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トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2016-2017トラックW杯第1戦グラスゴー大会2日目の日本勢は男子ケイリンで惜しくもメダルは逃すも新田祐大4位、河端朋之11位。男子ポイントレースは近谷涼17位、男子スクラッチは一丸尚伍DNF、女子スプリントは前田佳代乃11位、石井貴子14位、女子個人追抜は上野みなみ11位

2016-2017トラックW杯第1戦グラスゴー大会2日目が終わりました。
この日は男子ケイリン、女子スプリント、男子ポイントレース、女子マディソン、さらにクラス1大会の種目として男子スクラッチと女子個人追抜が行われました。
日本勢も出場権のない女子マディソン以外はフル参戦で臨み、男子ケイリンでは新田祐大選手がメダルまであと一歩の4位という成績を残しています!


では、現地から届いた写真とともに大会2日目の結果を振り返ります。


★男子ケイリン
日本からは河端朋之選手、そして「ドリームシーカー」から新田祐大選手が出場。
2着上がりの1回戦は第1ヒートの河端選手2着、第3ヒートの新田選手1着で両選手とも2回戦へ。3着上がりとなる2回戦、河端選手と新田選手は第2ヒートで同組に。新田選手、河端選手ともに3着以内に入ったかと思われましたが、河端選手は他の選手の進路を妨げたとして降格を取られてしまい、新田選手のみ2着で決勝進出。
決勝はバベク(チェコ)、レンデル(リトアニア)、オリヴァ(Team Usn)の3名でのゴール勝負となり、制したのはバベク。新田選手は4着で、残念ながらメダルには届かず。ちなみに3位のオリヴァは昨年ジャパントラックカップに一人で来日したイギリス人選手で、そのときも活躍していました。
7-12位決定戦に回った河端選手は5着で、最終順位は11位という結果になっています。



勝戦ゴール Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Tomas BABEK(チェコ) 
2位 Vasilijus LENDEL(リトアニア
3位 Lewis OLIVA(Team Usn)
4位 新田祐大(ドリームシーカー)
11位 河端朋之(日本)


★女子スプリント
日本からは前田佳代乃選手と石井貴子選手が出場。
今回はエントリーが19名と少ないため、予選は全員が通過となり、1位から13位はシードされ1/8決勝へ、14位以下は1/16決勝へ回ります。前田選手は11秒413で11位、石井選手は11秒570で14位となり、石井選手は1/16決勝へ回りましたが、不戦勝で勝ち上がります。
1/8決勝へ駒を進めた前田、石井両選手でしたが、ともに敗れ、ここで敗退となりました。
シモーナ・クルペシカイテ(リトアニア)とリュボヴ・バソヴァ(ウクライナ)の対戦となった1-2位決定戦は、予選で唯一の10秒台をマークしたクルペシカイテが力を見せつけ、ストレートで優勝を飾りました。
3-4位決定戦はTania CALVO BARBERO(スペイン)が、Nicky DEGRENDELE(ベルギー)に勝利。



1-2位決定戦 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO
 


終結
1位 Simona KRUPECKAITE(リトアニア) 
2位 Liubov BASOVA(ウクライナ
3位 Tania CALVO BARBERO N(スペイン)
11位 前田佳代乃(日本)
14位 石井貴子(日本)


★男子ポイントレース
日本からは近谷涼選手が出場。
久々にトラックに帰ってきた元世界王者キャメロン・マイヤー(オーストラリア)が、ただ一人3ラップに成功、圧倒的な強さで優勝を手にしました。
苦しいレースとなった近谷選手は、得点できないまま、17位でレースを終えています。



ポイントレースでは数々の伝説を持つキャメロン・マイヤー(オーストラリア)が久々の参戦! Photo:Takenori WAKO



その強さは健在で圧勝となった Photo:Takenori WAKO



近谷選手にとっては厳しいレースに Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Cameron MEYER(オーストラリア) 3lap81p
2位 Benjamin THOMAS(フランス) 1lap44p
3位 Samuel HARRISON(Team Us) 1lap29p
17位 近谷涼(日本) 0p


★女子マディソン
今季から新たな種目として行われ、13チームが出走。
イギリスとフランスが僅差の争いとなり、優勝を手にしたのは地元イギリス。
なお、日本は出場権がないため不参加。



これまでは男子だけだったマディソンがついに女子の種目にも Photo:Takenori WAKO



勝敗を決したゴール  Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 イギリス 25p
2位 フランス 23p
3位 ロシア 13p



★男子スクラッチ(クラス1)
クラス1大会の種目として行われ、日本からは一丸尚伍選手が出場。
レースは3名のラップが決まり、ゴール着順でRobbe GHYS(ベルギー)が先着し、優勝。一丸選手は残念ながら終盤でDNFとなっています。



一丸選手は終盤でDNFに Photo:Takenori WAKO



優勝はベルギーのGHYS Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Robbe GHYS(ベルギー)
2位 Maksim PISKUNOV(ロシア)
3位 OLIVEIRA Ivo Emanuel(ポーランド
DNF 一丸尚伍(日本)


★女子個人追抜(クラス1)
クラス1大会の種目として行われ、日本からは上野みなみ選手が出場。
予選1位のJustyna KACZKOWSKA(ポーランド)と予選2位のElise DELZENNE(フランス)の対戦となった1-2位決定戦は6秒近い差をつけてKACZKOWSKAが優勝。3-4位決定戦はシャラコヴァ(ベラルーシ)がネルソン(イギリス)を下して勝利。
上野選手は3分45秒817で11位となっています。



優勝したKACZKOWSKA(ポーランド) Photo:Takenori WAKO



2位のDELZENNE(フランス) Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Justyna KACZKOWSKA(ポーランド) 3:31.456
2位 Elise DELZENNE(フランス) 3:34.902
3位 Tatsiana SHARAKOVA(ベラルーシ) 3:36.271
11位 上野みなみ(日本) 3:45.817


さて、大会最終日となる11月6日(日)の競技は日本時間18:30よりすでに始まっています。


♦大会最終日のタイムスケジュールはこちら。表記の時間は現地時間です。日本のほうが9時間進んでいます。
http://www.tissottiming.com/File/Download?id=00030D0002FFFFFFFFFFFFFFFFFFFF0E


♦スタートリスト&リザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030D0002FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2016


大会最終日は男子チームスプリントに日本ナショナルチーム(雨谷選手、河端選手、堀航輝選手)とドリームシーカー(和田選手、新田選手、浅井康太選手)、女子チームスプリントに石井選手と前田選手、男子個人追抜に近谷選手、女子スクラッチに上野選手、女子オムニアムに梶原悠未が登場!
オムニアムはこれまでの6種目から4種目に変わり、さらにタイム系種目がなくなり、新種目テンポが入るなど大きな変更があったので、要注目です!