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 2018アジア競技大会トラック2日目の日本勢は団体追抜で男女とも銅メダルを獲得! 女子ケイリンは太田りゆ8位、前田佳代乃13位


団体追抜は男女とも銅メダル獲得! 提供・日本自転車競技連盟


2018アジア大会、トラック種目2日目となる本日は、男女団体追抜(1回戦・決勝)と女子ケイリン(1回戦〜決勝)が行われました。


まずは男子団体追抜。前日の予選で5位となり、金メダル獲得の望みは絶たれてしまいましたが、1回戦ではきっちりタイムを出し、3-4位決定戦へ進出。対戦相手のカザフスタンを追い抜きで下し、銅メダル獲得となりました!
今回選手たちが目指していたのは表彰台の一番高いところだったはずなので、この結果には悔しい思いもあるかと思うのですが、これを糧にこれから始まるW杯シーズンに向け(ここから東京オリンピックに向けた枠取りがスタートします!)頑張ってほしいですね!


そして、女子団体追抜も銅メダル獲得! 前日の予選3位から1回戦では中国に敗れ、1-2位決定戦進出を逃しますが、タイム順で3-4位決定戦へ。ただ、この1回戦でのタイムも4分33秒台(予選とほぼ同じタイム)で、タイムが上がってこないのが少々気がかりではあるのですが、3-4位決定戦では対戦相手のホンコンチャイナを追い抜きで下しました。
女子も4分22秒台のアジア記録を持つ日本としては、狙っていたのはもっと上の順位だったと思うのですが、それでもアジア大会での女子団体追抜のメダル獲得は今回が初(前回大会は4位)。最近の活躍を見ているとつい忘れがちなのですが、女子団体追抜の急激な進化は、まだここ1年ほどのこと。これまでのことを思うと、たとえどんな色でもアジア大会でのメダル獲得には感慨深いものがあります。本当におめでとうございます!


女子ケイリン前田佳代乃選手が1回戦敗退で13位、太田りゆ選手が2回戦まで進みましたが、決勝には進出できず、最終的に8位でレースを終えました。女子の短距離はアジアの大会でも苦戦が続き、表彰台に上がることもなかなか簡単ではないのですが、各国のレベルもどんどん上がってきているようで、本当に厳しいですね…。


では、トラック2日目(8月28日)のレポートです。 ※写真と選手コメントはJCFからの提供。


★男子団体追抜(1回戦・決勝)
1回戦、予選5位の日本は予選8位のUAEと対戦。一丸尚伍、今村駿介、近谷涼、橋本英也のメンバーで臨んだ日本は、4分04秒222で勝利。タイム順で3-4位決定戦進出を決める。カザフスタンとの対戦となった3-4位決定戦は追い抜き勝ち。2大会連続での銅メダル獲得となった。
予選でアジア記録を更新した韓国が1回戦でDNFとなる波乱のなか、優勝したのは中国。


<競技結果>
1位 中国 4分03秒790
2位 ホンコンチャイナ 4分10秒368
3位 日本(一丸尚伍・今村駿介・近谷涼・橋本英也) 追い抜き勝ち


橋本英也コメント
「最低限の結果を出すことができた。今日は有酸素運動に強い自分がメンバーに入り、確実に銅メダルを狙える作戦で走った。調子はいいのでディフェンディングチャンピオンとして出走するオムニアムでは優勝を狙いたい。優勝する自信はある。」



銅メダルを獲得した日本。 提供・日本自転車競技連盟



表彰式。 提供・日本自転車競技連盟


★女子団体追抜(1回戦・決勝)
1回戦、予選3位の日本は予選2位の中国と対戦。吉川美穂、梶原悠未、鈴木奈央、橋本優弥のメンバーで臨んだ日本は、4分33秒370 で中国に敗れ、1-2位決定戦進出を逃すも、タイムで3-4位決定戦に進む。3-4位決定戦ではメンバーを鈴木から中村妃智に変更した日本は、対戦相手のホンコンチャイナを追い抜きで下し、銅メダルを手にした。
この種目でのアジア大会でのメダル獲得は今大会が初となる。


<競技結果>
1位 韓国 4分23秒652
2位 中国 追い抜かれ
3位 日本(吉川美穂・梶原悠未・中村妃智・橋本優弥) 追い抜き勝ち


梶原悠未コメント
「金メダルを狙っていたため、銅メダルになってしまったことに悔しさは残っている。予選では隊列が乱れ、反省点が残る走りだった。一回戦で対戦した中国とは、予選のタイムを見ても戦える自信はあった。中国に勝って決勝に進みたかったが、後半にペースが落ちてしまい2秒ほど及ばず、3位決定戦に回ることになった。3位決定戦では、メダルを確実に獲得することを目標に走った。今回は全員の脚が揃っていない状態だったが、それでもチームとしてメダルを取れるということを証明できたことはよかったと思う。明日のオムニアムでは絶対に金メダルを取りたい。」



女子も銅メダルを獲得! 提供・日本自転車競技連盟



表彰式。 提供・日本自転車競技連盟


★女子ケイリン(1回戦〜決勝)
日本からは前田佳代乃、太田りゆが出場。
2着勝ち上がりの1回戦は、太田4着、前田6着でともに敗者復活戦へ。敗者復活戦では太田が1着で2回戦進出を決めるも、前田は4着で敗退となる。
準決勝となる2回戦、第1ヒートに出走した太田はリー(ホンコンチャイナ)やゾン(中国)ら強豪を崩せず4着。決勝進出はならず、7-12位決定戦へ。7-12位決定戦は2着で、太田の最終順位は8位となった。
優勝は前回大会の覇者、リー・ワイジー


<競技結果>
1位 LEE Wai Sze(ホンコンチャイナ)
2位 LEE Hyejin (韓国)
3位 ZHONG Tianshi (中国)
8位 太田りゆ(日本)
13位 前田佳代乃(日本)


♦リザルト、スタートリストはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition/0003100003


明日のトラック3日目は男子スプリント(予選〜1/4決勝)、男子個人追抜(予選〜決勝)、女子オムニアムが行われます!