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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 トラック競技初日リザルト&フォト


4月10日から奈良県で開催されたアジア選手権も、17日のロード競技を最後に閉幕となりました。
ロードのほうは15日から行われ、初日は女子エリートタイムトライアルで萩原麻由子選手が銅メダル、
男子エリートタイムトライアルでは新城幸也選手が同じく銅メダルを獲得。
2日目の16日は男子ジュニアロードレースで野口正則選手が金メダル、女子エリートロードレースは沖美穂選手が銀メダル。
そして最終日の17日は、男子エリートロードレースで別府史之選手が金メダル、そして宮澤崇史選手が銅メダルという結果になりました。
代表選手たちは皆、よく頑張りましたよね。
特に最終日は天候も悪く、悪条件の中でのレースでしたが、見応えのある素晴らしいレースだったのではないでしょうか。
まさに日本チーム一丸となっての勝利ですね。
選手、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。


さて、ここからはトラック競技のほうのレポートです。
トラック競技は10日から13日までの4日間、奈良競輪場で行われました。
日にちごとに、それぞれ行われた種目とリザルトを簡単に紹介します。


※情報量が多いので、何回かに分けてのアップになるかと思います。ですので、ちょこちょこチェックして頂けると嬉しいです(笑)。
写真もとりあえず用意できたものから載せていきますので、ご了承を。


2008アジア選手権 トラック競技

4月10日(木) 初日

●男子エリートオムニアム 8カ国8選手出走

このオムニアムは男子エリートのみの競技で、200mタイムトライアル、スクラッチ5km、個人追抜き3km、
ポイントレース12km、1kmタイムトライアルの5種目を走り、そのトータルの結果で最終順位が決まるというものです。
日本からは3月の世界選手権でもこの競技を走った角令央奈が出場。


リザルト
・200mタイムトライアル
1位 ウ・プォ・ホン(チャイニーズ・タイペイ) 11.428
2位 レリコ・アレクセイ(カザフスタン) 11.534
3位 サリー・モハマド・ハリス(マレーシア) 11.541
7位 角令央奈(日本) 11.858


・スクラッチ(5km)
1位 ソフロビ・メヒディ(イラン・イスラム共和国
2位 ムハマド・フ・テムール(ウズベキスタン
3位 コー・ホーティン(ホンコン・チャイナ)


・個人追抜き(3km)
1位 ムハマド・フ・テムール(ウズベキスタン)3:36.670
2位 ウ・プォ・ホン(チャイニーズ・タイペイ) 3:37.927
3位 ソフロビ・メヒディ(イラン・イスラム共和国)3:38.065
5位 角令央奈(日本) 3:38.552


・ポイントレース(12km)
1位 コー・ホーティン(ホンコン・チャイナ)15p
2位 ウ・プォ・ホン(チャイニーズ・タイペイ)12p 
3位 レリコ・アレクセイ(カザフスタン) 10p
4位 角令央奈(日本)10p


・1kmタイムトライアル
1位 ウ・プォ・ホン(チャイニーズ・タイペイ)1:09.624
2位 レリコ・アレクセイ(カザフスタン)1:09.752
3位 ムハマド・フ・テムール(ウズベキスタン)1:09.793
5位 角令央奈(日本) 1:10.177


終結
1位 ウ・プォ・ホン(チャイニーズ・タイペイ)10P
2位 レリコ・アレクセイ(カザフスタン)17P 
3位 コー・ホーティン(ホンコン・チャイナ)18P
6位 角令央奈(日本) 26P



個人追抜きで1位のムハマド・フ・テムール(ウズベキスタン


ポイントレース1位は弱冠20歳のコー・ホーティン(ホンコン・チャイナ)


ポイントレースでの角。残り6周まではトップに2ポイント差で2位につけるも、最終周回でポイントが取れず4位に


1kmタイムトライアル1位はウ・プォ・ホン(チャイニーズ・タイペイ


優勝はスクラッチ以外は全て1or2位という抜群の安定感だったウ・プォ・ホン


オムニアム表彰式。1位ウ・プォ・ホン、3位コー・ホーティンは間違いないが、2位のレリコ・アレクセイが…?


こちらが本物のレリコ・アレクセイ。ワイルドです。オムニアムの表彰式は初日午後からの降雨により最終日に変更になったため、諸事情あったのでしょう…。


終結果は6位となった角。「身体が全然動きませんでした…」とコメント


●女子チームスプリント

女子のチームスプリントは2人編成。ジュニアとエリート行われました。
日本からはジュニアに近藤美子と前田佳代乃、エリートに佃咲江石井寛子が出場。

<ジュニア> 4カ国出走

・予選(200mタイムトライアル)
1位 韓国 47.610
2位 日本(近藤・前田) 50.441
3位 チャイニーズ・タイペイ 52.160
4位 カザフスタン 54.694


・3-4位決定戦
3位 チャイニーズ・タイペイ 52.690
4位 カザフスタン 53.142


・1-2位決定戦
1位 韓国 49.058
2位 日本(近藤・前田) 50.558


終結
1位 韓国
2位 日本(近藤・前田)
3位 チャイニーズ・タイペイ



2位の日本に3秒近い差をつけて予選1位の韓国。


日本の前田と近藤。1-2位決定戦で韓国に敗れ、最終結果は2位に。


女子ジュニアチームスプリント表彰式。


<エリート> 8カ国出走

予選(200mタイムトライアル)
1位 中国 46.084
2位 チャイニーズ・タイペイ 47.440
3位 ホンコン・チャイナ 48.247
4位 韓国 48.485
7位 日本(佃・石井) 50.676 予選敗退


・3-4位決定戦
3位 韓国 47.938
4位 ホンコン・チャイナ 48.089


・1-2位決定戦
1位 中国 46.992
2位 チャイニーズ・タイペイ 47.655


終結
1位 中国
2位 チャイニーズ・タイペイ
3位 韓国
7位 日本



予選1位の中国。ゴン・ジンジとチャン・ルールー


佃と石井の日本チームは7位で予選敗退となった。


女子エリートチームスプリント表彰式。


●男子個人追抜き

ジュニアは3km、エリートは4kmで行われます。
日本からはジュニアに佐々木龍、エリートに倉野隆太郎が出場。


<ジュニア> 8カ国8選手出走

・予選
1位 チェ・ヒョンミン(韓国) 3:38.221
2位 佐々木龍(日本) 3:40.778
3位 チャン・キンロ(ホンコン・チャイナ) 3:44.373
4位 チャサブザディ・ハムド(イラン・イスラム共和国) 3:44.510


・3-4位決定戦
3位 チャン・キンロ(ホンコン・チャイナ) 3:42.682
4位 チャサブザディ・ハムド(イラン・イスラム共和国) 3:44.157


・1-2位決定戦
1位 チェ・ヒョンミン(韓国) 3:36.760
2位 佐々木龍(日本) 3:41.655


終結
1位 チェ・ヒョンミン(韓国)
2位 佐々木龍(日本)
3位 チャン・キンロ(ホンコン・チャイナ)



予選1位のチェ・ヒョンミン(韓国)


佐々木は予選2位。1-2位決定戦ではチェ・ヒョンミンに敗れ銀メダル


男子ジュニア個人追抜き表彰式


<エリート> 7カ国7選手出走

予選
1位 コレソフ・アレクセイ(カザフスタン)4:47.836
2位 テギ・ホセイン(イラン・イスラム共和国)4:50.189
3位 キム・ドンホン(韓国)4:50.727
4位 フォン・チンカイ(チャイニーズ・タイペイ)4:52.208
5位 倉野隆太郎(日本)4:58.462 予選敗退


・3-4位決定戦
3位 キム・ドンホン(韓国)
4位 フォン・チンカイ(チャイニーズ・タイペイ)OVT


・1- 2位決定戦
1位 テギ・ホセイン(イラン・イスラム共和国)4:47.971
2位 コレソフ・アレクセイ(カザフスタン)4:51.026


終結
1位 テギ・ホセイン(イラン・イスラム共和国
2位 コレソフ・アレクセイ(カザフスタン
3位 キム・ドンホン(韓国)
4位 フォン・チンカイ(チャイニーズ・タイペイ
5位 倉野隆太郎(日本)



競技のほうは久々の出場となった競輪選手の倉野。予選敗退となってしまった。


優勝は予選2位から1- 2位決定戦でカザフスタンを逆転したテギ・ホセイン(イラン・イスラム共和国


男子エリート個人追抜き表彰式。このあたりから雨がひどくなってきた。


●男子チームスプリント

男子は3人編成。ジュニアは深谷知広、雨谷一樹、古庄豊全。エリートは長塚智広永井清史新田祐大が出場。
ちなみにジュニア、エリート共に初日に決勝まで行われる予定でしたが、降雨のため予選のみとなり、
3-4位決定戦以降は翌日に行われました。


<ジュニア> 5カ国出走

予選
1位 日本(深谷・雨谷・古庄)1:03.807
2位 韓国1:06.098
3位 チャイニーズ・タイペイ1:06.376
4位 ホンコン・チャイナ1:10.172


・3-4位決定戦
3位 チャイニーズ・タイペイ1:06.004
4位 ホンコン・チャイナ1:07.816


・1-2位決定戦
1位 日本(深谷・雨谷・古庄)1:04.407
2位 韓国1:06.053


終結
1位 日本
2位 韓国
3位 チャイニーズ・タイペイ



予選から圧倒的な速さで優勝を飾った日本チーム


男子ジュニアチームスプリント表彰式。


レース後に共同インタビューを受ける。左から古庄、雨谷、深谷


今回のチームスプリント優勝について聞かれた深谷選手は「優勝は嬉しいが、決勝は予選よりもタイムが遅くなってしまったので、それが悔しい」とコメント。


<エリート> 6カ国出走

予選
1位 中国 1:01.817
2位 マレーシア1:01.819
3位 日本(長塚・永井・新田)1:01.885
4位 イラン・イスラム共和国1:03.943


・3-4位決定戦
3位 日本(長塚・永井・新田)1:02.852
4位 イラン・イスラム共和国1:04.135


・1-2位決定戦
1位 中国 1:01.640
2位 マレーシア1:02.033


終結
1位 中国
2位 マレーシア
3位 日本(長塚・永井・新田)



日本チームは今回、第1走長塚、2走永井、3走新田で臨んだ。予選タイムは3位。


予選2位のマレーシア。1位の中国とはタイム差わずかに.002秒!


予選1位、そして最終的に優勝を飾った中国


男子エリートチームスプリント表彰式。…日本チームをよく見てみると?


右端にいるのは何故か角選手。オムニアム同様、表彰式が最終日になってしまったため、すでに不在の永井選手に代わっての登場だそうです。


今大会、ナンバーワンの注目度だったのがこの長塚選手。常にメディアに囲まれていた。


レース後、長塚選手と永井選手の共同インタビューがありました。
やはりオリンピックを意識してか、長塚選手に質問が集中。
現在、微妙な状況にある長塚選手ですが、今回のチームスプリントの結果に関しては、
「第1走者としては一番時計だったし、自分のベストタイムに近いものが出せた」と、自身としてはある程度の手応えがあったよう。


大会初日は午後から雨が強くなり、女子ジュニア・エリートのポイントレースも予定されていましたが、翌日に持ち越し。
これにて初日は終了です。