CYCLIST FAN

トラックレース&競輪を中心とした自転車競技情報ブログ

 2017アジア選手権トラックレース最終日の日本勢は男子スプリントでジュニアの梶原海斗が金、中野慎詞が銀、エリートの河端朋之が銀、脇本雄太が銅! さらにエリート女子ケイリンの前田佳代乃、マディソンのエリート男女ともに銅メダル獲得!

2017アジア選手権トラックレース5日目、ついに最終日です。
本日はジュニアの男子スプリントで日本勢がワンツーを決めました! 優勝した梶原海斗選手はチームスプリント、ケイリン、スプリントと3冠達成の大活躍です! エリート男子のほうも優勝こそ逃しましたが、河端選手と脇本選手で銀メダル、銅メダルとなりました。
また、エリート女子ケイリン前田佳代乃選手と、マディソンのエリート男女もそれぞれ銅メダルを獲得しています。


では、現地より送っていただいたリザルトと写真で大会5日目を振り返ります(男子マディソンや表彰式の写真の一部が送られてきていないのですが、とりあえず届いたものだけでアップします)。


◎2月10日(金) 大会5日目(最終日)結果


★ジュニア女子ケイリン
日本からは山口伊吹選手と細谷夢菜選手が出場。
1回戦は両選手とも1着で2回戦へ進出。3着権利の2回戦は山口選手が2着で決勝進出を決めますが、細谷選手は4着で7-12位決定戦へ。
山口選手は決勝4着で、残念ながらメダル獲得はならず。7-12位決定戦の細谷選手は1着で最終順位を7位としました。



決勝4着の山口 photo: Kenji NAKAMURA / JCF


ジュニア女子 ケイリン<最終結果>
1位 SHEN Chao Yue CHN
2位 SHAPOVALOVA Anastassiya KAZ
3位 HU Jia Fang CHN
4位 山口 伊吹(長崎・鹿町工業高校)
7位 細谷 夢菜(埼玉・浦和工業高校)


★エリート女子ケイリン
日本からは前田佳代乃選手と太田りゆ選手が出場。
前田選手は1回戦1着で早々に2回戦進出を決めますが、太田選手は1回戦3着で敗者復活戦へ回り、ここで1着を取って2回戦へ駒を進めます。
しかし、2回戦では強豪揃いの組となった太田選手は4着で決勝進出はならず、7-12位決定戦回りに。前田選手は2回戦も1着で決勝進出を決め、力のあるところを見せます。
決勝ではリー・ワイジー、リ・ヘジュンという実力者に次いで3着に食い込んだ前田選手が銅メダル獲得。7-12位決定戦の太田選手は2着で最終順位を8位としました。



決勝3位で銅メダルの前田 photo: Kenji NAKAMURA / JCF


エリート女子 ケイリン<最終結果>
1位 LEE Wai Sze HKG
2位 LEE Hyejin KOR
3位 前田佳代乃(京都)
8位 太田 りゆ(静岡・日本競輪学校


★ジュニア男子スプリント
日本からは梶原海斗選手と中野慎詞選手が出場。
4日目に予選から1/8決勝までが行われ、予選は中野選手が10秒753で1位、梶原選手が10秒792で2位と好スタート。両選手とも1/8決勝を勝ち上がり、翌日に駒を進めました。
最終日に行われた1/4決勝、続く1/2決勝もストレートで勝ち上がった中野選手と梶原選手は、決勝で対戦となります。ここは梶原選手が勝利し、金メダルを獲得。中野選手も銀メダルで、日本勢のワンツーとなりました。



梶原と中野の決勝戦 photo: Kenji NAKAMURA / JCF


ジュニア男子 スプリント<最終結果>
1位 梶原 海斗(福岡・祐誠高校)
2位 中野 慎詞(岩手・紫波総合高校)
3位 PARK Hyunoh KOR


★エリート男子スプリント
日本からは河端朋之選手と脇本雄太選手が出場。
予選は河端選手が10秒185で2位、脇本選手が10秒192で3位となり、1/8決勝は両選手とも勝利。
1/4決勝は両選手ともストレートで勝ち上がりますが、1/2決勝では河端選手は勝利し決勝進出を決めるも、脇本選手はアジズルハスニ・アワン(マレーシア)に敗れ、3-4位決定戦回りに。
決勝はアワンとの対戦となった河端選手。2015年のアジア選手権では、アワンとの頂上決戦を制して優勝を飾りましたが、今回はアワンが勝利を収め、河端選手は銀メダルとなりました。3-4位決定戦の脇本選手は対戦相手のイム・チェビン(韓国)が棄権し、銅メダルが確定。



河端とアワンの決勝戦 photo: Kenji NAKAMURA / JCF


エリート男子 スプリント<最終結果>
1位 AWANG Mohd Azizulhasni MAS
2位 河端 朋之(JPCA・JPCU岡山)
3位 脇本 雄太(JPCA・JPCU福井)


★ジュニア男子オムニアム
日本からは佐藤健選手が出場。
クラッチ8位、テンポ2位、エリミネーション3位の暫定2位で最終種目ポイントレースを迎えた佐藤選手ですが、落車などもあり得点は伸ばせず、最終的に7位という結果でレースを終えています。



7位の佐藤 photo: Kenji NAKAMURA / JCF


ジュニア男子 オムニアム<最終結果>
1位 SHTEIN Iogan KAZ
2位 JAMSHIDIAN GHALEHSEFIDI Amirhossein IRI
3位 ROSLI Muhammad Nur Aiman MAS
7位 佐藤  健(熊本・九州学院高校)


★エリート女子マディソン
日本からは梶原悠未選手と古山稀絵選手が出場。
女子のマディソンは今季から新種目として取り入れられ、アジア選手権では初登場となります。今回は4チームのみの参加となり、ホンコンチャイナが大差をつけて圧勝。日本の女子選手にとってもまだまだ走り慣れていない種目ですが、今回は銅メダルを獲得しています。



マディソンを走る梶原と古山 photo: Kenji NAKAMURA / JCF



表彰式 photo: Kenji NAKAMURA / JCF


エリート女子 マディソン<決勝>
1位 ホンコンチャイナ 115p
2位 大韓民国 40p
3位 日本(梶原・古山) 28p


★エリート男子マディソン
日本からは小林泰正選手と新村穣選手が出場。
10チームが出走したようですが、頭一つ抜けた得点の韓国とカザフスタンに続き、この種目で実績のあるホンコンチャイナを競り落として3位に食い込み、銅メダル獲得となりました。


エリート男子 マディソン<決勝>
1位 大韓民国  86p
2位 カザフスタン  80p
3位 日本(小林・新村) 69p


♦大会公式サイトのリザルトはこちら。
http://sportingindia.com/atcc-results#day5


♦全コミュニケはこちら。
http://jcf.or.jp/wp2012/wp-content/uploads/downloads/2017/02/2017-Asian-Track-Cycling-Championship.pdf


2017アジア選手権トラックレースの全日程が終了しました。
今大会の日本のメダル獲得数は、ジュニアが男子の金3つを含む11個、エリートが男子金2、女子金2を含む14個で、計25個となりました。ちなみに獲得数1位は韓国の30個という結果になっています。


来週末の2月17日(金)からは、コンロンビア・カリでトラックW杯第3戦が始まります!