９月11日（木）、第51回オールスター競輪（GI）初日第7レースに出場した内田慶選手が、落車事故でお亡くなりになりました。
このブログでのご報告が遅れたのは、どうにも気持ちの整理がつかずにいて、今まで引き延ばす形になってしまいました。
内田選手との関係は、もともと競輪を通じて知っていたこともありますが、どちらかというと自転車競技、
特に内田選手は４ｋｍ個人追い抜きの全日本プロチャンピオンで、世界選手権などの国際大会にも多く出場していたこともあり、
その取材を通して色々と話をする機会がありました。
この事故の前日も、内田選手と一宮競輪場検車場内で、競輪の話ではなく、宇都宮で毎年行われている自転車ロードレースのジャパンカップの話や、
最近の内田選手の競技用自転車の話、また自転車競技についての話をし、「頑張ってね。またジャパンカップで会おうね」と言っていた矢先でした。
どうにも、やりきれず、ただただ強い悲しみに気力が湧かず、今も気持ち的には表現できない状態です。
内田選手と仲の良かった大勢の選手達、また、ご遺族の方々の心情に比べれば、その痛みは小さいと思いますが…。
心より内田選手のご冥福をお祈りします。
事故の翌日、一宮競輪場内に献花台がつくられた。
眠りについた内田選手を迎えにいらした奥様が気丈に挨拶し、集まった選手達は涙に暮れた。
落車事故が起きたその日の朝に撮ったもの。こんなことになるなんて誰が思うだろう…？
今年５月に行われた全日本プロ選手権で個人追抜きを走る内田選手。ジュニア時代に出した個人追抜き（３km）の日本記録は未だに破られていない。
全プロ個人追抜きで６連覇を達成。リクエストすると、ランス・アームストロングよろしくポーズを取ってくれた。
今年５月に開催されたイベント「トリックスター」でのひとコマ。同期で仲の良かった平原康多選手と談笑。
もともと中長距離が得意だった内田選手。2004年にはJPCAとしてジャパンカップにも出場。
細身のロード選手に混じって、ひと際イカツイ身体で上りを登っていく姿に声援を送ったことが、ついこの間のことのようだ…。
もっともっと内田慶という選手を知ってもらえたらと、この他にも色々な写真やエピソードなどを紹介しようと思っていたのですが、
写真一枚一枚を見る度に思い出や記憶が甦って、胸がいっぱいになってしまい、うまくまとめられそうにありません…。
本当にすみませんが、ご容赦ください。
最後に、もうこんな悲しい事故が二度と起きないことを切に願います。
謹んで内田慶選手のご冥福をお祈りいたします。
