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 2016-2017トラックW杯第3戦カリ大会2日目の日本勢は男子ケイリンの河端朋之が惜しくもメダルは逃すも4位! 男子オムニアム今村駿介14位、女子スプリント前田佳代乃15位、女子団体追抜13位、女子スクラッチ鈴木奈央17位

2016-2017トラックW杯第3戦カリ大会2日目が終了しました。


この日は男子ケイリンで河端選手が4位! 詳しいレース展開はわからないのですが、ゴール写真を見ると2着から4着は接戦だったので、本当に表彰台まであと一歩のところだったようです。今大会は男子短距離勢として唯一の参戦となった河端選手ですが、しっかりと存在感を示してくれました。ただ、決勝のゴール後に落車し、負傷してしまったようなので、怪我の具合が心配されます。
また女子団体追抜は、メンバーの一人である古山稀絵選手がレース当日の朝、練習中に落車し、背骨にヒビが入る怪我を負ってしまったそうで、この日の予選ではスタートはしたものの、すぐに離脱し、実質3人でのレースとなりました。
怪我が相次いでしまった日本チームですが、最終日まであと一日、なんとか頑張ってほしいですね!


では、現地から届いた写真とともに大会2日目の結果を振り返ります。


★男子ケイリン
日本からは河端朋之選手が出場。
2着権利の1回戦は4着となり、敗者復活戦に回った河端選手ですが、ここは1着で2回戦へ駒を進めると、準決勝となる2回戦を3着でクリアし、決勝進出を決めます。
決勝は積極的に前でレースを展開した河端選手ですが、接戦となったゴール勝負ではわずかに及ばず、惜しくも4位という結果になりました。
優勝は地元のプエルタ。ドリームシーカーから参戦のシェーン・パーキンスは6位。



2回戦。3着で決勝進出を決めた河端 Photo:Takenori WAKO



勝戦。河端が積極的に前でレースを展開する Photo:Takenori WAKO



最後の直線。地元のプエルタが抜け出し、すでに勝利を確信 Photo:Takenori WAKO



ゴール! プエルタの優勝に会場が沸く Photo:Takenori WAKO



ゴール後に落車し、負傷してしまった河端 Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Fabian Hernando PUERTA ZAPATA(コロンビア) 
2位 Francois PERVIS(フランス)
3位 Tomas BABEK(チェコ
4位 河端朋之(日本)


★女子スプリント
日本からは前田佳代乃選手が出場。
予選は11秒323で15位となった前田選手は1/16決勝へ。
1/16決勝でインドの選手と対戦し、これに勝利した前田選手は次の1/8決勝へ進みますが、格上の予選7位カルボバルベロ(スペイン)との対戦では勝利を挙げられず、ここで敗退。最終順位は15位に。
優勝はヴォイノヴァ(GAZ)をストレートで下したフォーゲル(ドイツ)。



1/8決勝でカルボバルベロと対戦する前田 Photo:Takenori WAKO



残念ながら敗れ、前田の最終順位は15位に Photo:Takenori WAKO



予選で10秒台をマークしたフォーゲルとヴォイノヴァが1-2位決定戦で対決 Photo:Takenori WAKO



フォーゲルがストレートで優勝を飾る  Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Kristina VOGEL(ドイツ) 
2位 Anastasiia VOINOVA(Gazprom-Rusvelo)
3位 Daria SHMELEVA(Gazprom-Rusvelo)
15位 前田佳代乃(日本)


★男子オムニアム
日本からは今村駿介選手が出場。
今村選手は1種目めのスクラッチ11位、2種目のテンポは序盤に1点獲得するもその後DNFとなり18位、3種目めのエリミネーション11位で、3種目終わった時点で暫定15位という位置で最後のポイントレースを迎えます。
ポイントレースでは中盤に2回得点に絡みますが、5点獲得に留まり、最終結果は14位でレースを終えました。
優勝は2種目で1位、最後のポイントレースでも得点を重ねたウェルスフォード(オーストラリア)。


◎今村選手コメント
「前回よりはしっかりレースの流れに乗って、こなせたかなとは思うんですけど、W杯に出させてもらっている以上、ちょっとのレベルアップじゃダメだと思うので、もっともっとしっかりレベルアップして。もう第4戦まではやれることは少ないですけど、今回の反省を生かして、第4戦ではもっと一つ一つのレースで課題を少なくしていけたらいいなと思います。
(DNFになったテンポは)飯島コーチには、あれはもう自爆だろうと言われて。しっかり後ろについて休めていれば、完走したメンバーでは9位とか10位だったので、もったいなかった。自分の判断ミスだったので、結構悔しかったです。エリミネーションももっと上にいけたと思うし、ポイントレースはエリミネーションからギアを1枚上げて、ある程度レースの流れには乗れたんですけど、まだ自分から点数を取りに行けたりとかできなかったので、まだまだですね。
今回はちょっとよかったので自信にもなりましたし、4戦目はもっと上の順位を狙えるように頑張りたいです」



1種目めのスクラッチ。今村は11位でスタートを切る Photo:Takenori WAKO



厳しい展開となった2種目めテンポは、完走ならず Photo:Takenori WAKO



最終種目ポイントレースで5点追加した今村は最終的に14位でレースを終える Photo:Takenori WAKO



暫定トップで最終種目に入ったウェルスフォードはポイントレースでも得点を重ねていく Photo:Takenori WAKO



優勝を手にしてガッツポーズ Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Sam WELSFORD(オーストラリア) 128p
2位 Lindsay DE VYLDER(ベルギー) 107p
3位 Casper VON FOLSACH(ベルギー) 107p
14位 今村駿介(日本) 51p


★男子団体追抜(決勝)
大会初日に行われた予選・1回戦の結果から、デンマークとロシアのトレードチームLokosphinxの対戦となった1-2位決定戦はデンマークが勝利し、優勝。
3-4位決定戦はロシアがスイスを下して銅メダルを手にしています。



優勝したデンマーク Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 デンマーク  3:59.475
2位 Lokosphinx  4:01.068
3位 ロシア 3:59.066
14位 日本(一丸尚伍・近谷涼・荒井佑太・沢田桂太郎) 4:09.001


★女子団体追抜(予選)
14チームが出走。
日本からは中村妃智選手、鈴木奈央選手、古山稀絵選手、中村愛花選手が出場。
朝の練習で古山選手が落車し、怪我を負ってしまうアクシデントが発生。古山選手はスタートはしたものの、すぐにレースを降り、その後は3人での走行に。厳しい展開を余儀なくされた日本は4分50秒924のタイムで13位。1回戦進出はなりませんでした。
予選の順位は1位からイタリア、カナダ、オーストラリア、フランス、ニュージーランド、イギリス、ポーランド、コロンビアで、この8チームが最終日の1回戦〜決勝へ進みます。



日本チームの予選スタート Photo:Takenori WAKO



負傷している古山はすぐに離脱 Photo:Takenori WAKO



3人で走った日本は4分50秒924の13位 Photo:Takenori WAKO


★女子スクラッチ
日本からは鈴木奈央選手が出場。鈴木選手は今回はオムニアム、団体追抜、スクラッチと3種目に出走。
レースは、ラップを決めた3選手のメダル争いとなる中、鈴木選手は後方でゴールとなり、17位という結果で終えています。
優勝はサラ・ハマー。意外にもオムニアムで表彰台を逃したハマーですが、ここはきっちり力を見せての勝利。



勝負はラップを決めた3選手に絞られ、ゴールに先着したのはハマー Photo:Takenori WAKO



鈴木は17位 Photo:Takenori WAKO



優勝のハマー Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Sarah HAMMER(アメリカ)
2位 Evgeniya ROMANYUTA(ロシア) 
3位 Lydia GURLEY(アイルランド
17位 鈴木奈央(日本) -1laps


大会最終日は日本時間2月19日(日)24: 00より競技開始となります。


♦大会最終日のタイムスケジュールはこちら。表記の時間は現地時間です。日本のほうが14時間進んでいます。
http://www.tissottiming.com/File/Download?id=00030E0000FFFFFFFFFFFFFFFFFFFF0D


♦スタートリスト&リザルトはこちらで確認できます。
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030E0000FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=CT&year=2017


大会最終日は男子スプリント、男子1kmタイムトライアル、男子マディソン、女子ケイリン、女子団体追抜(1回戦〜決勝)、女子ポイントレースが行われます。
日本からはの出場は、女子ケイリン前田佳代乃選手のみ。当初は男子スプリントに河端朋之選手が出場予定でしたが、怪我のためDNSとなっています。