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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2015-2016トラックW杯第1戦カリ大会最終日の日本勢は、男子スプリントで中川誠一郎24位、雨谷一樹40位、女子ケイリンは前田佳代乃11位、加瀬加奈子17位、オムニアムは男子の橋本英也19位、女子の塚越さくら15位で全レースを終える

2015-2016トラックW杯第1戦カリ大会最終日となりました。


この日はまず男子スプリントに期待がかかりましたが、中川選手が10秒1を出すも、ぎりぎり24位での通過となり、次の本戦ではいきなり予選1位の選手と対戦する厳しい展開に、勝ち上がることはできませんでした。とにかく近年の男子スプリント予選は9秒台が当たり前のように連発される中、少なくとも10秒フラットは出さないと戦えないような状況になっています…。
女子ケイリンは前田選手が1回戦を突破しましたが、強豪メンバー揃いとなる2回戦を勝ち上がり、決勝へと進むにはまだもうひとつ壁を乗り越える必要がありそうです。
オムニアムは、男子の橋本選手が本来得意とするポイントレースで得点できず、順位を下げてしまったことはかなり意外でしたが、女子の塚越選手は4種目めの500mタイムトライアルで5位に入るなど頑張りを見せ、前半より順位を上げてレースを終えています。


では、最終日の結果です。


★男子スプリント
中川誠一郎選手と雨谷一樹選手が出場。
上位24名までが本戦へ進める予選は、中川選手が10.122で24位、雨谷選手が10.322で40位となり、中川選手のみ辛くも通過。しかし続く1/16決勝は予選1位のJeffrey HOOGLAND(オランダ)との対戦で、敗れた中川選手はここで敗退となりました。
決勝は、予選で落車もあり13位からのスタートとなったデニス・ドミトリエフ(ロシア)がHOOGLANDを下して優勝を飾りました! ドミトリエフは去年から日本の競輪にも参戦していますが、なかなかお茶目な選手です(笑)。ちなみに、この大会の一週間前までロンドンの6日間レースを走っていましたが(渡邉一成選手も出場していました!)、短距離陣の「仕切り役」だったそうで、舞台裏でも大活躍だったようです。



勝戦 Photo:Takenori WAKO



優勝のドミトリエフ Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Denis DMITRIEV(ロシア)
2位 Jeffrey HOOGLAND(オランダ)
3位 Max NIEDERLAG(ドイツ)
24位 中川誠一郎(日本)
40位 雨谷一樹(日本)


★女子ケイリン
加瀬加奈子選手と前田佳代乃選手が出場。
2着勝ち上がりの1回戦は、第3ヒートで加瀬選手と前田選手が同組となり、前田選手は2着で勝ち上がりを決めますが、加瀬選手は7着で敗者復活戦へ。1着勝ち上がりの敗者復活戦は加瀬選手3着で2回戦進出はなりませんでした。
2回戦へ進んだ前田選手ですが、ここでは5着で決勝進出はならず。7-12位決定戦に回った前田選手は5着となり、最終順位を11位で終えています。
決勝はやっぱり強い、クリスティーナ・フォーゲル(ドイツ)が優勝を飾っています。



勝戦ゴール Photo:Takenori WAKO



ガッツポーズのフォーゲル Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Kristina VOGEL(ドイツ)
2位 GUO Shuang(MSP)
3位 Ekaterina GNIDENKO(ロシア)
11位 前田佳代乃(JPC)
17位 加瀬加奈子(日本)


★男子オムニアム(後半戦)
前半戦に引き続き、橋本英也選手が出場。
橋本選手は4種目の1kmタイムトライアル1:05.073で16位、5種目めのフライングラップ13.567で15位、6種目めのポイントレース23位(0p)で、最終成績は19位となりました。
優勝は前半戦で首位に立つも、後半の短距離種目で順位を落とし、3位で最終種目のポイントレースを迎えたビクトール・マナコフ(ロシア)が逆転で勝利をもぎとりました。



最終種目のポイントレース Photo:Takenori WAKO



優勝のマルコフ Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Viktor MANAKOV(ロシア) 182p
2位 Roger KLUGE(ドイツ) 178p
3位 Elia VIVIANI(イタリア)173p
19位 橋本英也(日本) 42p


★女子オムニアム(後半戦)
前半戦に引き続き、塚越さくら選手が出場。
塚越選手は500mタイムトライアル35.847で5位、フライングラップ14.641で14位、ポイントレース11位(5p)で、最終成績は15位となりました。
優勝は前半戦から首位の座を守り続けたローラ・トロットが2位以下に大差をつけて飾っています。



最終種目のポイントレース Photo:Takenori WAKO



首位を守るべく盤石の走りを見せるトロット Photo:Takenori WAKO



優勝を飾ったトロット Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Laura TROTT(イギリス) 213p
2位 Laurie BERTHON(フランス) 160p
3位 Sarah HAMMER(アメリカ) 153p
15位 塚越さくら(日本) 80p


◎Class1レース
男子マディソンが行われ、1位ドイツ、2位スペイン、3位スイスとなっています。


表彰式 Photo:Takenori WAKO


2015-2016トラックW杯第1戦カリ大会総合優勝はドイツという結果で、大会は幕を下ろしました。


♦全てのリザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030C0005FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2015