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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2015トラック世界選手権3日目の日本勢は、女子スプリントで前田佳代乃28位、石井貴子30位で予選敗退。男子ポイントレースは窪木一茂11位。男子1kmタイムトライアルはフランソワ・ペルビス(フランス)がケイリンに続いて2連覇!

大会3日目の日本勢は女子スプリントと男子ポイントレースに登場。
女子スプリントは予選で前田佳代乃選手が28位、石井貴子選手が30位となり、残念ながら本戦進出はなりませんでした。
男子ポイントレースは窪木一茂選手が11位となっています。


では大会3日目のリザルトです。


★女子スプリント(予選〜1/4決勝)
上位24名が勝ち上がる予選は、前田佳代乃選手が11秒406で28位、石井貴子選手が11秒590で30位となり、本戦に進むことなく敗退。かなり厳しい結果となってしまいました…。
1/4決勝までが終わり、準決勝となる1/2決勝に進む4選手が決まりました。大会4日目に行われる1/2決勝は第1ヒートがZHONG Tianshi(中国)とクリスティーナ・フォーゲル(ドイツ)、第2ヒートがElis LIGTLEE(オランダ)とステファニエ・モールトン(オーストラリア)の対戦となっています。



前田佳代乃は11秒406で28位 Photo:Takenori WAKO



石井貴子が11秒590で30位 Photo:Takenori WAKO


《選手コメント》
前田佳代乃
「正直、思ったよりもタイムが伸びなかったので、悔しいですね。坂本さんに後半がタレたと言われたんですけど、走った感覚ではライン取りは自分が思ったよりも少し内に落ちていたのかなと思うので、あとでもう一度動画で確認して、反省しないといけないです。今回は、何よりコンディションが難しかったなと思います。でも、アジア選に出た他のアジアの選手も同じ日程なので言い訳に出来ないし、自分の弱さや下手さが出てしまいました」
(怪我は気になった?)
「初日は気になったけど、今日はましになってきていたし、走れる状態だったので。こっちに来てから怪我しているのが一番悪いことなので、出来るだけ言い訳にしたくなかったし、競輪選手じゃないのでそういう経験は少ないは少ないですけど、経験したことがなかったわけじゃないので、自分でそこまで戻せるかは、落車した後は考えながらやっていました。
 目に見える成長はなかなかつかめないところがあって、自分の練習の中ではあるんですけど、結果につながってくれないもどかしさはありますし、今シーズンになって枠取り争いで皆があげてきている中で、またちょっと突き放された感じがあるし、自分にまだ足らないところであるし、4年のスパンでやっていかなきゃいけないなとずっと思っていて、今一番頑張っていかなきゃいけないんですけど、この先の4年も見据えてやらないといけないなと改めて思いました」
(走り込みが大事ですか?)
「走り込みだけじゃもちろんなくて、何を見据えて練習していくかだと思うので、日ごろ、競輪選手じゃないので、そういう中で自分のモチベーションを保っていく難しさも改めて感じますけど、その中、色んな人に支えられて競技をしている立場なので、そういうことを忘れずにやっていかなきゃいけないなって改めて思いました」


石井貴子
「ファーストシーズンで世界選までいっている人はいないと思います。今日だけでなく、ワールドカップまで含めて1年やっていたのは、自分の中で色んなデータは取れました。自分に自転車のベースがない中で、自分の体の推移もわかりました。練習の内容や、スケジュールの管理など、今年を踏まえて来シーズンはやっていかないとならないですね。あがっていかないとどうしようもないですから。
このメンバーの中で走れるのは自分の中の経験としては大きいと思います。でも、出るだけじゃどうしようもないと思うので、まず出るという目標は達成できたけど、次は出るだけじゃないところにもっていきたいなと思います」
(次はどのくらいタイムを縮めていきたい?)
「このバンクはタイムが出るみたいで、上位が10秒台で走っていることを思えば、せめて、11秒フラットに近いくらい走らないとどうしようもないので、根本的に予選を突破出来ない時点で自分のスペックが足りてないことは明白なので、そこらへんをしっかりしたいですね」
(競技を始めて1年たってどう?)
「ちょうど1年たって、色んなことがわかったし、自分みたいな人間がファーストシーズンで全部やるっていうのは初めてのことだと思うので、かなり人体実験みたいなところはありましたけど、やっぱり自転車のベースがない分、連戦、連戦になるとタイムがどんどん落ちていくのもわかったし、そういう面も含めてどういう風にしてかなきゃいけないか今後考えていきたいと思います」


★男子1kmタイムトライアル
日本からの出場はなし。ペルビスが昨年大会に続き優勝! これでスプリントも優勝するとケイリン、1kmと合わせ3種目で2連覇を達成することになります。



3位のマシュー・アーチボルト(ニュージーランド) Photo:Takenori WAKO



2位のヨアキム・アイラース(ドイツ) Photo:Takenori WAKO



優勝のフランソワ・ペルビス(フランス) Photo:Takenori WAKO



この種目で2連覇達成! Photo:Takenori WAKO



喜びを爆発させるペルビス Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO



金メダルのペルビス Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Francois PERVIS(フランス) 1:00.207
2位 Joachim EILERS(ドイツ) 1:00.294
3位 Matthew ARCHIBALD(ニュージーランド) 1:00.470


★男子ポイントレース
日本からは窪木一茂選手が出場。序盤積極的に動いて8ポイントを獲得するも、その後なかなか追加点が取れず、最終的に一桁の順位まであと一歩届かない11位でレースを終えています。



レース序盤に積極的に動いて得点した窪木 Photo:Takenori WAKO



僅差となった優勝争いを制したのはロシアのArtur ERSHOV Photo:Takenori WAKO



優勝したArtur ERSHOV Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Artur ERSHOV(ロシア) 31p(1lap)
2位 Eloy TERUEL ROVIRA(スペイン) 30p(1lap)
3位 Maximilian BEYER(ドイツ) 29p(1lap)
11位 窪木一茂(日本) 10p


《選手コメント》
窪木一茂
「前半はすごくよかったけど、中盤にペースがあがって、いっぱいになって、周りを見れなくなって、しっかり休むことが出来なくて、脚を使ってしまって、もう少し勝負どころで前に出れたら、いい逃げに乗れたと思うけど、もう一つ我慢が足らなかったと思います。調子はいいと思ったけど、走ってみて、あれって感じはありました。後半にもう1回行ってやろうと思ったんですけど上手く決まらなくて。あとはしっかり出直していきたいです。(上野みなみの銀は)本当に刺激になりました。自分もやってやろうって気持ちになれて、よかったんですけど。しっかり反省したいですね。ワールドカップ3戦を走らせてもらって、今回の世界選手権を走らせてもらって、冬のトレーニングの組み立ても重要だし、日本と違って冬が本場なので、冬のトレーニングに励みたいですね。夏もしっかり乗り込みたいです。世界との差を感じたんで、よりいっそうやる気が出ました。経験もですけど、スピードもつけたいです。
(今回は出場できなかったが)団抜きは、アクシデントがあって、途中でメンバーが変わってもいいタイムを出せているので、中長距離勢の底上げを感じますね。
(先輩として引っ張っていく存在に)いえ、まだまだ引っ張っていけてないので、引っ張っていけるように、ついてきてもらえるように、成長しなきゃいけないですね」


飯島誠コーチ
「前半は積極的に動いて、いつもよりいいレースをしてくれました。後半は力不足の内容でした。そこは本人も自覚していると思うので、次にチャンスがあった時は今日の走りを活かすような走りをしてほしいですね。レースは自分で作っていかないと。これまでは人を見ていて後手、後手になっていたので、今回はそれだけはなしにしようって言ってました。これで結果がつながっていくといいなと思います。全体的に、集中できるところは集中できる選手になってくると、成績もついてくると思いますね」


★女子個人追抜
日本からの出場はなし。オーストラリア勢が1位と3位。



3位のAmy CURE(オーストラリア) Photo:Takenori WAKO



2位のJennifer VALENTE(アメリカ) Photo:Takenori WAKO



優勝のRebecca WIASAK(オーストラリア) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位Rebecca WIASAK(オーストラリア) 3:30.305
2位Jennifer VALENTE(アメリカ) 3:33.867
3位Amy CURE(オーストラリア) 3:32.907


★男子オムニアム(前半戦)
日本は残念ながら参加枠が取れず、出場はありません。前半3種目が終わって、暫定1位Fernando GAVIRIA RENDON(コロンビア)110p、2位Elia VIVIANI(イタリア)102p、3位Thomas BOUDAT(フランス)94pと続いています。


全ての種目のリザルト&スタートリストはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030C0003FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2015


大会4日目のタイムスケジュールはこちら。表記の時間は現地時間で、日本のほうが8時間進んでいます。
http://www.tissottiming.com/File/Download?id=00030C0003FFFFFFFFFFFFFFFFFFFF0E


大会4日目の日本人選手の出場は、男子スプリントに中川誠一郎選手、渡邉一成選手、河端朋之選手が登場!
本日は日本時間21:00より競技開始で、最初の種目が男子スプリント予選となっています。
本日も深夜02:50頃よりYouTubeライブ配信がありますので、ご覧になれる方はぜひ!


YouTubeuciチャンネル→https://www.youtube.com/user/ucichannel