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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2日目フォト&レポートその2

引き続き大会2日目のレポートです。


●男子スプリント
48名が出走。予選の200mタイムトライアルから上位16名が次の1/8決勝へ進む。日本からは渡邉一成と佐藤友和が出場。



予選1位は9秒869でクリス・ホイ(TEAM SKY + HD)。



今回唯一の9秒台を出したホイに続き、2位にマシュー・クランプトン(イギリス)10秒062、3位ジェイソン・ケニー(イギリス)10秒079とイギリス勢が予選上位を独占。



10秒316で13位に入った渡邉は予選突破。次の1/8決勝へ臨む。



深谷に代わって出走した佐藤は10秒832で38位、予選通過はならず。



今年の世界選手権で銀メダルを獲得しているアジズルハシニ・アワン(BIKE TECHNOLOGIES AUSTRALIA)は10秒394で17位となり、なんと予選敗退となってしまった。




1/8決勝4組目に出場した渡邉の対戦相手は実力者のシェーン・パーキンス(オーストラリア)。残り1周で渡邉が先行に出る。



いいペースで逃げた渡邉が逃げ切ったかに見えたが、写真判定の末、わずかにパーキンスが先着。惜しくも敗れた渡邉は1/4決勝Bに回ることに。



「予選と1/8決勝で出し切ってしまった」と言う渡邉は、1/4決勝Bではジャン・レイ(中国)の先行を追い込めず、ここで敗退となってしまった。



3-4位決定戦はジェイソン・ケニー(イギリス)がパーキンスを2本連取で下し、銅メダル。



決勝はホイとクランプトンの顔合わせとなった。1本目は先行したクランプトンを追い込んで差したホイがまずは先手。



2本目もホイが先行逃げ切りで勝利。ここまで1本も落とすことなく勝ち上がり、決勝でもストレートで優勝を決めたホイ。



会場総立ちでの大歓声に応えるホイ。ケイリンに続きこれで2冠。あまりの強さにもはや負けることが想像できない。



男子ケイリン表彰式。終わってみれば予選と同じ順位。表彰台もイギリス勢の独占となった。


男子スプリント リザルト
1位 HOY Chris(TEAM SKY + HD)
2位 CRAMPTON Matthew(イギリス)
3位 KENNY Jason(イギリス)
13位 渡邉一成(日本)
38位 佐藤友和(日本)


●男子マディソン
12組ずつの予選が2ヒート行われ、それぞれ上位9組計18組が決勝に進出。決勝は160周(40km)、20周ごとに8回のポイント周回で争われた。



決勝は三つ巴の様相に。まずはベルギーチームがコンスタントにポイントを取って行く。



中盤で一気に得点を重ねたドイツチームが追い上げる。



序盤リードしていたロシアチームだが、中盤以降はポイントが伸びず、ベルギーとドイツに遅れをとる。



7回目のポイント周回が終わった時点でベルギーがドイツに5ポイント差でリード。優勝の行方はこの2チームに絞られ、ゴール順位で全てが決まる接戦に。



ドイツが1着ゴールしたものの、ベルギーが4着に入り1点獲得。この1点がなければドイツに逆転されていたベルギーは辛くも優勝を手にした。



電光掲示板で勝利を確信し、手を上げるDE KETELE Kenny。



ゴールでなんとか4着に入ったMERTENS Timは、ぐったり。最後の攻防の激しさが伺われる。



8位のオーストラリアチームはリー・ハワード(手前)とO'SHEA Glennのペア。ハワードは今年の世界選手権オムニアム金メダリスト、そしてマディソンでもキャメロン・メイヤーと組んで銀メダルを獲得している弱冠20歳の選手。今年のツアー・オブ・ジャパンにも来日し、3勝をあげているが、「ロンドンオリンピックはマディソンでメダルを狙いたい」と発言している。



ホンコンチームはワン・カンポーと、まだ18歳と若いチャン・キンロのペアで臨んだ。結果はDNFだが、ホンコンはW杯でも積極的に若い選手を起用し、経験を積ませている。



今回はナショナルとトレードチームの2チーム体制で出場しているホンコン。トレードチームはコウ・ホーティンと、こちらも18歳のチョイ・ケイホのペア。1ポイントも取れず、13位に終わったが、レース後は笑顔でがっちりと握手。



男子マディソン表彰式。


男子マディソン リザルト
1位 ベルギー(DE KETELE Kenny、MERTENS Tim)17p
2位 ドイツ(KLUGE Roger、BARTKO Robert)16p
3位 ロシア(KOLESNIKOV Sergey、SHMIDT Alexey)11p