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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 トラック競技最終日リザルト&フォト


4月13日(日) 最終日

●女子ケイリン
ジュニアは参加選手が3人と少なく、決勝のみの一発レースとなりました。
エリートは予選第1ラウンドを4人ずつ2ヒート行い、それぞれ上位3名が勝ち上がり、決勝を戦います。
日本からはジュニアに近藤美子、エリートに佃咲江が出場。


<ジュニア> 3カ国3選手出走
終結果(決勝)
1位 リー・エーチョン(韓国)
2位 シュ・ペイチュン(チャイニーズ・タイペイ
3位 近藤美子(日本)



ジュニアは3選手のみの出走で、ちょっと寂しい。


誰が勝っても表彰台は確定だが、当然一つでも上の着を狙って、まさに三つ巴の戦い。制したのはリー・エーチョン(韓国)。


女子ジュニアケイリン表彰式。


<エリート> 8カ国8選手出走
第1ラウンド
ヒートA
1位 ファン・チンイン(チャイニーズ・タイペイ)  決勝進出
2位 佃咲江(日本)                決勝進出
3位 トリクスマ・サンティア(インドネシア)    決勝進出
4位 テァオ・シャオチェン(ホンコン・チャイナ)


ヒートB
1位 チェン・ルールー(中国)          決勝進出
2位 ムスタファ・ファティハ(マレーシア)    決勝進出
3位 マニーパン・ジュタティブ(タイ)      決勝進出
4位 カン・ドクジョ(韓国)


決勝
1位 チェン・ルールー(中国)
2位 ムスタファ・ファティハ(マレーシア)
3位 マニーパン・ジュタティブ(タイ)
4位 佃咲江(日本)
5位 トリクスマ・サンティア(インドネシア
6位 ファン・チンイン(チャイニーズ・タイペイ


終結
1位 チェン・ルールー(中国)
2位 ムスタファ・ファティハ(マレーシア)
3位 マニーパン・ジュタティブ(タイ)
4位 佃咲江(日本)



予選第1ラウンドヒートAには佃が出場、2着で決勝進出を決めた。


ヒートBには大本命、チェン・ルールー(中国)が出場。1着で決勝へ。


決勝最終4コーナー。チェン・ルールー(中国)とムスタファ・ファティハ(マレーシア)が後続を大きく引き離し、一騎打ちとなる。


後続は熾烈な3位争い。佃は一歩届かず、最終的に4着。


女子エリートケイリン表彰式。優勝したチェン・ルールーはチームスプリント、スプリント、そしてこのケイリンと3冠を達成。


●男子1kmタイムトライアル
日本からはジュニアに森啓、エリートに新田祐大が出場。


<ジュニア> 7カ国7選手出走
終結果(決勝)
1位 シャオ・スーシン(チャイニーズ・タイペイ)1:07.289
2位 ジョン・ハヌル(韓国)1:07.596
3位 森啓(日本)1:09.890



男子ジュニア1kmタイムトライアル表彰式。


<エリート> 8カ国8選手出走
終結果(決勝)
1位 ティシン・リザル(マレーシア)1:04.345
2位 リ・ウェンハオ(中国)1:04.940
3位 新田祐大(日本)1:05.223



男子エリート1kmタイムトライアル表彰式。


●男子マディソン
ジュニアは24km、エリートは32kmで争われました。
日本からはジュニアに野口正則と元砂勇雪、エリートは飯島誠と盛一大がペアを組み出場。


<ジュニア> 6カ国出走
終結果(決勝)
1位 韓国20p
2位 日本(野口・元砂)9p -1lap
3位 ホンコン・チャイナ7p -1lap



男子ジュニアマディソン表彰式。


2位になった日本の野口(右)と元砂は地元奈良の榛生昇陽高校に在籍。


<エリート>
終結果(決勝)
1位 ホンコン・チャイナ 20p
2位 ウズベキスタン 11p
3位 韓国 10p
7位 日本(飯島・盛)0p



とにかく日本チームへのマークがきつい。その中で何度か逃げを試みるも、決まらず、逆に日本は周回中他チームに使われるような形になってしまう。


優勝は絶妙な位置取りでダントツのポイントを獲得したホンコン・チャイナ。ワン・カンポー兄さん35歳、コー・ホーティン20歳の年の差15歳ペア。


男子エリートマディソン表彰式。


まさかの敗北となった日本チーム。レース後、飯島は「今日は脚も疲れていたし、展開も良くなかった。アジアのレースでは毎回こんなふうにマークがきついが、いつもならぶっちぎれるのに…」と話した。


レース後、飯島選手にちょっとお話を伺いました。
今後はトラック競技には一区切りを付け、ロードに専念したい意向を表明している飯島選手ですが、
「盛とならマディソンはもう少し続けたい気持ちもあるが、これから大きなレース(北京オリンピック)が控えているので、
まずはそれが終わってから考えたい。とにかく(トラックシーズンの)10月からずっと走り続けているので、今は少し休みたいですね」と話していました。


これで2008アジア選手権トラック競技の全種目が終了。
大会を終えて、マニエ監督の共同インタビューが行われたので、簡単に内容を紹介しておきます。


マニエ監督のコメント
「ジュニアに関してはいい結果となった。エリートは世界選手権が終わったばかりで、皆疲れていたこともあり、残念な結果になった。
しかしこのアジア選手権ももちろん大事だが、自分としてはすでにオリンピックに目を向けている」


ちなみに今大会の結果がオリンピックの代表選手選考に影響があるのか、という質問には、
「あまり関係はない。自分の頭の中には(候補の)選手の名前はすでにあるが、正式な発表は5月にする」とコメント。


つい先日、オリンピックのトラック競技出場枠が正式に確定し、発表されました。
これに関してはまた後日詳しくお伝えしたいと思います。


今回のアジア選手権の記事、膨大な量になってしまい、ちょっと見づらいかもしれませんが(すみません…)、
普段なかなか見る機会がない、しかも情報の少ないトラック競技にちょっとでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
余力があれば総括などもしたいと思います!(…あまり期待しないでくださいね)
写真は最終日のものなどまだ追加予定なので、準備ができ次第アップしたいと思います。