いよいよ大会最終日を迎えました。
この日の日本勢は男子ケイリン、女子オムニアム(後半戦)に出場。
男子ケイリンは脇本選手が見事に決勝進出を果たし、メダルには手が届かなかったものの、5位という好成績を残してくれました。
女子オムニアムは塚越選手の得意な短距離種目で前半より順位を上げましたが、最後のポイントレースは上位陣のハイレベルな戦いに切り込んでいく隙がないまま、最終的に18位でレースを終えています。
今大会はリオオリンピック出場枠を懸けた最後の選考大会でしたが、日本は男子スプリント、男子ケイリン、男女オムニアムでそれぞれ1枠ずつ獲得できる見通しとなりました。
より多くの参加枠が確保できた男子チームスプリントの取りこぼし(この種目で枠を取るとケイリン、スプリントも2枠ずつ付いてくる)、そして女子短距離種目の全滅など、多くの課題を突きつけられる形となりましたが、リオのあとにはもう東京が控えています。日本チームはどう立て直しを図るのか。思っている以上にそうたくさんの時間は残されていません。
では、大会最終日を振り返ります!(現地からの写真は届き次第アップします)
★男子ケイリン
日本からは脇本雄太選手が出場。2着勝ち上がりの1回戦は残り1周から先頭に立ち、逃げ切って1着となった脇本選手は2回戦へ駒を進めます。3着勝ち上がりの2回戦は先に動いたマクシミリアン・レヴィ(ドイツ)を追走、粘って3着に入り、決勝進出。決勝戦では早めに仕掛けたヨアヒム・アイラース(ドイツ)に反応するも、なかなか前に上がれないまま、最終的に5着でゴール。残念ながら脇本選手のメダル獲得はならず。
優勝は逃げ切ったアイラース、2着には追い込んで僅差のゴール勝負になったエドワード・ドーキンス(ニュージーランド)、3着はさすがの勝負強さを見せたアジズルハスニ・アワン(マレーシア)が入っています。
最終結果
1位 Joachim EILERS(ドイツ)
2位 Edward DAWKINS(ニュージーランド)
3位 Azizulhasni AWANG(マレーシア)
5位 脇本雄太(日本)
★女子オムニアム(後半戦)
前半戦を20位で折り返した塚越さくら選手は、4種目め500mタイムトライアル35.940で8位、5種目めフライングラップ14.562で12位となり、5種目終えて62p獲得の暫定総合18位で最終種目のポイントレースを迎えます。ポイントレースでは上位勢の激しいポイントの取り合いになすすべなく、最終的にトータル62p獲得の18位でフィニッシュとなりました。
5種目終えてトップに立ったローラ・トロット(イギリス)がポイントレースでもまったく隙のない走りで、優勝を飾っています。
最終順位
1位 Laura TROTT(イギリス) 201p
2位 Laurie BERTHON(フランス) 183p
3位 Sarah HAMMER(アメリカ) 182p
18位 塚越さくら(日本) 62p
★女子スプリント(1/4決勝〜決勝)
1-2位決定戦はゾン・テンシとリン・ジュンホンの中国勢同士の対決。ゾンがストレートで勝利し、初の世界チャンピオンとなりました。
アンナ・メアーズ(オーストラリア)と昨年の優勝者クリスティーナ・フォーゲル(ドイツ)の顔合わせとなった3-4位決定戦は、フォーゲルが勝利しています。
最終結果
1位 ZHONG Tianshi(中国)
2位 JUNHONG Lin(中国)
3位 Kristina VOGEL(ドイツ)
31位 前田佳代乃(日本)
33位 石井貴子(日本)
★男子マディソン
15チームのうち、9チームがラップダウンされる中、前半で大きく得点を重ねたブラッドリー・ウィギンスとマーク・カベンディッシュのイギリスチームが優勝を飾りました。ウィギンスとカベンディッシュのコンビは2009年の世界選手権マンチェスター大会以来でしたが、やっぱり強い!
尚、この種目には日本からの出場はありません。
最終結果
1位 イギリス 21p
2位 フランス 14p
3位 スペイン 12p
以上で、2016トラック世界選手権の全日程が終わりました。
♦全ての種目のリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030D0001FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2016