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 今年はテオ・ボス、フランソワ・ペルビス、リオオリンピック銀メダリストのマティエス・ブフリら5選手が参戦! 2016年男子短期登録選手の来日記者会見レポート



外国人選手が日本の競輪を走る短期登録制度、2016年は男子も女子も超豪華メンバーが参戦です!
今年は男子5選手、女子4選手が出場予定で、男子は9月〜12月まで、女子は10月〜11月上旬まで日本のレースに参加します。
なお、男子はこれまではFIグレードの開催にしか出場していませんでしたが、今回はその上のグレードとなるGIII開催にも出場。また、競輪用の自転車ではなく競技用の自転車を使って行われる一発レースの「エボリューション」にも外国人選手が登場するなど、今年は一層新しい試みが行われていますので、ぜひご注目ください!


まずは男子選手が来日し、本日記者会見を行いました。
男子はフランソワ・ペルビス(フランス)、マティエス・ブフリ(オランダ)、デニス・ドミトリエフ(ロシア)、シェーン・パーキンス(オーストラリア)、テオ・ボス(オランダ)の5名。
ちなみに女子も今月末に勢揃いし、記者会見を行う予定です。



フランソワ・ペルビス(フランス・31歳)


★競輪参戦歴5回(2010年、2012年〜2015年)
★9月〜10月の出場予定
◎9月27日 玉野GIII ※エボリューションのみ
◎10月4日〜6日 大宮FI
◎10月11日〜13日 小田原FI
以降、一時帰国予定


ペルビス選手は今年で6回目の来日。もう日本の競輪でもお馴染みとなりました。ペルビス選手は大の日本好きで、日本での生活もとても楽しいと言います。短期登録で来日する外国人選手たちは、共同生活をしているメンバーもいれば、一人暮らしを選ぶ選手もいて、ペルビス選手は後者。一人の時間も大事にしたいタイプのようで、特に不便もないのだとか。
昨年は競輪で優勝1回と、ペルビス選手にしてはちょっと物足りなかったのですが、今年はまた暴れてくれるでしょう!




マティエス・ブフリ(オランダ・23歳)


★競輪参戦歴1回(2015年)
★9月〜10月の出場予定
◎9月24日(土)〜27日(火) 玉野GIII
◎10月4日〜6日 大宮FI
◎10月12日〜14日 別府FI
◎10月26日〜28日 名古屋FI


今年が2回目の競輪参戦となるブフリ選手。初参加だった昨年は優勝5回、勝率は8割近くと、かなりの活躍でした。今年も期待して間違いなさそうですね!
リオでは、オリンピック初出場でケイリン銀メダルを獲得。あのメンバー、あの大舞台で2位に入るわけですから、やはり力は本物です。まだ23歳ということを考えると、この先もっともっと強くなるのではないでしょうか。楽しみな選手です!



ちなみにこの写真、銀メダルを見せてほしいというカメラマンの要望でブフリ選手がポーズをとったのですが、なぜが隣にドミトリエフ選手が寄り添い、一緒にメダルを持って微笑むという、よくわからないツーショットになっています(笑)。




デニス・ドミトリエフ(ロシア・30歳)


★競輪参戦歴2回(2014年〜2015年)
★9月〜10月の出場予定
◎9月24日(土)〜27日(火) 玉野GIII
※10月の出場予定なし(ナショナルチームの合宿等のため帰国)


2014年から競輪に参戦しているドミトリエフ選手。最初の年は競技のケイリンとの違いに戸惑うことが多かったそうで、優勝もなかったのですが、昨年は2回優勝を飾り、少しずつ日本の競輪に順応してきているようです。もともと競技でもケイリンよりもスプリントのほうが得意で、リオではあの異次元の強さだったジェイソン・ケニーから唯一1本取って、銅メダルを手にしました。もともと持っている力は凄まじいだけに、今年こそは日本でも大ブレイクするかもしれませんよ!
ドミトリエフ選手はとにかく茶目っ気たっぷりで、愛嬌いっぱいの選手。短期登録のメンバーの中でもムードメーカー的な存在なのか、常にみんなを笑わせています。日本のファンから「ドミちゃん」と呼ばれるのがとても嬉しいそうなので、ぜひ競輪場でドミちゃんコールで応援してあげてください!




シェーン・パーキンス(オーストラリア・29歳)


★競輪参戦歴6回(2009年〜2010年、2012年〜2015年)
★9月〜10月の出場予定
◎9月24日(土)〜27日(火) 玉野GIII
◎10月2日〜4日 四日市FI(ナイター)
◎10月11日〜13日 小田原FI
◎10月26日〜28日 名古屋FI


パーキンス選手は今年で7回目の競輪参戦。優勝の数もすごいですが、勝率は8割を超え、2連対率はなんと9割超え! もうパーキンス選手を買っておけば間違いありません。安心して勝負に出られる、有難い選手です(笑)。
そんなパーキンス選手ですが、若手の台頭が続くオーストラリアにあって、リオオリンピックには出場できませんでした。リオのレースは、自国のテレビ放送のコメンテーターとして観戦したそうで、そこに自分がいない悔しさとともに、先を見据える気持ちも沸いたと言います。まだまだ諦めず、以前のようにW杯や世界選手権、そしてオリンピックで活躍することを目指していると話すパーキンス選手。新田祐大選手が立ち上げたトラックチーム「ドリームシーカー」に入ったことも、そんな気持ちの表れであり、情熱はいささかも衰えていないと感じました。
競輪だけでなく、パーキンス選手の今後の競技活動にも注目したいですね。




テオ・ボス(オランダ・33歳)


★競輪参戦歴4回(2003年、2005年〜2007年) ※短期登録制度では初出場
★9月〜10月の出場予定
◎9月27日 玉野GIII ※エボリューションのみ
◎10月2日〜4日 四日市FI(ナイター)
◎10月12日〜14日 別府FI
◎10月26日〜28日 名古屋FI


テオ・ボス選手が久々に帰ってきました! 今年の短期登録選手のなかでもやはり一番注目を浴びていましたが、いつの間にやら33歳になっていて、今回のメンバーでは最年長。しみじみ時間の流れを感じます…。
それにしてもトラック短距離で世界の頂点を極めた選手が、長距離のロードに転向し、再び短距離に戻ってくるという、かなり特異な経歴の持ち主となったボス選手。「ロードのほうは辞めるのか?」という質問に対し、「まだはっきりとはわからないが」と前置きをしたうえで、ロードはもう走らない可能性を示唆していたので、ボス選手としては完全にトラック競技にシフトする意向があるようです。ロードの経験を生かしてオムニアムへの参戦も聞いてみたのですが、オムニアムには興味がないそうで、「短距離がやりたい」ときっぱり。メインはもちろんケイリンのようです。
昨年から本格的にトラック短距離に復帰し、リオにも出場したものの、やはりブランクがあるということで、今回の日本の競輪参戦にも多少不安はあると口にしていましたが、どんなレースを見せてくれるのでしょうか。かなり興味深いです!