載されていますので、こちらもぜひチェックしてみてください!
http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/news/?path=2015khn/02/news20150219_02.html


では大会初日のリザルトです。


★男子チームスプリント
予選1位だったニュージーランドは決勝で降格。地元フランスが早速1つめの金メダルを手にしています。



1走雨谷・2走渡邉・3走中川の日本は44秒190で11位


終結
1位 フランス 43.136
2位 ニュージーランド REL
3位 ドイツ 43.339
11位 日本(雨谷一樹・渡邉一成・中川誠一郎) 44.190


★女子チームスプリント
最強コンビのドイツがまさかの予選3位から、表彰台を逃す結果に。決勝は予選2位だった中国が世界記録をマークしての逆転優勝!



1走前田・2走石井の日本は35秒318で13位


終結
1位 中国 32.034 ※世界記録
2位 ロシア 32.438
3位 オーストラリア 32.723
13位 日本(前田佳代乃石井貴子) 35.318


★男子団体追抜(予選)
残念ながら日本は出場権を取れず、出場はなし。
予選はニュージーランド、イギリス、ドイツ、スイス、オーストラリア、オランダ、ロシア、フランスの上位8チームが1回戦進出を決めています。それにしても常勝軍団オーストラリアの予選5位はあまりにも意外。この結果、オーストラリアは最終的に最高でも3位までとなってしまいました。


★女子団体追抜(予選)
日本はこれまでの日本記録を2秒近く上回る新記録を出しましたが、予選12位で1回戦進出はならず。
予選はオーストラリア、イギリス、カナダ、ニュージーランド、中国、アメリカ、ドイツ、イタリアの上位8チームが1回戦進出となりました。


★女子ポイントレース
ラップに成功した上野選手が2位に入り、銀メダルを獲得! 上野選手の持ち味ともいえる、積極的にアタックを仕掛けていく走りがこの結果に繋がりました。オリンピック種目からは外れたとはいえ、この種目の世界選手権常連が揃う中で、素晴らしいレースを見せてくれましたね!



ポインレースを走る上野みなみ




優勝したステファニエ・ポール(ドイツ)



表彰式



銀メダルの上野みなみ



終結
1位 Stephanie POHL(ドイツ) 38p(1lap)
2位 上野みなみ(日本) 28p(1lap)
3位 Kimberly GEIST(アメリカ) 25p(1lap)


大会2日目は日本時間本日深夜12:00より競技開始。日本からは男子ケイリンに渡邉一成選手が出場します。1回戦は日本時間12:25頃スタート予定です。頑張ってほしいですね!