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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2015トラック世界選手権2日目の日本勢は、男子ケイリンで渡邉一成が1回戦敗退の21位で終わる。女子団体追抜はオーストラリアが世界新記録でイギリスを下し優勝を飾る

大会2日目の日本勢の出場は男子ケイリンのみ。脇本雄太選手が怪我で欠場となったため、渡邉一成選手ひとりの出走となりましたが、結果は残念ながら1回戦敗退となっています。


下記は公益財団法人JKAより配信された大会2日目のレポートです。

 2日目は男子ケイリンが行われ、日本勢は大会直前に脇本雄太(JPCA)が左鎖骨を骨折して欠場した影響で、渡邉一成(JPCA)のみの出場となった。リオデジャネイロ五輪を来年に控えて好結果を残したい種目だったが、1回戦、敗者復活戦ともに敗れ、2回戦進出はかなわなかった。日本勢は3年連続で2回戦に進むことができておらず、苦戦が続いている。
 1回戦は最後方から進み、徐々に外から上がって残り1周半で先頭に立った。だが、脚が続かずゴール前で捉えられ、最後は流して7人中の最下位で終えた。敗者復活戦も終始最後方に控える展開となった。ペーサーが退避した後は内、外とコースを変えながら前を狙ったが、伸び切れず、5人中4位に沈んだ。レース間隔が短く、体力の回復も十分ではなかったようだ。
 18日のチームスプリントからの好調を維持して臨んだ一戦で、渡邉は「調子が良かっただけに、悔しい。一生懸命工夫しながらやってきたが、まだまだ足りない部分は多かったんだなと思った」と無念そうに話した。中1日を空けて。21日には三つ目の種目となるスプリントに出場する。
 渡邉が悔しい思いを味わった男子ケイリンは、地元フランスの英雄フランソワ・ペルビスが圧勝で優勝を飾った。決勝は2番手の好位をキープして採取ラップに入り、残り半周で一気に加速して勝利をもぎ取った。短期登録選手として日本の競輪でもおなじみの選手で、昨年はケイリン、スプリント、1000mタイムトライアルの3冠を達成した。今大会でも一層の注目が集まる。
 女子4000m団体追い抜きは、オーストラリアが決勝で4分13秒615の世界記録をマークし、イギリスを破った。


〈選手コメント〉
渡邉一成「オリンピックを前にして、本当に悔しいレースだったし、だからこそ、オリンピックを目指して何をやらないといけないか収穫もあった」


配信元:公益財団法人JKA


では大会2日目のリザルトです。


★男子ケイリン
日本から出場の渡邉一成選手は1回戦を7着、敗者復活戦でも4着となり、残念ながら2回戦進出は果たせませんでした。
優勝は地元フランスのフランソワ・ペルビス! 見事2連覇達成!! 本当に強いですね。個人的には3位に入ったアワンの復活も嬉しいところです。



今回のケイリンは一人での出場となり、大きな期待を一身に背負うこととなった渡邉。 Photo:Takenori WAKO



1回戦7着の渡邉  Photo:Takenori WAKO



敗者復活戦に望みを託すが4着 Photo:Takenori WAKO



渡邉は1回戦敗退となった Photo:Takenori WAKO



勝戦。ペーサーが退避し、レースが動く Photo:Takenori WAKO



残り1周。2番手の好位置につけたフランソワ・ペルビス。絶好の展開か Photo:Takenori WAKO



最後の直線。ペルビスが先頭でゴールに向かう Photo:Takenori WAKO



ゴール! ペルビスが優勝 Photo:Takenori WAKO



地元のスター選手、ペルビスの優勝に会場も盛り上がる Photo:Takenori WAKO



これでケイリンは世界選2連覇となったペルビス Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO



金メダルのペルビス Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Francois PERVIS(フランス)
2位 Edward DAWKINS(ニュージーランド
3位 Azizulhasni AWANG(マレーシア)
21位 渡邉一成(日本)


《選手コメント》
渡邉一成
「調子もよかっただけに悔しいです。毎レース、毎レースいい位置からレースが出来ると思ってなかったので、ある程度抑えるレースは想定の中でした。出たのが1周半だったので、あそこで負けるのが自分の力不足ですし、まだ自分の力を把握していないし、出し切れてないんだと思います。(出る時に脚を使った?)道中はそうは思わなかったけど、レースを見たら動きが俊敏ではなかったですね。(敗者復活戦は)回復し切れなかったし、その中で抑えちゃうとリズムも作れないし、オーストラリアの選手に利用されるだけだと思ったので、内をしゃくったタイミングでもう1車前に出れれば、面白いレースが出来たと思うけど、ちょっと躊躇してしまいましたし、最初のタイミングでポーランドの選手と接触してシューズがゆるんでしまって、そこが一瞬気になったところで、判断が遅れました。
 根本的に脚力が足らないし、長い時間をかけてトレーニングする環境も日本の選手には足らない部分で、一生懸命に工夫しながらやってきましたが、まだまだ足らない部分が多かったんだなって、オリンピックを前にして本っ当に悔しいレースでしたが、だからこそオリンピックを目指して何をやらないといけないか収穫のあったレースだったと思います。まだ、スプリントがあるので、気持ちを切り替えて、今出せる最高の状態でベストを出したいと思います」


★男子団体追抜(1回戦〜順位決定戦)
予選1位のニュージーランド、予選2位のイギリスが1回戦を勝利し、決勝はこの両国の対戦に。
決勝ではニュージーランドが勝利し、優勝を飾りました。また、1回戦のタイムで3-4位決定戦に進出したオーストラリアとドイツの対戦はオーストラリアが追い抜きで銅メダルを獲得しています。



3位のオーストラリア Photo:Takenori WAKO



2位のイギリス Photo:Takenori WAKO



優勝したニュージーランド Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO



オーストラリア、イギリスの2強を破ったニュージーランドが金メダル Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ニュージーランド 3:54.088
2位 イギリス 3:54.687
3位 オーストラリア OVL


★男子スクラッチ
日本からの出場はなし。レースは残り1周からの勝負となり、最後はルーカス・リス(ドイツ)が後続を引き離し、優勝を飾っています。



男子スクラッチ Photo:Takenori WAKO



残り1周 Photo:Takenori WAKO



リスが先頭でゴール! Photo:Takenori WAKO



歓喜ウイニングラン Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAK



金メダルのリス Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Lucas LISS(ドイツ)
2位 Albert TORRES BARCELO(スペイン)
3位 Bobby LEA(アメリカ)


★女子500mタイムトライアル
日本からの出場はなし。ロシアのアナスタシア・ヴォイノヴァが並みいる強敵を抑え、初のアルカンシェル



3位のミリアム・ベルテ(ドイツ) Photo:Takenori WAKO



2位のアンナ・ミアーズ(オーストラリア) Photo:Takenori WAKO



優勝したアナスタシア・ヴォイノヴァ(ロシア) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Anastasia VOYNOVA (ロシア) 33.149
2位 Anna MEARES(オーストラリア) 33.425
3位 Miriam WELTE(ドイツ)  33.699


★女子団体追抜(1回戦〜順位決定戦)
予選1位のオーストラリアと予選2位のイギリスが1回戦を勝ち、両国が決勝へ。
決勝はオーストラリアがイギリスの持つ記録を3秒近く上回るタイムで世界記録を更新し、優勝!
カナダとニュージーランドの対戦となった3-4位決定戦はカナダが勝利しています。



3位のカナダ Photo:Takenori WAKO



2位のイギリス Photo:Takenori WAKO



世界記録をマークして優勝したオーストラリア Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO



金メダルのオーストラリア Photo:Takenori WAKO


終結
1位 オーストラリア 4:13.683 ※世界記録
2位 イギリス 4:16.702
3位 カナダ 4:17.864
12位 日本(塚越さくら・上野みなみ・加瀬加奈子・小島蓉子) 4:35.929


全ての種目のリザルト&スタートリストはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030C0003FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2015


大会3日目のタイムスケジュールはこちら。表記の時間は現地時間で、日本のほうが8時間進んでいます。
http://www.tissottiming.com/File/Download?id=00030C0003FFFFFFFFFFFFFFFFFFFF0D


大会3日目の日本人選手の出場は、女子スプリントに石井貴子選手と前田佳代乃選手、男子ポイントレースに窪木一茂選手登場します!
競技はすでに日本時間の22:00よりスタートしており、女子スプリントの予選から始まっています。窪木選手出場のポイントレースは明け方04:15頃スタート予定ですが、日本時間02:50頃よりYouTubeuciチャンネルでライブ配信が始まりますので、ご覧になれる方はぜひ!


YouTubeuciチャンネル→https://www.youtube.com/user/ucichannel