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 2016アジア選手権トラック競技初日の見所紹介! 男子チームスプリントはリオオリンピック出場枠を懸けた最終局面

明日から2016アジア選手権トラック競技初日を迎えます。
詳しいタイムスケジュールとスタートリストはまだ公式に出ていませんが、ざっと初日の見所をお伝えしておきます!(エリートのみです)


まずは男子チームスプリント。
オリンピック種目であり、このチームスプリントで出場権を取ると、ケイリンとスプリントの出場権も2枠ずつ確保することができます。日本にとってはアテネオリンピックで銀メダルに輝いたこともある種目で、当然来年のリオオリンピックでもチームスプリントでの出場枠獲得は絶対に譲れないところですが、今現在かなり苦しい状況におかれています。
チームスプリントはオリンピックでは世界の上位9ヶ国しか出場できませんが、日本は現在実質のランキング(大陸ごとの最大出場枠数などを適用したもの)で11位。10位に韓国、9位にコロンビアがつけています。オリンピックに出場するためには、9位までに入らなければならないわけですが、コロンビアに関しては、このアジア選手権でのポイントを加算すれば逆転できる目算です。しかし問題は韓国。韓国と日本は現在42ポイント差ですが、当然韓国もアジア選手権に出場するため、よほど大きく順位に差が出ない限りここでの逆転は難しいのが実情です。例えば、日本が優勝し、韓国が6位以下なら逆転可能ですが、韓国がそこまで下位になる可能性はよほどアクシデントがなければ考えにくいと言わざるを得ません。
アジア選手権のあとの世界選手権までが最終的なオリンピックポイントの対象大会ですので、とにかく今、日本ができることは、韓国より上位に入ることは最低条件として、最大限上の順位を目指して走るしかありません。
厳しい戦いですが、可能性がある限り、最高のパフォーマンスを見せてくれることを期待します!


女子のチームスプリントは、日本は現在実質14位で、残念ながらオリンピックの出場権獲得は絶望的となってしまいました。今大会では石井貴子選手と前田佳代乃選手の組み合わせで臨むようです。まだ世界とは大きな隔たりがあるのが実際ですが、色々と試行錯誤しながら進んで行くしかありません。
今回注目なのが、中国チーム。ゴン・ジンジとゾン・テンシは現在のワールドレコードを持つ、世界最強コンビ。タイムが気になります。


団体追抜もオリンピック種目ですが、日本は男女ともに出場権獲得は難しい状況です。それでも、アジア選手権で優勝すると世界選手権の出場権を取ることができ、まずはここを一つの目標においています。特に男子は昨年のアジア選手権であと一歩及ばずの2位となり、悔し涙を流しました。今年こそ悲願の世界選手権出場を目指して、選手たちも気合が入っているようです!


ポイントレースはオリンピック種目ではありませんが、ゲーム系の中でも、もっとも戦術と脚を必要とし、観ていて面白い種目です。日本からの出場メンバーが現段階で確認できなかったのですが、昨年のアジア選手権では男子の倉林巧和選手が金メダルに輝いています。今年も日本人選手のメダルが十分期待できる種目です!


以上が大会初日の主だった見所になるかと思います。
明日の競技開始は午前9時の予定。なるべく速報で結果をお伝えできるように頑張ります!