CYCLIST FAN

トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2017UCIトラック世界選手権最終日の日本勢は女子ポイントレースの上野みなみ22位で全日程を終える

2017UCIトラック世界選手権も、ついに最終日を迎えました。
本日の日本チームの出場は、女子ポイントレースの上野みなみ選手のみでした。


上野選手は2015年大会ではこのポイントレースで銀メダルを獲得しており、今回も期待されましたが、残念ながら上位には入れず、22位でフィニッシュとなりました。
今年1月に鎖骨骨折し、しばらく実戦から離れていたこともあり、大会前には少しレース勘を心配するコメントもしていましたが、悔しい結果となってしまいました。


今大会はオリンピック明けのシーズンということで、新しい顔ぶれが多く揃った世界選手権となりましたが、そのニューフェイスたちもすでに十分強く、これからどんどん世界の情勢が塗り替えられていくのだろうと感じました。

対して日本は、今回の世界選手権では男子チームスプリントの1走を務める長迫吉拓選手の登場や、女子オムニアムの梶原悠未選手の存在など、今後に向けた光明も見えましたが、やはり全体の結果としては物足りなさが残るものとなりました。


日本が世界に近づくためには、もう一つも二つも、高い壁を越えていかなければならないようです。ブノワ・ヴェトゥコーチがよく使う言葉ですが、「魔法はない」。魔法のようにいきなり強くなることなどない、という意味なのですが、まさしく一歩一歩上を目指して進んでいくしかありません。


では、現地から届いた写真とともに大会最終日の結果を振り返ります。


★男子1knタイムトライアル
日本からの出場はありません。
予選上位8名が本戦に進出。決勝では予選よりタイムを落とす選手が多い中、ただ一人1分フラットをマークしたフランソワ・ペルビス(フランス)が優勝。2年ぶりのタイトルを手にしました。
なお、2位は同タイムでTomas BABEK(チェコ)とQuentin LAFARGUE(フランス)の2名となっています。


終結
1位 Francois PERVIS(フランス) 1:00.714
2位 Tomas BABEK(チェコ) 1:01.048
2位 Quentin LAFARGUE(フランス) 1:01.048


★男子マディソン
15チームが出走。日本からの出場はありません。
フランス、オーストラリア、ベルギー、デンマークを中心にポイントを取り合う展開に。中盤でオーストラリアが一歩リードするも、後半怒涛の追い上げを見せたフランスが逆転で優勝を飾りました。


終結
1位 フランス 45p 
2位 オーストラリア 41p
3位 ベルギー 32p


★女子ケイリン
日本からの出場はありません。
1回戦、2回戦を経て勝ち上がった6名で行われた1-6位決定戦。これまでのシーズンとはがらりと変わり、新顔が多く揃ったメンバーの中で、優勝を果たしたのはクリスティナ・フォーゲル(ドイツ)。まだまだトップを突っ走り続ける女王が、2連覇を達成。フォーゲルは今大会、スプリントと2冠。


終結
1位 Kristina VOGEL(ドイツ)
2位 Martha BAYONA PINEDA(コロンビア)
3位 Nicky DEGRENDELE(ベルギー)


★女子ポイントレース
日本からは上野みなみ選手が出場。
序盤、逃げを打つなど積極的な動きも見せた上野選手でしたが、落車などアクシデントもあり、得点できないままレースは後半へ。終盤でやっと得点に絡むも、このあと2ラップダウンとなり、上野選手は最終的に22位でレースを終えています。
優勝を飾ったのは、サラ・ハマー(アメリカ)との一騎打ちを制したエリノア・バーカー(イギリス)。



落車もありながら積極的に動いていった上野だが、なかなか得点に繋がらない photo: Kenji NAKAMURA / JCF



終盤、ハマー(アメリカ)とともに逃げ、ラップを狙うが成功せず。ここで脚を使ったか、集団に戻ったあとついていけなくなり、周回遅れとなってしまう photo: Kenji NAKAMURA / JCF


終結
1位 Elinor BARKER(イギリス) 59p
2位 Sarah HAMMER(アメリカ) 51p
3位 Kirsten WILD(オランダ) 35p
22位 上野みなみ(日本) -17p


♦全てのリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030E0002FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2017